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読んだ本の感想あれこれ。
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行年月:2016年3月


近所で恐れられる謎の老人と彼を監視する少年。
二人を繋(つな)ぐ貧弱な樹が白い花を初めてつけたとき、
“終わりと始まり”を告げる長い長い旅が始まった。

それは、神様が鳴らした優しく静かな号砲――――
人生に大切なものが詰まった、
心に沁(し)みわたる感動の物語。

そのとき、老人はある決意を固め、
少年は大人への門を潜(くぐ)る。
札幌(さっぽろ)で暮らす小学六年生の瀬川大介(せがわだいすけ)には、自らの鬱屈(うっくつ)を晴らす、ささやかな楽しみがあった。それは隣家に住む、指が2本ない謎の老人佐藤北海(さとうほっかい)が見守る貧弱な樹がつける花芽(はなめ)を削(けず)り取ること。開花を待つ北海の喜びを奪うことで、不満を溜(た)めた老人が“暴発”することを願っていた。だが、夏休みに入ったある日、大介の油断を衝(つ)いてその樹が白い花を咲かせる。それを見た北海は突如ボストンバッグを抱えて旅に出発、両親と喧嘩(けんか)して家出をするつもりだった大介は、急遽(きゅうきょ)彼を追うことに……。一人の少年の好奇心と冒険心が生んだ心に沁みわたる感動の物語。

                     (祥伝社HPより)



少年・大介の好奇心が生んだ奇跡。
近所に居るちょっと気になる老人・佐藤北海と、大介は旅をする。
そうなるまでの過程も面白かった。

ちょっと疎ましい親から、意地悪なクラスメイトから、逃げる口実のように
北海の運転する軽トラに上手く潜り込み、今いる場所から離れようとする夏休み。


表題の「花が咲くとき」の意味も重要。
北海が語った過去の話は壮絶で、ショッキング。
戦争によってこんな風に苦しんだ人が居たということが大介にも伝わったかんじ。


これは児童書としても通用しそう。
小学校高学年くらいなら十分、読んで楽しめると思う。
課題図書になってもいいくらいな内容。


大介は、北海と旅をして、そこで出会った人たちからも多くのことを
学び成長したんだなあ~。


                       ★★★★★
 
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