発行年月:2015年6月
出産を巡る女性の実状を描く社会派ミステリー
親子3人で平和に暮らす栗原家に突然かかってきた一本の電話。
電話口の女の声は、「子どもを返してほしい」と告げた――。
(文藝春秋HPより)
色々と考えさせられる話でした。
物語は、二人の女性が語る形式。
ひとりは、同い年の夫と職場結婚し、35歳で不妊治療を始め
治療を断念し、養子縁組によって生まれたばかりの男の子を育てることに
決めた栗原佐都子。
もう一人は、中学生で好きな男の子と交際するうちに妊娠し、気づいたときには
堕胎出来ない時期で出産をした片倉ひかり。
物語の冒頭は、佐都子の元にひかりが電話で「子どもを返してほしい。それが
ダメならお金を用意してほしい」というもの。
そこから、二人の女性のそれまでのことが描かれる。
佐都子もひかりも常識ある人だなと思った。
佐都子の夫・清和も優しく不妊治療の際も協力的で、不妊の原因が自分に
あったと知っても自暴自棄にならず、二人にとって最良と思える決断を
話し合って決め、子どもを引き取り朝斗と名付け大事に育てて来たんだな~と
最後にわかった。
ひかりも無知で子どもを妊娠し、その後、両親や親戚から追い詰められ高校生で
家出し、苦労して生活していた。
お金に困り、栗原家に脅迫めいた電話をしてしまったけれど、そうするしか
なかったんだと思えた。
ひかりの出産後のことが辛かったけれど
最後は、救いがあって良かった。
この後、どうなるんだろう。
朝斗が幸せに成長するといいな~。
そして、ひかりも幸せになれるといいな。
★★★★
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