発行年月:2015年1月
心に鍵をかけて悪い癖を封じれば、幸せになれるかな? いや、それではダメ――。
新婚旅行から戻って、はじめて夫との食の嗜好の違いに気づき、しかしなんとか自分の料理を食べさせようと苦悶する中で、摂食障害の症状が出てきてしまう女性を描いた表題作他、DV男ばかり好きになる女性、マスクなしでは人前に出られなくなった男性など、シニカルにクールに、現代人を心の闇から解放する荻原浩の真骨頂。
(新潮社HPより)
8編から成る短編集。
<ヒット・アンド・アウェイ>
2歳の娘を連れ離婚後、一緒に暮らし始めた男も女を殴る男だった。
ボクシングジムに通って夫の暴力に対抗しようと計画する。
最後の場面は、爽快だったぁ~!
<冷蔵庫を抱きしめて>
新婚旅行から帰り食事を用意するたび、夫の好みが自分と全く違うことに戸惑う。
そして、そんなストレスからか、かつての過食に走ってしまう。
理解ある夫で良かった!食事の好みの違いなんてなんとかなるでしょ?
<アナザーフェイス>
自分にそっくりの人間が居るらしく、とうとう自分そのもの?と思える事実も。
これはSFの世界だな。途中まで面白く読んでいたけど怖い。
<顔も見たくないのに>
浮気性の彼と別れたけれど、その後、彼はイケメン芸人としてデビュー。
1年ほどでテレビから消えたけど、連絡があり・・・
これは可笑しかった!最後の言葉が最高!
<マスク>
風邪をひきマスクをしたら、その意外な効用にすっかりはまる。
けれど、今度はマスクを外せなくなり・・・
ちょっと切ないな。
<カメレオンの地色>
人に嫌われないことだけに気を付けて生きて来た。
自分が本当は何色だったのかもわからなくなった。
思い出した中学時代の遼介と連絡がつくといいのにね。
<それは言わない約束でしょう>
自分が心のなかで言ったことが漏れてしまうことに気づく。
接客の場で、上司との会話で、相手に対して暴言に当たることばを吐いてしまう
らしい。
最後はどうする?と思ったら、開き直りでしたね^^;
でもそれ正解かも!
表裏がない毒舌な人というキャラ成立?
<エンドロールは最後まで>
結婚しない女として生きようと決めた途端に知り合った男は、理想的。
でも、医者だと思ったら違う職業だった。
勝手に思い込んだだけで彼が悪いわけでもないかもね~。
自分が納得できるまで見極めたらいいんじゃないかな?
最後は幸せになって欲しい。
主人公たちが前向きな姿勢なのがよかった。
ただし、<アナザーフェイス>だけは、ちょっと異質か?
ササ~ッと軽く読みました♪
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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