発行年月:2015年2月
小説史上最古の三角関係を林真理子が描く!
恋愛小説の神様による小説「源氏物語 宇治十帖」。
雑誌『和樂』で連載中から人気を博した、
平安貴族たちがくりひろげる一冊完結の恋愛群像劇。
約1000年前に紫式部が書いた「源氏物語」を現代に甦らせた傑作小説。
(あらすじ)
凡庸だが、どこか男好きのするひとりの女性-浮舟。
彼女を巡って光源氏ゆかりの貴公子ふたりが、
究極の恋愛ゲームをくりひろげる。
薫と匂宮、ふたりの男からの求愛に
思い悩んだ浮舟がとった前代未聞の選択とは?
小説史上最古にして最強の三角関係を
描ききった林真理子版「源氏物語 宇治十帖」ここに開幕!
(小学館HPより)
貴公子2人とは・・・
光源氏と女三の宮の子である、薫と
今生帝と明石の中宮の三男である匂宮のふたり。
薫は光源氏の子。匂宮は光源氏の孫にあたるが、年が近いことから兄弟の
ように育つ。
が・・・女性が絡むとそのライバル心は激しく、
それぞれの胸のうちに秘めたものを描いているこの物語は
ドロドロの三角関係の物語。
でも、やはり平安時代の雅な世界の物語ゆえ
何か優雅さも感じてしまう。
そんな風に感じさせる林さんの巧さもさすがだなぁ~と思った。
宇治の八の宮の娘
大君と中の宮、八の宮とは離れたところで育った浮舟。
それぞれの生き様が哀しい。
2人の貴公子と巡り会ったために起きる波乱。
大君が病に倒れなお、妹の行く末を案じていた姿は心打たれた。
林さんの小説源氏物語は、読みやすくて面白いなぁ~。
★★★★★
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