発行年月:1996年7月
私、もし誰かを殺してしまったら
骨は流しのしたにかくすと思う。
たとえお隣でも、よそのうちは外国よりも遠い。
ちがう空気が流れている。
階段のきしみ方もちがう。
薬箱の中身も、よく基地にされる冗談も、タブーも、思い出も。
その人たちのあいだだけで通じるルール、その人たちだけの真実。
「家族」というのは小説の題材として複雑怪奇な
森のような魅力です---(あとがきより)
(本の帯文より/マガジンハウス発行)
図書館棚で見つけた1冊。
江國さんの結構、前の作品ですが、面白かったなぁ~。
表題からまず惹かれて手に取ったのですが、これはこの物語の家族のなかで
だけわかる言葉。「流しのしたの骨」。知らない人が聞いたらドキッと
するような言葉だけど、この家族にとっては、母親が姉妹弟たちにドキッと
させるために突然言っていたことばで、懐かしい気持ちにさせてくれることば。
19歳の、こと子が語る家族のこと。
両親の他は
結婚して夫とマンション暮らしの長女・そよちゃん
次女のしまちゃんは、もうすぐ24歳で、税理士事務所の事務員。
末っ子の律は15歳の少年。
こと子は、大学進学せず、働いている様子もない。
友だちの紹介で大学生の深町直人と付き合い始める。
家族は、特別変なかんじはしない。と思うわたしは変なのか?^^;
江國さんはあとがきで「変な家族をの話を書きました」と書いているけれど・・・
仲良し家族。
イベントの度に、しゅうまいを作る。
誰かのお客さんが来たとき、帰る ときには家に居る家族全員で玄関でお見送り
とういうのも変わっているけれど、なんだか微笑ましい光景でした。
ただ、仲が良すぎて、この家の居心地が良すぎて
そよちゃんは戻って来てしまったのかなぁ~?
そよちゃんの離婚の原因がイマイチよくわからなかったけど。。。
江國さんの家族の物語、ほかにもあるかな?
探して読んでみよう。
★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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