発行年月:2014年11月
「刺青のエンペラー」とよばれた男の一生!
1913年、ニューヨーク。ハドソン川で若い女性の死体が発見され、ニューヨーク市警は女の肩にヘビの絵柄とともに彫られていた「H・C」のイニシャルをもつ刺青家の捜索を開始する――
時は遡って1859年。駿河の下級武士の家に生まれた宮崎匡(のちの彫千代)は運命的に出会った刺青に心を奪われ、放浪の末、彫り師を志す。欧米人には「刺青のエンペラー」と称賛され世界にその名を轟かすまでになるが、遊女・お蓮との初恋は悲しく砕け散った。古風な実兄との確執、師匠からのいじめ、右目の失明……数々の苦難を乗り越えて、新しい時代の”美”を追求した彫千代を待ち受けていたのは、さらなる悲劇だった。
自由奔放でわがまま、しかし繊細で常に”小さき命”への慈しみを忘れなかった男、彫千代。かつてないほど人間臭い英雄が、守るべきもののために下した衝撃の決断とは――!?
いま最注目の実力派作家が実在の伝説的彫り師の生き様を描いた、感動の歴史エンタテインメント!!
(小学館HPより)
彫千代と言う刺青師の一生を描いた物語。
時代は明治~大正。
宮崎匡という男が駿河の地で下級武士の子どもとして生まれる。
父親からは学問を学ぶことの大切さを説かれるが、虫やカエルや鳥などの
絵を帳面に描く楽しみを覚え、絵を学ぶために塾に通いはじめる。
そして、刺青という人の肌に直接描く手法に魅せられ、自身もそんな技を身につけたいと
弟子入りの口実に、背中に鬼子母神の刺青を入れて貰い、彫った彫安の元で
修行を積む。
時系列がやや前後するので、少し戸惑いもありましたが、彫千代という名前で
名を馳せた男の一生を面白く読みました。
男女を問わず愛されるキャラクターだった。
最後の方の青池マツの回想で、彫千代の家族や弟子の清吉のその後が語られ
時代を物語った最期だったなとちょっと切なくなりました。
巻末の参考文献の多さにはビックリ!
実在するモデルも居たのかな?
なかなか読みごたえある作品でした♪
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;