発行年月:2014年11月
七つの哀しみや諦め、その果てに……。
遠く遠くなのかもしれない明日を信じて
私はもう、可哀想なんかじゃない――「哀しいよ」
自分の心は放り出されたまま――「あの海の前で」
待つだけじゃ、何も守れない――「ストーブ」
あと一言が、どうしても言えない。
いつもの電車は、とっくに行ってしまった――「巣箱」
この水を涸らしてはいけない――「Fountain」
待っているのは客などではない――「ボルケイノ・ホテル」
誕生日の給油、6888円。ちょっと、ぞろ目。
給油する場所なら、決めてあった――「六本木給油所」
(光文社HPより)
既に発表された過去作品を集めた短編集でした。
全部、読んだことなかったので、十分楽しみましたが・・・。
そろそろ大人の恋の長編作品をまた読みたいな~。
7つのお話は、叶わなかった恋の話が多かった。
切ないかんじ。
最初の<哀しいよ>は、すごく心情がよくわかった。
うんうん、哀しいでしょう・・・と思った。
表題作の<ボルケイノ・ホテル>は、ひなびた旅館を父親に代わって
ひとりで営む女性の話。
田舎の旅館に訪れる支局勤務の新聞記者たちとの付き合いをあれこれ回想。
一番、思い出に残る柳田の訃報を新聞で知る。
見つけたのは東京から帰省中の弟。
こんな状況に置かれたら主人公の茉祐子みたいになるのもわかる。
でも、前を向いて歩いて行けそうかな?
がんばれ~と言いたくなった。
面白かったのは、<あの海の前で>。
音楽業界人の夫が恒例にしている仲間たちとの旅に今年も同行した玲子。
6歳の息子も一緒。夫は、気が利かず息子の世話もそっちのけなのに、
代わりに斎藤が息子の父親代わりのように接してくれるのに好感を抱く。
斎藤は業界から離れ、海辺に暮らし漁師の手伝いなどをして細々と生活している。
斎藤とどうにかなるのか?と半ば期待しましたが・・・・^^;
アハハ・・・そういう結末でしたか!
★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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