発行年月:2014年9月
あの時のぼくたちは、「奇跡」を信じて待つことができたんだ――。
両親がいて、子どもは二人。それが家族の「ふつう」だったあの頃。一人っ子で鍵っ子だったぼくとハム子は、仲良しというわけではないけれども、困ったときには助け合い、確かに、一緒に生きていたんだ。昭和40年代の団地で生きる小学校六年生の少年と少女。それぞれの抱える事情に、まっすぐ悩んでいた卒業までの日々の記憶。
(新潮社HPより)
昭和40年代、小学生の大橋信夫と藤田公子の物語。
5階建ての古い団地に住む二人。
小学校1年生の時、公子が転校して来てから、小学校を卒業するまで
二人はお互い良き理解者だった。
勝ち気でそっけない態度をとる公子だけど、本当は人の気持ちがわかる
優しい子。
それを信夫もわかっているから、いつも公子の本心を気にしている。
そしてお互い一人っ子なので信夫は「一人っ子同盟」と名付けて
公子との仲間意識を強調。
良い関係だなぁ~と思う。
子どもは大人の話をよく聞いていて、大人が考える以上に
冷静に今の状況を考えながら、自分の役割を考えたりする。
信夫には、幼いとき亡くなった2つ上の兄の存在が大きくのしかかる。
自分が4歳の時に亡くなった兄。殆ど覚えていない存在なのに・・・。
そして子どもは親の都合に振り回される。
公子は再び小学校卒業後、引っ越しをすることになり、二人は離れることに。
いまの時代なら、メールで連絡取りつづけることも自然なのに・・・・。
昭和は、引っ越し=お別れ だから・・・・切ないな~(/_;)
大人になってもたぶん、お互いずっと忘れられない友達として一緒に過ごした
時間は忘れないでしょう。
「奇跡の三分間」・・・・とびきり素敵な思い出!
切ないけれど、じ~んと沁みる話でした。
★★★★★
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