発行年月:2014年5月
これが、私の、復讐。私を見下したすべての男と、そして女への――。
一人の美しい大学生の女と、その恋人の指揮者の男。そして彼女の醜い女友達。彼らは親密になるほどに、肥大した自意識に縛られ、嫉妬に狂わされていく。そう、女の美醜は女が決めるから――。恋に堕ちる愚かさと、恋から拒絶される屈辱感を、息苦しいまでに突きつける。醜さゆえ、美しさゆえの劣等感をあぶり出した、鬼気迫る書下し長編。
(新潮社HPより)
2部構成の物語。
<恋>
私大のオーケストラで指揮者をしている茂美星近。
恋人をコロコロと変えている男。
女たちは彼の恋人になることに憧れる。
そんな茂美と恋人関係になった一瀬蘭花。
母は元タカラジェンヌで花のように可憐な子。
しかし、茂美には、愛人がいるとわかる。
彼が師事する海外でも実力を認められている指揮者・室井の妻・菜々子。
蘭花の友人・美波と留利絵は、茂美なんかとは別れた方がいいと言うが・・・
<友情>
蘭花の友人・留利絵の語りで進む。
容姿には全く自身がないが、難易度の高い文学部美学美術史科で学び、父は
有名な画家。
同じ蘭花の友人・美波に敵対心を抱き、自分が蘭花の一番の親友でありたいと
強く思っている。
そんな留利絵は蘭花が付き合う茂美に嫌悪感を抱く。
愛人がいるのに、蘭花とも平気で付き合うことが許せない。
そして、起きる事件。
ああ、面白かったぁ~。
蘭花は悪い子じゃないけれど、恋人に選んだ相手が悪かった!
そして、親友と頼った相手も怖かった。
留利絵も決して悪い子じゃないと思うけれど、考え方が後ろ向き過ぎて・・・
この物語のあとのそれぞれの生き方が気になります。
この表題のつけかたは、巧いなぁ~!!
★★★★★
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★途中放棄^^;
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