発行年月:2013年6月
お金に狂わされずに生きるって、本当に難しい――
貧乏中国人学生が臨時バイトで得た“高額報酬”の正しい使い途とは!? お金を巡る人間の喜怒哀楽と果てない欲望を描いた傑作長篇。
(文藝春秋HPより)
中国人留学生、林杏は、大学で法律を学ぶ。
中国からの仕送りを少しでも軽くするために学校が終わった夕方から5時間
時給900円で居酒屋のバイトをする。
夕食に賄い食が食べられるのはありがたい。
そんな林杏に同級生の藤森朗から弁護士の父親の通訳役として、中国人容疑者の元に
一緒に警察署に行って欲しいと頼まれる。
思わぬ臨時収入を手にして喜ぶ。
貰った報酬は1万5千円。
1万円札のおじさんと5千円札の品の良さそうな和服の女性。
1万円札を万太郎、五千円札をおせんと名付け、大事に保管。
けれど・・・食材を買うためにおせんを手放すことに。
再び会おうと言いながら・・・
物語は、留学生・林杏の話と、林杏から離れあちらこちらの財布へと流転の旅を続けるおせんの話が代わる代わる語られる。
お札が語るって・・・・なんだか妙だけど、可笑しかった。
おせんは、その後、中国でミスターモウと出会い、アメリカでフランクリンとも出会う。
それぞれの会話が愉快。
結構、時事問題なども語ったりして・・・。
一方、苦学生の林杏の臨時収入のバイト、中国人容疑者・王連仲との会話。
通訳なのに、そのまますべて訳さずだったり問題はあったけど
結果、大元の犯人を突き止めた。
林杏みたいに留学している中国人の家族は仕送りのため、大変な苦労もしているんだろうな~。
臓器売買とかには驚いたけど、そんな話もあるのでしょう。
楊さんの物語は、実体験も含まれてるのかな?と思わせてくれるリアルさがある。
★★★★★
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