発行年月:2014年1月
失われた時間は、かつての自分は、莫大な金で取り戻すことができるのか? 熱い論争を巻き起こした痛快なイギリス小説。
昏睡状態から目覚めた「僕」は、自分が事故で記憶の大半を失ったことを知る。「事故について何も語らないこと」を条件に巨額の示談金を得た彼は、広大な土地を買い上げ、大勢の役者を雇い、執拗に練習を繰り返して、おぼろげな過去を忠実に再現しようと試みる――。滑稽、不可解、それでいて切ない。異色の話題作、遂に邦訳。
(新潮社HPより)
事故に遭い記憶を亡くした男。
昏睡状態から覚めリハビリにより肉体的には回復したが記憶は戻らない。
事故については何も語らないことを約束に手にした示談金850万ポンド。
ある日、男はバスルームのひび割れた壁を見つめているうちに既視感を覚える。
何かが思い出せそうで、でも思い出せない。
そのもどかしさを埋めるため、巨額の金を投じての一大プロジェクトを開始する。
自分のイメージ通りの建物を見つけそれを買収し、そこに自分の思い描く人物たちを配置し
演じて貰う。
その人物選考はオーデションで。
バイク狂いの男役からレバーを焼くおばあさん役、退屈なカップル役、ピアニスト・・・
そして建物を更に自分のイメージ通りに内装を変え選び抜いた小道具を配置し・・・・
ここまでは、まあお金もあるわけだし・・・と愉快に読んでいました。
が・・・近くで起きた事件を再演したいと言いだし、お金でそれを実行しようとする姿は狂人というか怖かった。
最後はもう無茶苦茶です・・・苦笑。
でも、ここまでやると笑えてきた。
映画化も考えられているとか。
これは映像で見るとどんなかんじになるのか、凄く興味があります。
★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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