発行年月:2013年9月
「それが、それだけが、私の唯一の望み──」
ある一つの望みを未来に託し、ジョルジュ・サンドは永遠の眠りにつく。その昔、彼女は滞在していた古城で美しいタピスリーに魅入られた。そこに描かれた貴婦人が夜ごとサンドの夢に現れ、震える声で語りかける。「お願い、ここから出して」と──。「貴婦人と一角獣」に秘められた物語が今、幕を開ける。
(NHK出版HPより)
1冊丸まるアート作品という感じで、素晴らしい!!
原田さんの美術関連の本は良いですね~。
作家のジョルジュ・サンドの物語を描きながら、サンドが以前滞在したフランスの
古城・ブサック城の壁に掛けられていた6枚のタピストリーに出会い
そのなかに描かれている貴婦人との関わりが、その後、ずっと続く。
タピストリーのなかの貴婦人の物語が哀しく美しい。
何度も美しいカラーの図版を物語を読みながら、見つめた。
実際のジョルジュ・サンドの短編も収録されていて
サンドがこのタピストリーにどれだけ心を奪われたのかがわかる。
美しい美術品に纏わる物語、今後も期待しています!!
★★★★★
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