発行年月:2009年6月
取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリ-ンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる-----これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?
衝撃のベストセラ-「告白」の著者が、悲劇の連鎖の中で「罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真の連作ミステリ。
(本表紙裏の解説文より)
ちょっと表紙の絵が可愛らしいので、本を閉じたとき、イヤ~な気持ちが後引かずよかった(笑)
今度もまたまた、胸の奥がモヤモヤするようなお話でした。
田舎町に日本一の精密機器メ-カ-の工場が建てられ、東京からそこに勤める人たちが移り住んでくる。
殺されたしまった美少女・エミリちゃんもそんな父親の転勤で転校してきた女の子だった。
マンションに住むエミリちゃん。お母さんは美人で、家に遊びに行くと、自分たちの家の中にはないような異国のものばかり。
ある日の夕方、エミリちゃんを含む、沙英、真紀、由佳、晶子で遊んでいるところに男が近づいてきて・・・・・。
殺されたエミリちゃんのすぐ側にいながら、何も出来なかった自分たち。
その後の警察の事情聴取でも皆が揃って、犯人の顔を覚えていないということに、幼い少女たちは罪の意識を強く感じ、犯人が、今度は自分たちを見つけて殺しに来るのでは?と怯えて暮らすようになる。
少女たちに罪はない。怖い思いをしたのだから、記憶が定かなものでなくてもそれは責められない。
読みながら、早くそれをキチンと説明してあげなきゃ!なんて思いましたが、少女たちは健気にその事を表立って打ち明けないので、自分が親でも気づいてあげられるか?
そして、中学生になったとき、エミリちゃんのお母さん・麻子から浴びせられた言葉が衝撃的!
なんてヒドイ言葉!いくら自分の子どもが犠牲になったからと言って・・・・と憤りを覚えました。
物語は、事件の時効目前、少女だった四人が大人になり、事件を振り返りながら近況を語るような形で進みますが、四人が、揃いも揃って、罪を犯すことになる経緯には、驚きでした。
ちょっとそこまでの設定はムリし過ぎじゃないかな?とも感じましたが・・・読みながらドキドキしたのでOKか?^^;
そしてそれには、同情するような背景もあって、幼い時の殺人事件の体験がそうさせたのか?は少々、謎だけど、一応、そういうことよね?
特に小学校の先生になった真紀は、完全に彼女は悪くないでしょ!
わたしが同じ立場でも、そうするかもしれないし、その前にそんな事する勇気ないかも。
行動を起こした事だけでも褒めてあげたいのに・・・・なんて思いました。
そして、最後の方で語られるエミリちゃんの母親・麻子の語りで知らされた事実にまたまたビックリ!
犯人との関わり・・・・・やはりあったのですね?
そうして、考えると、更に前にも書いたけど四人の自分たちも大きな痛手を負った少女たちに言った言葉が許せない!!
しかし、麻子も根っからの悪い人じゃなかったのが救いかな?
自分の言葉が少女たちを追い込んだことを悔いている。
そして、多分、そのために走り回ったのでしょうから・・・・・。
最後の最後は、今までの作品とは少し、違う四人の未来に光りが射すような終わり方なのはホッとしました。
前作、「少女」よりは、断然、良かった!
そして、「告白」より、こちらの話の方が、わたしは好きかな?
しかし、湊さん、次々、イヤ~な話がよく書けますね。
イヤ~な気持ちになるのに、文章力があるので、先が読みたくてペ-ジをめくる手は止まらない。
次回作も楽しみです♪
取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリ-ンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる-----これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?
衝撃のベストセラ-「告白」の著者が、悲劇の連鎖の中で「罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真の連作ミステリ。
(本表紙裏の解説文より)
ちょっと表紙の絵が可愛らしいので、本を閉じたとき、イヤ~な気持ちが後引かずよかった(笑)
今度もまたまた、胸の奥がモヤモヤするようなお話でした。
田舎町に日本一の精密機器メ-カ-の工場が建てられ、東京からそこに勤める人たちが移り住んでくる。
殺されたしまった美少女・エミリちゃんもそんな父親の転勤で転校してきた女の子だった。
マンションに住むエミリちゃん。お母さんは美人で、家に遊びに行くと、自分たちの家の中にはないような異国のものばかり。
ある日の夕方、エミリちゃんを含む、沙英、真紀、由佳、晶子で遊んでいるところに男が近づいてきて・・・・・。
殺されたエミリちゃんのすぐ側にいながら、何も出来なかった自分たち。
その後の警察の事情聴取でも皆が揃って、犯人の顔を覚えていないということに、幼い少女たちは罪の意識を強く感じ、犯人が、今度は自分たちを見つけて殺しに来るのでは?と怯えて暮らすようになる。
少女たちに罪はない。怖い思いをしたのだから、記憶が定かなものでなくてもそれは責められない。
読みながら、早くそれをキチンと説明してあげなきゃ!なんて思いましたが、少女たちは健気にその事を表立って打ち明けないので、自分が親でも気づいてあげられるか?
そして、中学生になったとき、エミリちゃんのお母さん・麻子から浴びせられた言葉が衝撃的!
なんてヒドイ言葉!いくら自分の子どもが犠牲になったからと言って・・・・と憤りを覚えました。
物語は、事件の時効目前、少女だった四人が大人になり、事件を振り返りながら近況を語るような形で進みますが、四人が、揃いも揃って、罪を犯すことになる経緯には、驚きでした。
ちょっとそこまでの設定はムリし過ぎじゃないかな?とも感じましたが・・・読みながらドキドキしたのでOKか?^^;
そしてそれには、同情するような背景もあって、幼い時の殺人事件の体験がそうさせたのか?は少々、謎だけど、一応、そういうことよね?
特に小学校の先生になった真紀は、完全に彼女は悪くないでしょ!
わたしが同じ立場でも、そうするかもしれないし、その前にそんな事する勇気ないかも。
行動を起こした事だけでも褒めてあげたいのに・・・・なんて思いました。
そして、最後の方で語られるエミリちゃんの母親・麻子の語りで知らされた事実にまたまたビックリ!
犯人との関わり・・・・・やはりあったのですね?
そうして、考えると、更に前にも書いたけど四人の自分たちも大きな痛手を負った少女たちに言った言葉が許せない!!
しかし、麻子も根っからの悪い人じゃなかったのが救いかな?
自分の言葉が少女たちを追い込んだことを悔いている。
そして、多分、そのために走り回ったのでしょうから・・・・・。
最後の最後は、今までの作品とは少し、違う四人の未来に光りが射すような終わり方なのはホッとしました。
前作、「少女」よりは、断然、良かった!
そして、「告白」より、こちらの話の方が、わたしは好きかな?
しかし、湊さん、次々、イヤ~な話がよく書けますね。
イヤ~な気持ちになるのに、文章力があるので、先が読みたくてペ-ジをめくる手は止まらない。
次回作も楽しみです♪
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
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