下町の小さなレストラン、ビストロ・パ・マルでは相変わらず、変わり者の三舟シェフが素敵に美味しい料理の数々で客たちの舌を喜ばせ、相変わらずの名推理で客たちの持ち込む謎を解いてみせます。今回の目玉は、フランス時代の三舟シェフのエピソードが二つ。しかもひとつは、『タルト・タタンの夢』を読まれたあなたもきっと作ってごらんになったでしょう、あのヴァン・ショーにまつわる物語なのです。あなたの〈パ・マル〉へようこそ!
(東京創元社HPより)
『タルト・タタンの夢』の続編。
シェフ二人(三舟、志村)とソムリエ(金子)、ギャルソン(高築)4人だけの小さなレストランの物語。
今回も短編形式で、ちょっとした謎を三舟シェフが解明していく。
「錆びないスキレット」
どんなにちゃんと手入れをしても錆びてしまうスキレット(分厚い鋳鉄で出来たフライパン)の謎
「憂さばらしのピストゥ」
三舟シェフのレストランにいた頃は新米シェフだった青年が自分の店を出した。
そこに常連として来るのはその店のビルのオ-ナ-の娘。
ベジタリアンの彼女がそこで注文するピストゥが美味しいと聞いたが、三舟は、違和感を覚える。
「ブ-ランジェリ-のメロンパン」
パ・マルのオ-ナ-である小倉から、近いうち開店のパン屋のオープンにあたって手伝いをして欲しいと頼まれた三舟。
パンに合う料理を提供したいという。
そして、そのパン屋のすぐそばに、昔ながらのパン屋・ブランがあり・・・・。
「マドモアゼル・ブイヤベ-スにはご用心」
訪れると必ずブイヤベ-スを注文する女性客の目的は・・・・?
「氷姫」
ギャルソン・高梨がパ・マルに訪れた最初のエピソ-ド。
カキ氷が大好きだった片思いの女性とのはなし。
「天空の泉」
フランス時代の三舟シェフのエピソ-ド。
レストランで偶然、知り合った女性写真家・ヒサコに「星の王子さま」のスト-リ-を交えて
彼女の悩みを聞いたあとアドバイスをする。そして、気持ちを前向きに変える。
「ヴァン・ショ-をあなたに」
こちらもフランス時代の三舟シェフの話。
美味しいヴァン・ショ-をつくるという、おばあさんの元につれて行って貰ったシェフ。
しかし、今までと味が違うと連れて行った人は言う。
どうして味を変えたのか?
どれもミステリ-というほどの謎ではなかったのですが、何かに悩んでいる人の気持ちを聞いて
その憂いを取り除いてあげる三舟シェフの推理には今回も脱帽でした!
ギャルソン・高築くんの片思い~失恋の話は切なかったなぁ~。
これから、高築くんに良い人が現れるといいな。
それにしても三舟シェフ、格好いい!!
これは、まだまだ続いて欲しいです。
ここでちょっと訂正・・・・^^;
これを読んでいる主人から「氷姫」の語り手僕=高築くんじゃないのでは?
という指摘あり、再度よ~く読んだら、なるほどこれは高築くんじゃないですね。
高築くんの名前は智行で、ここでの僕は圭一ですから~。
言われれば、なんだか高築くんらしからぬかんじだし、ウエイタ-として高築くんがチラッと出てました。
高築くんは実は辛い恋を経験してたのかぁ~と思ったけど、別人でちょっとホッ。
★★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;