忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[110]  [109]  [108]  [107]  [106]  [105]  [104]  [103]  [102]  [101]  [100
e4fafc14.jpg発行年月:2009年3月


恋人・隆一を事故で亡くした志保。彼の母が営む店を手伝う彼女の前に現れたのは、その死の原因をつくった五十嵐だった。

ベストセラ-「ナタラ-ジュ」の著者が贈る、切なくも儚い恋愛小説。


                        
(幻冬舎HPより)


表題作「君の降る日」とほか「冬の動物園」 「野ばら」と3編が収められています。

表題作の「君の降る日」がちょっと長くて2つの連作から成っている。
事故で突然、恋人を亡くし、そこに現れた隆一の友達で事故のとき、運転手だった五十嵐。
事故は、五十嵐の過失からというわけでは、ないけど、隆一の母も志保も最初は、少し五十嵐を責める気持ちを持っている。
しかし、五十嵐の誠実な態度に惹かれ始める志保。
これは、愛なのか?
う~ん。こういう状況に自分が直面したら?なんて考えちゃいました。

まだ若いから、普通に付き合っていても、別れたかもしれない恋人。
だけど、突然この世から消えてしまったら、気持ちは好きなまま止まったままになって、苦しいだろうなぁ~。
切ない話でした。


二番目の「冬の動物園」は、ちょっと明るい未来が見えるお話で、微笑ましいかんじ。
失恋したばかりの女性が、かなり強引な年下の男の子に誘われ、付き合うという話。
このくらい強引に誘われたら・・・・年下でも心は揺らぐかな?


そして、三番目の「野ばら」はまたまた、切ないお話でした。
女性の気持ちが丁寧に描かれていて、好きなのに本音は言えず・・・・というビミョウな関係が続くのって、あるとき(恋人になれる可能性アリの時)までは、それで満足でも、あるとき(相手に恋人が出来たとき)から苦しいなぁ~。


本文中に出てくる谷川俊太郎さんの詩「あなたはそこに」の全部を、読みたくなり、探して読んで、島本さんがあとがきで書かれていた意味が少し理解できました。


3つのお話それぞれが胸に響いてくるものでした。

★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 3 4
6 7 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]