また、あの基地に集まろう。そう誓ったのに
同級生4人の男子が作った秘密基地を巡る表題作「サクラ秘密基地」など夕焼けのような郷愁と、乾いた心に切ない涙を誘う6本の短編。
(文藝春秋HPより)
昭和を描いた短編6つ。
「サクラ秘密基地」
小学4年生のマナブ、同級生のヨシヒロ、その弟で小2のミツヒロ
ミツヒロの友達・ショ-スケ、4人は放課後一緒に遊ぶことが多く、本当の兄弟みたいに仲良しだった。
それぞれが抱えた家庭の事情を4人でいれば忘れられたのに・・・・・。
ショ-スケが可哀想で、胸が痛くなりました・・・(/_;)
「飛行物体ルル-」
小学校で同級生だった啓子とマリ。
お互いが当時は珍しいかぎっ子だったため、放課後は一緒に過ごすことが多かった。
二人でUFOの合成写真を撮ったら地元の新聞に掲載されマリが取材を受けた。
けれど、そのことが二人を仲たがいさせることに・・・・。
最後、啓子が入信した宗教団体が分かったときはゾッとした。
「コスモス通信」
よくわからない手紙が綴られて、誰かの思い出話?と思っていたら・・・・
その書いた本人は遺体で発見され、所持していた手紙だった!
うわ~気持ち悪い話。
「黄昏アルバム」
写した覚えのない写真が撮れるカメラ。
その元々の持ち主は・・・・
これもちょっと怖かったなぁ~。
死んでも強い思いはこの世に何か残すのかな?
「月光シスタ-ズ」
精神を病んで亡くなった母親のことを語る。
が、姉によると自分も母親と同じ病気を子どもの頃、患っていたと言う。
不思議な話、そしてやはり怖い。
「スズメ鈴松」
アパ-トの住人・鈴松と呼ばれた乱暴者の話。
酔っては暴れる男だけど、小2の息子・ヒロ坊には愛情を注ぐ優しい父親の姿を見せる。
そんな父子と親しくなった河本が語る。
最後はジ~ンと来た。
これは良い話で感動出来た。
最後がこの話でよかった!
どの話も読みやすく、引き込まれた。
読み終えてから表紙の絵を見ると・・・・泣ける(/_;)
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;