発行年月:2021年12月
(PHP研究所HPより)
面白い表題だなぁ~と思いつつ・・・
終盤、それが出て来て・・・なるほど~とニッコリ。
楽しいお仕事小説はいい!
ひな人形を作る職人たちの様子は、知らなかったことばかりで興味深く読んだ。
こういう日本の良き、伝統工芸を守っていくって、やはり大変なんだなぁ~。
今の時代に合わせたものも取り入れていかないと、生き残っていくのは
難しそう。
でも、こういう小説を読んで若い人が、もしかしたら、人形作りを自分も
してみたいって思うかも!
そういう意味ではこういうお仕事小説は大事だと思う。
物語としても良かった。
イケメンなのに、彼女なしの37歳独身・森岡恭平にもよき相手が現れて
実にお似合い。
同級生の寿々花はバツイチで7歳の女の子のママだけど、恭平の仕事の理解も
あるし、この先もずっといい関係が続きそう。
弟子入りしたフィリピン人のクリシア(24歳)も真面目で良い子だし
森岡人形の未来も明るそう。
そして終盤に来た、ビッグチャンス!
「人形姫」・・・・どんなものになるのかなぁ~
読んでいて楽しかったなぁ~。
表紙の絵も綺麗ですき。
★★★★★
発行年月:2020年2月
橘風花は母親とふたりで暮らす、小学四年生。「ムカつく男子を一発殴りたい」という邪な理由でボクシングを始めるが、彼女のひたむきさが、クラスメイトやジムの人々、そして母親の心に変化をもたらしていく。人間関係、仕事の不満、将来への不安――全部まとめて打つべし、打つべし! 明日のための元気をくれる、ハートウォーミングストーリー。
(中央公論新社HPより)
小学4年生の風花がボクシングジムに通い始めた動機が面白い。
でも、動機の元になった小学6年の織田公平とは、かけがえのないボクシング仲間に
なるのだから、スポーツっていいよなぁ~。
ボクシングジムに所属する人たちや、その家族とも交流が出来て
試合の時には、沢山の家族みたいな声援を送る。
風花のライバルとなる別のボクシングジムの橋本瀧子との関係もいい。
どっちも負けず嫌いで似たところがある。
でもお互いの力を認めていて、大人顔負けの対応をしている。
スポーツって人間としての資質も高めてくれるものだな~。
風花の母親も洋裁の仕事を活かして練習着を作ったり、ほかの選手の試合の時の
ガウンを作ったりと大いに力になっているのも素敵だった。
でも自分の子どもにボクシングはあまりさせたくないな・・・(^^ゞ
心配で仕方ない。
でも、楽しい物語でした♪
★★★
発行年月:2020年12月
25歳で会社を辞め、義肢装具士の専門学校に飛び込んださえ子は、カスタムメイドの義足を作る実習に苦戦し絶賛ヘコみ中。年下の仲間達に助けられ、芸者やカメラマン、人力車夫など多彩な義肢ユーザーと出会い、垣間見えた自分なりの「バリアフリー」とは? 伸びしろ無限大の人生再スタートを応援する大人のお仕事小説誕生!
(新潮社HPより)
あまり知られていないお仕事・義肢装具士。
主人公の二階堂さえ子、実習で同じ班は、19歳の戸樫博文と永井真純。
この3人の関係が凄くいい。
それぞれ個性的。
表題の神様に負けられないっていうのも、いい。
「神様が命の息を吹き込んで人間をつくった」という物語中の言葉から。
義肢装具士になるまでの苦労や、実習先で出会った人たちの話からも
知らなかったことを知れた。
義肢装具士って義肢以外、骨折した人の治療に使う装具の装着とかもするんだな~。
知らなかった。
実習で知り合った義肢ユーザーたちも、なかなか個性的。
この3人が何年か先、本当に会社を立ち上げられたらいいな。
お仕事小説は、楽しいな。
★★★★
発行年月:2016年9月
ドラマ化「ある日、アヒルバス」待望の続編!
このバスに乗ると幸せ(な気分?)になれる。
世界のお客様をオモテナシ!のはずが…!?
笑いと涙のお仕事小説
NHK-BSプレミアムでテレビドラマ化「ある日、アヒルバス」待望の続編!
アヒルバスのバスガイドになって12年、いつしかベテランになった高松秀子(デコ)。
恋も仕事も充実…のはずが、後輩に追い抜かれっぱなしの日々。
外国人向けオタクツアーのガイドを担当するが、
最悪の通訳ガイド・本多光太のおかげでトラブル続発。
デコは乗客に、そして自分にも幸せを運ぶことができるのか――!?
アラサーのデコにもとうとう春が来る!?
ようこそ、ニッポンへ。でもそれって日本文化(クールジャパン)?
(実業之日本社HPより)
ドラマ化されたのも面白かった!
その続編なので期待して読みました。
秀子(デコ)は30歳。
アヒルバスのなかではなくてはならない存在になってましたね~。
お見合いバスツアー、外国人相手のOTAKUツアー、お一人様堪能ツアー
親子でチャレンジバスガイドツアー、着付け教室&下町そぞろ歩きツアーなど
興味深い企画いっぱい!
外国人相手のOTAKUツアーが面白かったなぁ~。
訃音ランドのバンド、ハラキラズのメンバーとデコのやり取りが可笑しい。
バスガイドの独身寮は、江戸前ハウスに代わり、ハラキラズの面々が宿泊。
管理人は、モモさん。
寮母さんだったモモさんも80歳!
でもパワフルで良い!
外人の通訳ガイドとしてデコと一緒にツアー同行の本多も最初は嫌な男だと
思ったけれど・・・・終盤はデコとも友好的な関係に。
そして・・・アヒルバスのグッズを制作しているビビット・コムの
城ケ崎くんとの関係も気になるところで今回はおしまい。
う~ん。まだこのシリーズは続きそうですね。
ドラマもやってほしいなぁ~。
でもデコ役の藤原紀香忙も梨園の人になっちゃったから忙しいかな?
ちょっと本のイメージと違うから、この際、違う人でやるというのも
在りかな?なんて個人的には思うのだけど・・・・^m^
★★★
発行年月:2016年2月
男子高校生がハンドベルで奏でる、病みつき不協和音なユーモア青春小説!
廃校間近の高校に通う錫之助は、ひょんなことからハンドベルの音色に魅せられ、偶然居合わせた3人の同級生と部の創立することとなる。女子高との合同練習を目当てに始まった部活動だが、演奏は意外に面白くて……?
(角川書店HPより)
楽しかったぁ~。
男子生徒たちがいい。
最初は、やや不純な動機で始めたハンドベルだったけれど、最後は自ら楽しむために
鐘を鳴らしていたかんじ。
クラス担任のダイブツ先生もユニークでいいなぁ~。
こんな先生いたら学校生活楽しいだろうね^m^
男子生徒の一人のバイト先「友々家」・・・・どこかで聞いたなぁ~と
思ったら、「店長がいっぱい」で出て来たお店でしたね~。
そこの霧賀さんが結構、重要な働きしていたのも面白かった♪
男子生徒たちの親たちも素敵!
ハンドベルは全く馴染みがないけれど、経験者ならベルの振り分け表みて
演奏できそう♪
わたしにはチンプンパンプンでしたが・・・・^^;
彼らの進路も気になったけど、何処かで(今後の作品のなかで)
彼らのその後を知れたら嬉しいんだけどなぁ~。
特に錫之助!
ハンドベルを始めたことで、家業を継ぐのもアリだと思い始めている?
著者のお仕事小説が好きですが、青春物も良いですね(^^)
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;