発行年月:2009年11月
魔法使いになりたいと願うちょっと変わった少女・結仁はある日、信じていた世界からはじきとばされてしまう。それを取り戻す戦いが、自立への道だった-----。
青山七恵初の書き下ろし長編小説!
魔法使いになりたいと願うちょっと変わった少女・結仁はある日、信じていた世界からはじきとばされてしまう。それを取り戻す戦いが、自立への道だった-----。
青山七恵初の書き下ろし長編小説!
(幻冬舎HPより)
第1章から3章まであり、1章では、主人公の結仁は小学4年生。
幼なじみの葵と史人と一緒に「魔法使いクラブ」を作り、放課後はよく3人で結仁の家の物置小屋でその会合を開く。
結仁は、クラスではちょっと浮いた存在。
あまり他の子たちに馴染めずにいるかんじ。
幼なじみの葵や史人といるときだけ生き生きしてるかんじがして。。。。ちょっとその辺が心配だった。
成長し、第2章では中学生。
ちょっと異性にも興味が深まり、好きな人が出来たり。
反対にちょっと疎ましく思う存在もあったり、いろいろな感情が揺れ動く時期。
魔法クラブは小学生のときのように頻繁には集まらないけど、結仁の中には、唯一の拠り所だったのかな?
でも成長した3人には、また別の人との繋がりが出来、考え方にも相違が出て来て、葵との関係もいつしかギクシャクし始める。
結仁の家庭環境にもなんとなく不穏なものが出始めてきて・・・・
第3章の高校生では、ビックリの変化。
器用に立ち回れない結仁だけに、一人取り残されてしまったかんじで痛々しい。
第1章の微笑ましい幼なじみのやりとりからは全く予測出来ない展開でした!
結仁の葛藤・・・・どうしたら救われえるのだろう?読みながらちょっと息苦しくさえなってきました。
でも・・・ちょっと明るい光が見えたラストにホッ!
結仁の生き方が、これでちょっと変わるのかな?と期待できて良かった。
頼りない史人でしたが、やるじゃん!と驚いたけどちょっと見直した。
小学生時代にやった事は、ちょっとやり過ぎだったけど。。。。
前半部分を読みながら、娘にも薦めようかな?と思いましたが、後半は結構、重いのでやはりこれは大人が読む方がいいかな?
若い子が読んでどう思うかも聞いてみたい気もするけど・・・・^^;
★★★
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発行年月:2009年9月
父は、昔からよく知っていたようにも、全く見知らぬ人のようにも感じられた。
「今、見ているものとか、ここにあるもの全部。お父さん。桐子。全部、かけらだ」-----二人で参加することになった日帰りさくらんぼ狩りツア-。そこで桐子が眼にしたのは父の意外な顔だった・・・。
川端康成文学賞を最年少で受賞した「かけら」ほか二篇。
人と人とのあいだの微妙な関係を瑞々しいタッチで描いく珠玉の短篇集。
(新潮社HPより)
「かけら」「欅の部屋」「山猫」の3つの物語。
「かけら」は、ひょんな事から父親と二人だけでさくらんぼツア-に参加する大学生の桐子。
今は、実家から離れて暮らしているが、父親とツア-に参加しながらの父と娘の関わり方が絶妙な描写で、桐子の思うことに「ああ、わかるわかるその感じ・・」なんて始終思いながら読みました。
目で見えるものでなく、人の心の中の思い、父を見て思う娘の気持ち・・・上手い!表現の仕方が!
こんな風に表現出来るのは、スゴイ!
この作家さんは初めてですが、最所のこの「かけら」を読んでファンになりました。
他愛もないことをこんな描写で書けるってなんかいいな。好きだなぁ~。こういう話。
他の話
「欅の部屋は結婚を控えた男性の語り。
暫く前に別れた小麦とのことを、思い出す主人公。
別に未練があるとかじゃないのに、不思議と頭に浮かんでくる。
ソバに居すぎたからじゃないか?・・・・なんて思ったりもしたけど。
最後の話「山猫」これもなかなか面白い設定でした。
若い夫婦が、妻の親類の女の子が東京の大学を幾つか下見したいからと西表島から上京し、夫婦の空いている部屋に少しの間、同居するという話。
女の子と妻、女の子と夫、妻と夫。
いろいろな会話から、若い夫婦それぞれの考え方みたいな物が覗いて面白かった。
ささ~っと読み終えたけど、結構、響くものがあって、不思議な読後感。
この方の文章の書き方が好き!
他の作品も読みたくなった。
結構、好みの作家さんをまた新たに見つけた感じで嬉しい(^^)
プロフィ-ルを見たら、1983年生まれ?
最年少で川端康成賞受賞とあったので、「え?何歳?」と思ったのですが、まだ20代なんですね。
結構、落ち着いた雰囲気の文章なので、30代後半~の方かと思っていました^^;
まだまだ、長くいろいろ書いてくれそうで、楽しみです。
★★★★
父は、昔からよく知っていたようにも、全く見知らぬ人のようにも感じられた。
「今、見ているものとか、ここにあるもの全部。お父さん。桐子。全部、かけらだ」-----二人で参加することになった日帰りさくらんぼ狩りツア-。そこで桐子が眼にしたのは父の意外な顔だった・・・。
川端康成文学賞を最年少で受賞した「かけら」ほか二篇。
人と人とのあいだの微妙な関係を瑞々しいタッチで描いく珠玉の短篇集。
(新潮社HPより)
「かけら」「欅の部屋」「山猫」の3つの物語。
「かけら」は、ひょんな事から父親と二人だけでさくらんぼツア-に参加する大学生の桐子。
今は、実家から離れて暮らしているが、父親とツア-に参加しながらの父と娘の関わり方が絶妙な描写で、桐子の思うことに「ああ、わかるわかるその感じ・・」なんて始終思いながら読みました。
目で見えるものでなく、人の心の中の思い、父を見て思う娘の気持ち・・・上手い!表現の仕方が!
こんな風に表現出来るのは、スゴイ!
この作家さんは初めてですが、最所のこの「かけら」を読んでファンになりました。
他愛もないことをこんな描写で書けるってなんかいいな。好きだなぁ~。こういう話。
他の話
「欅の部屋は結婚を控えた男性の語り。
暫く前に別れた小麦とのことを、思い出す主人公。
別に未練があるとかじゃないのに、不思議と頭に浮かんでくる。
ソバに居すぎたからじゃないか?・・・・なんて思ったりもしたけど。
最後の話「山猫」これもなかなか面白い設定でした。
若い夫婦が、妻の親類の女の子が東京の大学を幾つか下見したいからと西表島から上京し、夫婦の空いている部屋に少しの間、同居するという話。
女の子と妻、女の子と夫、妻と夫。
いろいろな会話から、若い夫婦それぞれの考え方みたいな物が覗いて面白かった。
ささ~っと読み終えたけど、結構、響くものがあって、不思議な読後感。
この方の文章の書き方が好き!
他の作品も読みたくなった。
結構、好みの作家さんをまた新たに見つけた感じで嬉しい(^^)
プロフィ-ルを見たら、1983年生まれ?
最年少で川端康成賞受賞とあったので、「え?何歳?」と思ったのですが、まだ20代なんですね。
結構、落ち着いた雰囲気の文章なので、30代後半~の方かと思っていました^^;
まだまだ、長くいろいろ書いてくれそうで、楽しみです。
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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★★★最後まで楽しめた
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