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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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7b4dfc28.jpg発行年月:2009年11月


「すみません。はいどうぞ。シツレイしました。カシコリました!」

初めての着物。初めてのすき焼き。初めての恋-----。日本人と結婚した姉のきびしい監督のもと、十九歳の中国人留学生・虹智は高級牛鍋料理屋でアルバイトを始める。その純朴な目にうつる現代ニッポンの人間模様と日中韓の若者の姿。中国人初の芥川賞受賞で話題の著者が、おおらかな筆で描きだす、冬の鍋のように温かい物語。

                                      
(新潮社HPより)

楽しかった♪
そして、すきやきが食べたくなる!
自分で作った物じゃなく、お店の人が割り下を入れながら作ってくれるすき焼きがいいな~。

中国人留学生の虹智(コウチ)が可愛い。
一生権命バイト先で日本人の先輩たちの事を聞いて真面目に働く姿も可愛いけど、学校での交友関係も良かった。
韓国からの留学生・柳賢哲(ユヒ・ヨンチュル)の人懐こさに戸惑いつつも、友達として学校帰りに買い物に一緒に行ったり・・・

日本人のクラスメイトとの会話、バイト先のお店での出来事から、虹智が感じる違和感は、日本人には気付かないけど、外国の人はそう感じるのね?という面白さ。
前に書いてた作品でも同様なことを思ったけど、こういうのは日本人の作家では書けない内容でしょう。

可愛くて真面目でよい子なので、紅智は結構、モテてましたが、冷静に考えるあたりも好印象!

最後は、どうするの?っていうところで終わるんだけど、ちょっともイヤな終わり方じゃなかった。
あれこれ想像して楽しみました(^^)


この著者の作品は結構、読んでるけど、これが一番好き♪

★★★★★
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8fca864d.jpeg発行年月:2009年9月


人の表裏を巧みに描いた最新傑作連作集!

出張ホストを買う孤独な女・りつ子。自殺願望のある風俗嬢・茉莉。八人の女と同居する中年男に安らぎを求める可世子。アイドルのおっかけに夢中の高校生・奈々美。女になりすましてメールを書く淋しい青年・光。息子を溺愛する有名女優・黎子――。人間の心の明と暗、優しさと毒、安らぎと恐怖、それらはどれも隣り合わせにある。だから人は、ほんのささいなきっかけで足を滑らせる。
10人の人間たちの人生がゆがむ一瞬を見事に切り取った連作短編集。直木賞・柴田錬三郎賞を受賞した恋愛小説の名手による、新しい傑作!

                                          (小学館HPより)

8番目に登場の光以外は女性が主人公。
年齢はいろいろ。職業もいろいろ。
その生き方もいろいろ。
だけど・・・・第三者的に見たら、ちょっと危ない。

最初のりつ子が一番、ありそうな堕ち方かもね。
若いホストに貢ぐ女性の話。

5番目に登場の中学の養護教諭の和美の話は、理解出来ないけど、ま、ありえる話か?
最後はえぇ~っ!?だったけど。

唯一男性で話の主人公になっていた光は、最後、自業自得ですね^^;
生い立ちを知ると同情もしたくなるけど・・・・。

どの主人公たちも、他人からみたら幸せとは言い難いんだけど、他人が思うほど、不幸とは感じていないのかもなぁ~なんて思いました。

最後の妙子の話は、途中まで厭な女!(怒)って思ったけど、最後はちょっと笑えた。

10の話どれも他人事だから、おもしろかった!


★★★
b8ae15dd.jpg発行年月:2009年9月


癒えることなどないのか?
はるか昔の一家皆殺し事件が17年たった今
心ひかれあう2人の大学生にのしかかるなんて------

死刑や裁判員制度をも問う心ふるえるミステリ-!


                 
(講談社HPより)

17年前の弁護士・桜井裕一一家が殺された。
主犯は西川正実。共犯は小田島清彦。
一審では二人とも死刑だったが、二審で西川は死刑のまま。
小田島は無期懲役の刑が確定。
西川の刑は既に執行されている。

物語は、共犯で無期懲役の小田島が18年足らずで出所したところから始まる。
加害者二人の関係は従兄弟同士。
小田島が出所した事実は、すぐに主犯とされた西川側にも知らされ・・・・

最初、人間関係がちょっとゴチャゴチャしましたが、段々と読み進めるたびに、驚きの相関図が出来上がっていきました。

小田島は登場と同時に、胡散臭く、イヤなかんじ。
事件の本当の内容は、割と早くに知らされ、やはり小田島はとんでもない奴!と思いますが、どうしてそういう事に及んだのか?は最後までよくわからず、ちょっと「?」と思いました。

加害者で、主犯とされた西川正実の家族は随分な傷痕を受けました。

そして、被害者側でも当然、大きな傷痕を受けたひとたち。
特に桜井香子は、気の毒過ぎる。
自分の存在価値がこんな理由だったなんて知ったら、耐えられないかも。

それは父が遺族として事件の哀しみに耐えられず起こした異常な執念だったのか?
研究者の考える事って怖いわ~

一般的には、人を殺したのだから犯人側は苦しむのは当然でしょ?とも少し思いますが、
本当にそんな風に単純に考えていいのかな?

罪を認めた(否定しなかった)から犯人としてしまう事の怖さを感じました。

こういうの読むと、裁判員制度によって、もしも裁判に参加しなくてはいけない立場になるのが、またちょっと怖くなる。
死刑制度についても、考えちゃう。

無期懲役が本当に無期懲役でないことが問題なのか?とか。

重く哀しい物語だったけど、最後は少しそれでも明るく終わってホッとした。


★★★



73e27af5.jpg発行年月:1983年12月
     (単行本初版は1978年9月)


近畿商事に入社して十余年、壹岐正は、異例の昇進をしナンバ-・3となる。彼はエネルギ-資源のない日本の将来を考え、商社マンとしての最後の仕事に、イランのサルベスタン鉱区の石油開発に賭ける。戦後史の中で見過ごしてはならぬ《敗戦》とそれに続く《シベリア抑留の悲惨》と、日本経済を繁栄させ、支えてきた総合商社と政治家との国際商戦にともなう癒着を描いた社会派巨編。

               
(文庫本表紙裏の解説文より)

いよいよ最終巻。
石油事情開発に力を注ぐ壹岐。
石油を掘り当てることには、莫大な金がかかる。
掘るだけで、出なかったら、全ては損失。
博打のような事業に臨むには、どれだけの度胸がいるだろうか?
社長を説得し、国家へも再三、働きかける壹岐の意気込みは、凄い。

一企業の利潤のためでなく、国家の将来を見据え、成すべき事であるという思いが突き進む力となっているのでしょう。

商社の仕事って、今まで殆ど、知らなかったけど、凄いな~。


これは架空の物語である。過去、あるいは現在において、たまたま実在する人物、出来事と類似していても、それは偶然に過ぎない。

と冒頭にはありますが、この時代の人のこういう働きがあって、今日のわたしたちの平和な暮らしがあるのかなぁ~などとも思いました。
実際モデルになった人物がいらっしゃるのは有名みたいですが・・・・。


最終巻の中には、今まで「これはどうなる?」と思っていた事が、殆ど、良い方向で解決していて嬉しかった。
長い物語をず~っと読んできて、壹岐という一人の人間には尊敬しました。

物語中、いろいろな場面で哀しいこともあり、それについては思い出すと今も胸が痛いですが
それでも最後は、本当に清々しい。

過去に「大地の子」、「二つの祖国」を読みましたが、その読後感とは違うかんじ。
いわゆる戦争三部作をこれで全て読んだことになります。

そのなかではこの作品が一番好き!

ドラマを機に多くの人がこの原作を読んでくれたらいいなぁ~。

本当に素晴らしい作品でした!!


★★★★★



e0c3fa94.jpg発行年月:1983年12月
      (単行本初版は1978年8月)


黒いFX商戦から10年、日本経済は次々と襲いかかる貿易・資本自由化の嵐に直面し、第三の世界戦争<経済戦争>に突入する。アメリカの巨大自動車企業フォ-クが、虎視眈々と日本市場を狙う中、商社マンになって11年目を迎えた壹岐正は、アメリカ近畿商事の社長として、経営不振の千代田自動車とフォ-クの提携交渉を進める・・・・・・。国際経済戦争の最前線に立つ壹岐正の苦悩を描く。

                 
(文庫本の表紙裏解説文より)

大本営参謀から商社マンに転身した壹岐が、どんどん、会社の中で地位を確立して行く姿は頼もしい。
しかし、元から商社マンとして社長の側で家庭や家族を犠牲にしながら頑張ってきた者には、会社の為には必要な人材と思いつつも妬みの心が増大していく。

社長の大門がワンマンで壹岐の手腕を誰よりも高く評価しているから救われるが、なんだか会社内の立場は孤立しているようで辛い。

会社を離れた私生活の方で、お互いに好意を持っていた千里とやっと素直な心の内を明かしあえたのはホッとするところだった。
が、やはり息子の誠とは、しっくり行かずに、この関係は修復するのだろうか?
疎んでいるわけでもなく、何かキッカケさえあれば、和解しそうな気配はするのだけど・・・


三巻後半では、石油事業展開を早い時期から手掛ける、兵藤の動きが活発化。
壹岐も国家の為に、重要な仕事であると判断し、今後は壹岐自身も大きく関わっていこうとするところ。
自分の手柄を立てるというよりも常に国の将来を考えての動きは、好感が持てるなぁ~。

国内自動車・千代田のフォ-クとの提携には残念ながら破れるものの、そこで終わりとは考えてなさそうだし・・・

四巻では、自動車、石油その両方の商戦活動の展開が面白くなりそう!

そして、千里との恋の行方は、どうなるのでしょうか?


★★★★★
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