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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2015年4月

季節とともに移ろいゆく人生と料理。美しく彩られた食材と香りたつ恋愛――。姉弟で切り盛りしている目黒の小さなリストランテ。色艶に満ちた皿の数々と、それぞれの事情を抱えたアモーレども(罪深い味わいに満ちた男と女)を描く幸福な物語。

                   (角川春樹事務所HPより)




シェフの杏二は、女ったらしで好きじゃない。

誰にでも優しく声を掛けて、すぐ体の関係に至るって・・・^^;

そんなシェフを手伝う姉の偲には、浮ついた感じがなく好感が持てました。
だから、最後、沖縄に行くとなったときは、嬉しかった!
そちらのお店のお話も読んでみたいけれど・・・・そういう企画はないか?


誰にでも声を掛けてすぐ寝る杏二だけど、本当に愛している人は居ないのか?
度々、電話する「M」という女性が、謎でしたが・・・
最後に登場。
なるほど・・・・そういう関係でしたか?
と考えると、案外、いい加減なかんじの杏二も寂しい人なのかも。

レストランの常連客のそれぞれの日常を交えたお話で、美味しそうなものも
沢山登場で、女性には楽しめる物語かな?

井上さんってお料理に詳しいなぁ~。
初めて聞く料理名もあったけど、どれも食べたくなる^m^


                          ★★★
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発行年月:2014年12月


中学時代の同級生が開発業者として現れ、抗うこともないままに
肉体関係をもってしまった沙知。

自宅裏の森を伐採する宅地造成工事の告知を機に、彼女の家族は一変する。
反対運動にのめり込む義父母。いつしか夫も見知らぬ顔を覗かせるなか、
その男は沙知への要求をエスカレートさせていく。

日常にひそむ正常と異常の空隙。
そこから現れる異様な光景を端正な筆致でとらえたアモラルな傑作長篇小説

                   (朝日新聞出版HPより)




夫の両親と二世帯住宅に住む主婦の牧生沙知。
夫の新太と結婚以来8年続けている習慣は、毎朝、前夜みた夢の話をお互い
報告し合うこと。

夫との間に8歳の息子がいて、取り立てて大きな問題はなさそうな家庭。
でも、そこに裏山の森が開発されて、住宅が15棟建つという。
正直、沙知は、どうでもいいと思っているのだが、義父母や夫は断固反対と
憤る。
開発業者側が近隣住民を集めての説明会に渋々参加した沙知はそこに
見知った顔を見つける。
中学時代その容姿に憧れの目で見ていた男・阿守勲だった。


沙知はその後、すぐに勲と男女の関係を持つ。
夫とも今まで通りの夫婦関係を持ちながら・・・・


ああ、全く理解できない女性だわ~。
嫌いだわ~。
と思いながら沙知のことを軽蔑しながら読みました。

結果的に、何がどうなった?というものはないのだけど
何故か、面白い。

そういうのは、やはり井上さんだからかなぁ~?

余談ですが。。。今、放送中の「だから荒野」すごく面白い!
井上さんが書く、主婦って自分の周りには居ないかんじなので
笑って楽しめます^m^


                           ★★★



発行年月:2013年10月


 あなたはあなたが連れてきた──サスペンスとたくらみに満ちたハードな愛の物語。

嵐の日、あなたは、行方不明だった弟を連れて来た。あなたに瓜二つのあなた。そして言った、「僕は死ぬんだ」──幸福な結婚生活を送っていると感じていた「私」に、ある日訪れた不可解な出来事。女が男を愛するとき、取り替え不可能なもの、確かなものとは何か。翻弄しようとするものたちに挑む、静かで激しい「私」の物語。

                      (新潮社HPより)


16歳のとき、両親を列車事故で亡くしたみさき。
その葬儀会場で別の葬儀に参列するために居た夫・新時と知り合い、結婚した。

夫は余命短い病気に罹る。
そして、ある日、夫と瓜二つの弟・盛時を連れてくる。
ホスピスに入所した新時。
盛時はふらっと家にやってきて、食事をしたりする。
夫は自分の亡き後、妻が寂しくないように盛時を引き合わせたのだ。


盛時の性格は好きになれないな。
容姿がそっくりだから同じように好きになれるわけではないのだが・・・
男の人の考えるとことは、よくわからない。

みさきは戸惑いつつも盛時と居ることを拒まない。

そして、夫の同僚・久保の存在も絡んできて、どうなる?と思ったら・・・

ラストはサスペンス?SF?ホラー?
いろいろな解釈が出来そう。


表題の意味も、ちょっとあれこれ考えちゃう。
ちょっと変わってきてなかなか面白かったけれど
評価が分かれそうな作品かもね。




                          ★★★
51VZULTV-tL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2013年5月


木賞受賞作『切羽へ』をはじめ、大人の恋愛と一筋縄ではいかない関係を描いて独自の魅惑的な小説世界を展開する著者が、男と女の「愛ではないけれど、愛よりもかけがえのない関係」を描く長篇小説。

桐生駿と野田夏が初めて出会ったのは共に5歳のとき。夏の父に恋をした駿の母が、密会のため息子を連れて夏の家に通ったからだ。親同士の情事のあいだ、それとは知らず階下で待っていた幼いふたりは、やがて親たちの関係を知る。以来、別々の人生を歩み始めたふたりは、互いに「できれば思い出したくない相手」と感じながらも、なぜか人生の曲がり角ごとに出会ってしまう。まるで、互いの恋愛の証言者のように……。
それぞれおろかな恋愛を重ねながら、人生における愛のどうしようもなさを受け入れていく男女の関係を描く長篇小説。


                                    (講談社HPより)


2人の男女の幼い時から、成人したあとまでを追った物語。

桐生駿と野田夏は幼馴染。
しかし、その出会い方はちょっと訳あり。
駿の母親と夏の父親は不倫関係にあった。

成長するにしたがって、それぞれが別の人間関係を築いていく。
駿は、父親が医者なので、それを目指すが、結局は医学部には入れず、会社員となり同じ会社に
恋人が出来、やがて結婚し、息子も出来る。

夏は、保母になり勤める保育園の園長を恋人にするが、結婚はせず、学生時代に付き合っていた
男と再び連絡を取り合うようになり、結婚し娘を産む。

成人するまで、互いに複数の異性と付き合い、別れる。
2人ともなんだか似た様な生き方。

親の生き方を真似ているようなかんじ。

誰かをずっと好きでいるってことが出来ない人たちばかりが出てくる、お話で
全く共感出来ないし、何の感動もない。

よくわからない人たちの生き方を描いたお話。

ま、読んでいる分には、退屈しなかったんだけど・・・・
やはり物語には、何らかの感動がほしいなぁ~。



★★★
 
51r2h5ffjGL__SL500_AA300_.jpg 発行年月:2013年1月
 

気がつけば微笑みが苛立ちに、楽しみが義務になりかわって----
振り返ってくれない夫への不満、
心ならずもつのってゆく夫婦の鬱屈。
切実ゆえに笑いを誘う大人の辛口コメディ。


                 (中央公論新社HPより)




袴田伽耶・41歳と匡・42歳は、結婚1年の夫婦。
都内の新築分譲マンションを買ったのは3年前。
子どもは居ない。

この夫婦が奇妙でした。
それぞれに不倫していて・・・・ま、ここまでは別に驚かないんだけど・・・・
その不倫相手それぞれとキャンプを計画して実行しちゃうんだからビックリ!
でもなんだか、微笑ましく思えてしまった。
結局、2人は夫婦として、この後もやっていくんだよね?


付き合っていた当時は、好意的に思えた言動が、結婚して15年もしたら
同じ言動にも苛立ちを覚えてしまう・・・・・結婚して同じくらい経った人なら、うんうん、そうそう!
と思うことばあり。

でもそういうことを含めて、お互いが支え合ってこの先も共に歩んでいくのが
夫婦なんだろうな。
なんていろいろ思ってしまった^^;

この表紙の絵、素敵♪


                                           ★★★★

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