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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年10月

河野悦子、ついに憧れのファッション誌に!?
モデル兼作家との恋の行方は?

ファッション誌の編集者を夢見る校閲部の河野悦子。恋に落ちたアフロヘアーのイケメンモデル(兼作家)と ファッション誌の編集者を夢見る校閲部の河野悦子。恋に落ちたアフロヘアーのイケメンモデル(兼作家)と出かけた軽井沢で、ある作家の家に招かれて……。そして社会人3年目、ついに憧れの雑誌の編集部に異動に!?

                  (角川書店HPより)




校閲部から憧れのファッション誌の編集に関わることになった悦子。
その活躍ぶりは?と期待しましたが・・・・。

好きなことが向いているとは限らないということを実感する結果に
なったわけね。

でも挑戦出来て良かった。
そうでなければ、校閲の仕事が自分には向いている仕事だと気づけなかったわけで・・・。

表題が校閲ガールなので、やはり悦子には校閲ガールでずっと居て欲しいな。

是永との関係は、ドラマで観ていた雰囲気をそのまま本でも想像して
しまうとちょっと違うかんじだったけど、ちゃんとお互いの良さを認めて
いるところは、ドラマと同様、いいかんじ。


シリーズ3作目で完結かな?
続けそうな気もするけど、これでおしまいでも納得。

楽しかった♪



                      ★★★
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発行年月:2016年2月

こんな女子高,無理!!

「さて、同窓会を下記のとおり開催することとなりました。……日時 六月三十一日 場所 ホテルニューヘブン」――

神奈川県の伝統ある私立女子校・蘭聖学園の卒業生・柏木陽奈子(28歳)のもとに、突然届いた同窓会の案内。「あれ、6月に31日ってあったっけ……」と案内を受け取った後、陽奈子は謎の死を遂げる。学園卒業生の連続死を調べている弁護士・松川凛子は、死亡した女性が皆同じ案内状を受け取ったことを突き止めるも、自身にも案内状が届いて――

『殺人鬼フジコの衝動』『人生相談。』『5人のジュンコ』など話題作を次々と世に送り出す「イヤミスの女王」が、自身のかさぶたを剥がしながらダーク過ぎる女の園を描く、ノンストップ「女子校イヤミステリー」!

                  (実業之日本社HPより)




登場人物多いのでφ(..)メモしながら読みましたが・・・
誰も嫌なかんじ。

伝統ある私立の女子校の歴史を知って・・・ああ、なるほどと納得。

次々人が不審な死を遂げる割に、なんだか緊迫感みたいなものが不思議と
なくて、スルスル読んで、おしまいというかんじ。

女子校ならではの黒い感情が渦巻いていて、他人ごととしては面白い。


感動とかは全くないけどね(^_^;)


                       ★★★

 




発行年月:2016年9月


 
昭和36年、学校教育に不信を抱く千明から学習塾の立ち上げに誘われ、吾郎の波瀾の教育者人生が幕を開ける。昭和〜平成の塾業界を舞台に、三世代にわたり奮闘する大島家を描いた、著者渾身の大長編!

                  (集英社HPより)



物語の初めは昭和36年。
自分が生まれるちょぃ前。
この当時は、まだ学習塾なんてあまりなかった。

大島吾郎は、用務員室で放課後、生徒に勉強を教えていた。
学校の授業では理解出来なかった子たちが放課後、吾郎の元に来て勉強を教えて貰う。
そこに訪れた一人の児童・赤坂蕗子。
今まで用務員室を訪れる児童とは少し違う。
学校の成績は優秀で、しっかりした子。
そして、その後その母親・千明と出会い塾を始めようと思うので、その手伝いを
してほしいと申し出る。

そこから始まる吾郎の塾で教育者としての暮らし。

その後、吾郎と千明の間に二人の娘が生まれ
それぞれ大人になり、また新たな家族を作り
それでも教育者を引き継ぎ塾を大きくしたり・・・・


学校教育の様子も変わっていき、大手塾の登場など、教育現場の歴史も描いている。

吾郎と千明の考え方(経営方針)の違いから一時は、離れ離れになるのだけど
再会したときには、過去の衝突のわだかまりなく、またお互いの理解者のような
関係になれた。

長女・蕗子の長男・一郎の教育への関わり方も良かった。
勉強が出来る人が良い教育が出来るとは限らないんだな。と。


長い物語だけど、ず~っと楽しんで読めた。

表題の意味も吾郎の言葉で納得!
素敵な物語でした!!



                        ★★★★★



発行年月:2015年9月


 「人生に分岐点なんてものはない。
知らない間に、何処かの誰かに、
その道は選ばされている」

アルテーミス【artemis】ギリシア神話に登場する狩猟・貞潔の女神である。のちに月の女神ともなった。

人生には幾度となくこう思う瞬間があります。——あの時、あちら側を選んでいたら―—。しかし、その“あちら側”なんてものはそもそも存在していなくて、私たちは知らず知らずのうちに、何者かの采配によって、その人生を操られていると知ったら……。「アルテーミスの采配」は、何者かによって人生に張り巡らされた“罠”の恐ろしさを描いた長編ミステリーです。
物語は、AV女優のインタビューから始まります。自己実現のためにAV女優といった仕事を選んだ女たちは、口々に自分の人生の選択を正当化していきます。しかし―—その発言は、嘘で塗れているのです。「これは本当に自分の選択だったのか……」。しかしながら、これは決してAV女優を題材にしたミステリーではありません。芸能という世界に張り巡らされた、罠、そして落とし穴を入り口に、著者は、世の中で正当化されている選択のその恐ろしさを問うていきます。殺されていく女優たち、彼女たちの取材をしているうちに、女優たちの不審死の容疑者と疑われる男、その男が残した取材記録を手にし事件の真相を探ろうとする出版社の女。物語の視点は次々と変わり、物語を引っ張る謎もまた、どんどん姿を変えていきます。「殺人犯は誰か」「犯人の狙いは何か」「アルテーミスとは何か」「采配とは何か」……。
キーワードは、「復讐」です。人は無意識のうちに誰かから恨みをかっていて、その誰かが本気で復讐を考えた時、人の人生というのは何とも簡単に歪められるものなのです。人は人に復讐をする時、その人生をもってして、長い時間をかけて、相手の人生ごと呪い、乗っ取るのです。物語を読み終えた時、読者は気付きます。今自分が生きる人生もまた、無意識のうちに自分が傷つけた、誰かの手の中にあるかもしれないと。

謎が謎を呼ぶ一気読みミステリー。すべての想像と推理を裏切るどんでん返しの応酬に息つく暇もありません。ラスト読み終わった時、物語のすべてが、「真梨幸子の采配」だったと気付かされます。

                      (幻冬舎HPより)




AV業界の内部とそこに関わる女たち。
ふとしたキッカケで本人の意志でなく、足を踏み入れた女性たちがAVの世界から
抜け出せなくなるなんて・・・・恐怖です!

AV女優たちに「アルテーミスの采配」と題したインタビュー本出版のために
インタビューする名賀尻龍彦の話が第一部。

それぞれの女優たちの言葉は、何処か胡散臭さがある。


そして第二部では、インタビューされた女優たちとその関係者たちの話。
それぞれの事情。人間関係のもつれ。

名賀尻はいつの間にか、連続殺人の容疑者にされていて・・・・


しかし、人って怖いな。
誰かを傷つけ、陥れて・・・・。


しかし、著者の真梨さんって、こんな話ばかり書いているけど、どういう人物なんだろ?
ちょっと著者自身に興味沸いてきたわ~^m^
嫌な話なんだけど、最後まで結構、面白く読ませてくれる。


                        ★★★



発行年月:2015年3月


 笑いとは何か、人間とは何かを描ききったデビュー小説。第153回芥川賞受賞。

売れない芸人徳永は、熱海の花火大会で、師として仰ぐべき先輩神谷に電撃的に出会った。そのお笑い哲学に心酔して行動を共にしながら議論を続けるのだが、やがて二人は別の道を歩んでいくことになる。運命は二人をどこへ連れていくのか

                  (文藝春秋HPより)



凄く期待して読んだので・・・

途中で「?」と違和感ありましたが、我慢して読み終えました。

う~ん。
面白くないわけじゃないけれど・・・ちょっと会話で語り過ぎなところが
嫌でした。

理屈っぽい先輩芸人の神谷が語る言葉には、なるほどね・・・と思う部分も
あるのだけど、そんな語られても・・・・と冷めてしまった^^;
漫才とか、あまり知らないからかもしれないけれど。


でも芸人の著者が書いたものなので、リアリティはある!
人を笑わせる商売って、シンドイことなんだなと思った。

実生活でどん底の状況のときでも、ついつい笑える言葉を選んだり・・・
ちょっと哀しくなってきた(/_;)


芸人・又吉さん、好きなので、次作は、全くお笑いと関係ない話で
「おぉ~凄いじゃん!」と感動させて欲しいなぁ~。


                         ★★

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