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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年10月


ついに、ここまできた――。前人未到、孤高の警察小説が誕生した。東京・池袋の路上で男の死体が発見された。目撃者もなく捜査は難航、しかし「あること」がきっかけになり捜査が急転。それから約半年後。東京・新木場で爆殺事件が発生。こちらもな捜査はなかなか進展しなかったが、「あること」が転換点となり容疑者が浮かぶ……。捜査に携わる管理官を中心に、新時代の警察捜査を濃密に描く。著者史上、もっとも尖った警察小説。

                             (双葉社HPより)



第一部と第二部と短編のようで繋がっていて第三部で完結。

刑事の本宮、植木、佐古・・・いい!

情報化社会になって、警察も情報を掌握して操作に当たらなければいけない時代
だということは理解しているので、この物語のようになっていくことは
ある程度、当たり前かなぁ~とも感じる。


けれど、その情報を握っているものが、それを何ら落ち度のない他者に圧力を
かけることに利用したら、恐ろしい。


元警察官の理(オサム)が後半登場して、最初は、元警察官だとわからず得体のしれない
感じだなぁ~と思いながら読んでいたけれど、その情報によって
人生を狂わされたしまったんだと知ると、なんとも恐ろしい!と感じた。

オサムが知り合った涼太とその姉・幹子のやり取りも良かったのに姉弟の
関係が崩れた事件がなんとも嫌なもので・・・( ;∀;)


コンピュータや監視カメラなどによって、誰もが常に背後から観られていることが
前提の世の中になっていくのかな?
犯罪を防ぐとか、犯人を捕らえることに使われるのにはいいけれど
なかなか窮屈な世の中になりそう。


終盤、爆破事件の犯人とされる中島が飼い猫によって頑なな態度を一変させた
箇所は、思わず、クスッと笑えた。


ほかにも刑事たちの会話で和んだ部分もあって
緊迫感と和みが良い感じで合わさっていて読んでいて楽しかった。


本宮刑事の話は、これからも読みたいなぁ~。



                               ★★★

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発行年月:2019年1月


 新宿の街に巣くう毒虫どもを仕置きするという「歌舞伎町セブン」。その彼らの元に舞い込む依頼とは......。「復讐」という言葉を借りて、数々の人間模様を目の当たりする彼ら。そのとき「歌舞伎町セブン」のメンバーはどう動くのか。新メンバーも加入し、不気味で謎めいた巨大組織「NWO」もまた、動き出す! シリーズ最新作。

                       (中公公論新社HPより)



読みながら・・・ああ、こういうかんじだったなと思い出す^^;
でも、やはり面白い!
今回は短編の形で、主人公がメンバーのなかで変わって行く。


位下、ネタバレ含みます(誰も読んでないだろうからいいんだけど^^;)


7人のメンバーの一人が亡くなり、新加入は
ああ、この人準メンバーっぽかったもねと納得の掃除屋しんちゃん。
好きなキャラクターなので、新加入は大歓迎\(^o^)/


話のなかで分かったこと、
ジロウとミサキは整形している。

なるほど・・・ミサキの性格変わったの?と思っていたけど
中身は基子ってことね。
それなら納得。


姫川シリーズのガンテツや東警部補も少し登場。
今後、もっと絡んで来たら面白いなぁ~。

また新作出る頃には、復習しないといけないかもだけど^m^
楽しみに次作も待ちます!!


                         ★★★★



発行年月:2018年8月

なんてことのない夏の一日。
でもこの日、人生の意味が、確かに変わる。
教室の片隅で、密かに小説を書き続けているクラスメイト。
事故で失明した妹と、彼女を気遣う姉。
音大入試に失敗して目的を見失い、実家の喫茶店を手伝う姉と、彼女との会話を拒む妹。
年上の彼女。暴力の気配をまとい、執拗に何者かを追う男。
繋がるはずのない縁が繋がったとき、最悪の事態は避けられないところまで来ていた──

                  (発行:光文社)




最初、色々な場面の話が幾つか描かれる。
これは、劇中作?パラレルワールド?と思いながら読んだけど
結局、最後は、それぞれの話が繋がる。


高校2年の森奈緒とその同級生・片山希莉、紗子
いつも独りノートに何かを書いている希莉が気になり声を掛けた奈緒。
希莉は小説家になる夢があると打ち明け、二人は親しくなる。
そんな二人の共通の友・紗子は、変わり者で突飛な行動をしては二人を
驚かす存在。


格闘家の父に幼い頃から鍛えられた姉妹・八辻ハルと圭。
10歳の時、事故で視力を失った圭をいつも支えてきた姉。
ある日、何者かが父宅を襲い、そこに滞在していた姉妹は、危険を感じて
脱出。
父宅に戻るが大量の血痕があるだけで誰もいない。


カフェを営む市原家。
夫婦と長女・琴音で切り盛りしている。
次女の可音は、高校生で音楽を目指している。
琴音もかつては大学で音楽を学んでいたが音楽の道は諦めた。



そしてもうひとつは、有名企業のトップの父親の持つ別荘に長期療養として
滞在中の娘。
いつも窓の外を通る美しい女性に惹かれ、やがて親しくなるが
父親の愛人だったと知りショックを受ける。



これらが、ある事件の場面に遭遇するというかんじで集合。

グロテスクな場面が少な目で、結果的には、全て丸く納まるので
ハッピーエンドかな?

それぞれの後日談的な話もほのぼの系でした(^^)

たまにはこういう誉田作品も良いと思う。


                       ★★★

 



発行年月:2018年4月


 

14年前、わたしは親友と歌を失った

名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】とい 名古屋での結婚生活に終止符を打ち、東京・谷中に戻ってきた沢口遥は、【ルーカス・ギタークラフト】という店に興味を持つ。店主の乾滉一はギターの修理だけでなく、日用品の修理もするらしい。滉一との交流の中で、遥は高校時代の夏を思い出していた。
一方、高校生でドラマーの久美子は、クラスメイトの翔子、実悠、瑠香とともにバンドをを始動させる。そこに転校生のヨウが入ってくるのだが、彼女の非凡な才能に久美子は衝撃を受ける。ある日、彼女たちのバンド「RUCAS」にプロデビューの話が持ち上がるが――。

                 (角川書店HPより)



離婚して、名古屋から東京の谷中に戻った沢口遙。

気になっていたお店<ルーカス・ギタークラフト>に日用品の修理もすると知り
取っ手が壊れた鍋を直して貰うため訪れる。
店主の乾 滉一とその後、偶然に会って親しく話をするようになり・・・・

話は遥の高校時代、友達とバンドを組んでいた頃に飛ぶ。
それが、現在の別の話のように最初は、感じて・・・・???

途中から遥の高校時代の話だったんだと気づく。
それから面白さが増して来た感じ。


滉一と出会った偶然が、高校時代の親友たちとの再会へと結びついていく。


こういう仲間がいるっていいな。
暫く、音信不通になっていたようだけど
友情をこれからも深めていけそう。


谷中って土地を知っていたら、もっと楽しめそう。



                         ★★★



発行年月:2017年11月


 手段は選ばない。神も悪魔もない。彼女がここにいないのだから。
またしても同僚の殉職を経験し、心身に疲弊の残る姫川玲子が入ったのは、葛飾署管内で起こった若い女性の殺人事件捜査本部。心機一転、捜査に集中する玲子だったが、すぐに行き詰まってしまう。有力な被疑者がすでに別の所轄に逮捕されており、情報が流れてこないのだ。玲子は、あらゆる伝手をたどり、事件の全体像を探りはじめるが……。
「ここは、地獄か?」「ああ。……地獄だ」
幾重にも隠蔽された事件の背後には、絶望的な捜索を続けている、孤独な背中があった。

                     (光文社HPより)





姫川シリーズ。

やはり面白い。
読んでいると、ドラマで見ていた俳優さんの顔が浮かぶけど・・・^m^


事件の背景にあるものは重たい。
今回は、北朝鮮の工作員による日本人拉致事件が絡んでくる。

20年前、突然、行方不明になった高校の同級生・庄野初美を探す
江川利嗣(38歳)の行動が、ずっと気になって読んでいた。
初美を取り戻すため自衛隊に入隊。
こんな風にひとりのために自身の生涯全てを賭ける生きた方って凄い。


それと並行して捜査する女性の殺人事件。

お馴染みのガンテツも登場。
なぜ、危ない世界と通じているのかがわかる話が出てきて、納得。

日下が今は姫川の理解者になっているのも嬉しい。

相変わらず、出て来ると和む湯田。

結婚したけど、姫川を支え続ける菊田。

姫川を理解し、見守る男たちの姿もいいな。

そして・・・・もう一人、新しい人物が登場!
検事の武見。
最初は、胡散臭くて、姫川の敵?と思ったけれど、どうやら違う様子。

これからの話にも登場して欲しい。
姫川との関わり方が今後も気になる存在。


                         ★★★★
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