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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年10月


塞がれた窓、防音壁、追加錠…監禁目的の改装が施された民家で男性死体が発見された。警視庁捜査一課殺人班十一係主任、姫川玲子が特捜に入るも、現場は証拠が隠滅されていて糸口はない。犯人は何の目的で死体を放置したのか?玲子の天性の勘と閃き、そして久江の心に寄り添う聞き込みで捜査が進展すると、思いもよらない人物が浮かび上がってきて――

                     (光文社HPより)




久しぶりの姫川シリーズ。

やはり、面白い。
事件そのものは、酷いものなんだけど・・・

今回、一緒に捜査する魚住久江が登場。
姫川と魚住・・・・なかなかいいかんじ。
性格は違うけれど、相性が良さそう。
魚住の観察眼とそれに伴う気遣いは、ひとりの女性としても魅力的。
年は魚住の方が上。魚住45歳で姫川36歳?
階級は姫川が上なので魚住は職場では敬語。
でも二人で居るときは、それが、やや砕けた感じになり親友のよう。


事件の背景にあったのは、慰安婦問題。
なかなか凄いものを持ってきたなぁ~。

もうずっと日本政府と韓国政府の見解が平行線みたくなっていて
よくわからない。

誉田さんは、このなかで、慰安婦問題そのものがでっちあげと。
物語だから、なんでもありなのかな?
ちょっとドキッとしてしまった。


ドラマをみていたので、やはり姫川は竹内結子さんの顔が浮かぶ。
魚住は松下由樹さん。
実写でふたりがこの物語のように、会話するのを見てみたかった。
それが叶わないんだと思うとただただ残念で仕方ない・・・(/_;)

姫川が出てくるたびに今後も竹内さんの顔が浮かびそう。



                       ★★★
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発行年月:2021年2月


刑事と人殺しに休日はない。
警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第十一係姫川班。事件がなければ休日も待機もシフトどおりに取れるのだが、そううまくはいかない。各署に立てられた特捜本部に入ることもあれば、人手が足りない所轄の応援に回ることもある。激務の中、事件に挑み続ける彼女の集中力と行動が、被疑者を特定し、読む者の感動を呼ぶ。だから。立ち止まるな、姫川玲子。
警察小説数あれど、女性刑事の一番手は、彼女だ。さらなる深化を遂げる最新作!

                      (光文社HPより)




姫川が主役のお話あれこれ。
事件も色々だけれど、「赤い靴」「青い腕」は、同じ事件を追うもので
姫川とコンビを組んだのは女性の日野。
姫川より20歳年上の先輩だけど、階級では姫川が上。


事件は、ちょっと重たいものだったけれど、姫川と日野のお互いを
少し敬遠しながらの会話が段々、それを感じさせないものになっていくのが
面白かった。


最終章で、そんな日野が異動してしまうのか~と寂しく思ったけれど
代わりに来るのが魚住巡査部長と知り、姫川と魚住の話も
これから読めるのかと思ったら、ワクワク。



ああ、でも、やはり姫川の物語を読んでいると、どうしても女優の竹内結子さんが
浮かんできちゃうなぁ~。
ドラマでは、もう新しいものは見られないのかなと思うと残念。

竹内さんの代わりの適任て他に浮かばないからなぁ~。



                        ★★★



発行年月:2010年11月


ヒモのヨシキは、ヤクザの恋人に手を出して半殺しにあうところを、妖艶な女性に助られる。同じころ、池袋では獣牙の跡が残る、完全に失血した惨殺体が発見された。その手口は、3年前の暴力団組長連続殺人と酷似していた。事件に関わったとされる女の正体とは?「姫川」シリーズの原点ともなる伝奇小説が復刊。第2回ムー伝奇ノベルス大賞優秀賞受賞作。

                       (文藝春秋文庫/発行)




少し前に「妖の掟」を読んで、この作品がデビュー作だと知り読んだ。
文庫本の発行は2010年だけど、2003年に刊行されたのは、ダークサイドエンジェル
紅鈴 妖の華 らしい。
文庫化にあたって大幅に加筆、改稿してのものが本作らしい。



これがデビュー作なのか~!
凄いな。
えぐいし、グロテスクだし、でも哀しく、美しい。


これを発表して20年近くして「妖の掟」を出した意図はなんだろ?
続けて読んだ方が、わかりやすいと思うけど。



主人公の紅鈴の生き方が哀し過ぎる。
自分に関わると壮絶な生き方をしなければいけないことになってしまうと
わかっているって辛い。


そして、デビュー作に、井岡が出ていることにびっくり!
この時から嫌われ者なんだ~。
でも、警察官としてはなかなかのキレモノ。


ヨシキのその後の生き方もきになるところだけど、また続きあるのかな?



                      ★★★










発行年月:2020年5月


闇社会の抗争に跳梁する、美しくも凶暴な不死の者たち
人の世の日陰で数百年を共に生きてきた紅鈴と欣治の運命が、
ヤクザの抗争によって動きだす。
『妖の華』に続く最強ヒロイン登場!


                  (文藝春秋HPより)



主人公は、ヴァンパイアの紅鈴。
400歳で相棒は200歳の欣治。

ある日、辰巳圭一が、ヤクザ3人に囲まれているところを見て、なんとなく
助けてやろうか?と助け、辰巳の家に居候。
圭一は、暴力団事務所に盗聴器を仕掛けて内情を探るのが仕事。
危険な仕事だけど、両親を亡くし、妹を大学に行かせていると聞き、
紅鈴と欣治は、自分たちもその仕事を手伝うと。


人間一人と、ヴァンパイア2人の共同生活は、なんとなく微笑ましい。

が…相手はヤクザ。


そして紅鈴を敵対視する闇神たち。
ヤクザ相手には、全く怖さを感じなかったけど、闇神たちと対峙した場面は
ハラハラ。


結果、紅鈴は一人残される。

闇神の掟を守って生き続けて欲しいと闇神の長・藍雨が、
あっさり、紅鈴に屈したのが少し疑問だったけど・・・。

この先の紅鈴が気になる終わり方。



デビュー作がこの紅鈴の話と知り、そちらも早々に読んでみたい。


                     ★★★★


発行年月:20年8月
「女の人の声が聞こえるんです」。 殺人の罪を認め、素直に聴取に応じていた被疑者が呟いた。 これは要精神鑑定案件か、それともーー。 身元不明の男性が殺害された。 加害者が自ら一一〇番通報し、自首に近い形で逮捕される。 これで、一件落着。 自分の出る幕はない、と警部補・武脇元は思っていたが……。 事件の真相に、あなたは辿り着くことができるか。 伏線に次ぐ伏線が織りなす衝撃のミステリー。

                  (幻冬舎HPより)




中西雪美(30歳)・・・雑誌の編集者。
浜辺友介殺害の容疑で逮捕。
自室で浜辺を殺してしまったと自ら110番通報。


取り調べで以前から聞こえるという女性の声。



それから場面は変わる。

少し前の少女の殺人事件。
その事件の真相を追っていた、寺田真由。
真由は亡くなった少女・美波の幼馴染だった。
そして、中西雪美の配属部署に所属していた。



最初は、中西雪美と寺田真由が、どっちか混乱したけれど
状況がわかってからは、面白かった。


親友だった美波を殺した犯人を突き止めた真由。
それを引き継ぐ中西雪美。


ふたりの掛け合いが楽しい。


表題の「もう聞こえない」とは、実際は違ったラストでよかった。




                       ★★★★

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