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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2021年1月


婚約したばかりの美咲が、彼の実家のある京都に移住した途端に浴びる数々の洗礼。また実家で豹変する彼に幻滅し、美咲は昔からの趣味であるTシャツ作りにのめり込む。徐々に美咲は京都の地で個人ブランドの独立・起業への道を歩き始める。自分らしい生き方を模索する一人の女性の物語。

                  (朝日新聞出版HPより)




婚約者の実家を訪れたことから皮肉にも別の生き方を見つけた主人公・美咲。

京都の人って付き合うの難しそう。
著者は京都生まれなんだなぁ~。


美咲の元婚約者も決して悪い人じゃないと思う。
でも結婚となると本人以外に親族も関わってくるし、更に家業を継ぐとなると
面倒くさそう。
結婚前に実家の状況とかもっと聞いておくことが大事だよね~。


Tシャツに刺繍やアレンジを加えてっていうのはいいな。
表紙の女性が着ているTシャツは、実際、モデルになった女性が作成した
ものだろうか?
そんなに奇抜じゃなく、素敵なTシャツだな。

実際の Read  Therad  のHPに飛んでみたら、ほぼ完売の表示だった!
制作にも時間かかりそうだから、出品数も多くないし、出たらすぐ売れて
しまうんだろうな。


モノづくりをする女性のサクセスストーリー、楽しく読めた。


                         ★★★
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発行年月:2018年9月


愛したはずの夫は、まったくの別人であった。
「マチネの終わりに」から2年。平野啓一郎の新たなる代表作!
弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。
宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。ある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に「大祐」が全くの別人だったという衝撃の事実がもたらされる……。
里枝が頼れるのは、弁護士の城戸だけだった。
人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を背負っても、人は愛にたどりつけるのか。
「大祐」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。
人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品

                   (文藝春秋HPより)



亡くなった谷口大祐は、誰だったのか?

谷口大祐の妻・里枝からの依頼で調査する城戸章良。
城戸は弁護士であり在日三世。祖父が韓国人。


谷口大祐を名乗っていた人物を探しながら、城戸のこの真相を探る間の
心境も興味深く読んだ。

自分の生まれながらの名前を捨てて、別の人として生きる。
そんな選択をする人って実際には、どのくらいいるのかな?
戸籍を交換するって、どんな風に?そんなことを仲介する人っているのかな?
色々な疑問が沸いてきた。



で、実際、谷口大佑を名乗っていたのは、原誠という人物。

原は、父親が殺人罪で死刑を執行されている。
暴力団員の息子・曽根埼義彦と戸籍を交換したあとで谷口大祐と戸籍を交換。

本当の谷口は曽根崎として生きていた。



谷口自身は、戸籍を捨てるほどの境遇じゃないようにも思うけれど
本人にしかわからない苦悩があったんだろう。
原が戸籍を交換したい気持ちは理解できるけれど・・・・。



実際の原と再婚した里枝が事実を長男の悠人(14歳)に告げるラストの場面は
こちらも緊張したけれど、悠人は優しいしっかりした子だな。
原とは血がつながっていない彼は、原の実子となる妹の花のことを
これからも、ちゃんと守ってくれそうで頼もしい。


重たい物語だったけれど、最後のこの場面で少し楽になった。


「マチネの終わりに」の映画は、見たけれど、原作も読んでみようかな?



                        ★★★★



発行年月:2006年1月


かつて唯一無二の友達だった、虹子と黒衣。40歳を迎え、行きづまりを感じ始めた彼女達は、もう一度、再会を試みるが!? 生への確かな肯定に満ちた星野智幸最高傑作。

                    (河出書房新社HPより)



フシギな話だった。
虹子と黒衣(クロエ)の出会いの場から、面白い。
二人が会話したのが小学5年生のとき。

以後、二人はいつも一緒にいるのだけれど、普通の女の子らしい感じじゃない。
放課後、多摩川でボールを蹴りあって遊ぶ。
特に会話はなく。
そんなことを中学。高校と続け、大学は別々のところに進むけれど
定期的に多摩川でボールを蹴りあう。

合宿という名の旅行も二人で毎年、行き、ある年に偶然、流れ着いた
離島で一人暮らしている、ユウジと知り合う。
ユウジとの子どもを妊娠したらしいクロエ。
しかし、その後20年間、その子はクロエの胎内に留まり続けている。


20年間、虹子とクロエは音信不通になるが、高校の同窓会の報せを
キッカケに再会。
お互いの近況を深くは語らす、別れる。



虹子は、結婚し、男の子(小学生)と夫がいるけれど、突如、家出している。
クロエは、民芸品店を経営し、未だ一人。


再会後、二人は、また頻繁に会う仲に戻るのかな?
クロエは、お腹のなかの胎児の存在に向き合い始め、まずは検査にいこうと
しているけれど、その後、どうなったんんだろ?
ユウジのその後も気になる。


気になることが山積みのまま終わってしまったけれど、この物語には
これでいいのかも。


フシギな話だったけれど、面白かった。



                        ★★★★



発行年月:2020年10月


 70歳の夏川秋代は、夫を亡くして公団住宅にひとり暮らし。ある日、「(長女の巴と)家族になろうとしている」と語る若い男が突然やって来た。戸惑う秋代をよそに家に上がり込む謎めいた男。彼は本当に娘の婚約者なのか、それとも新手の詐欺なのか――。 秋代には実は、長女だけでなく、二人の息子にも男の来訪について相談できない理由があった。アメリカで未婚のまま娘を産んだ長女、男らしさの抑圧に悩み在日韓国人のパートナーとうまくいかない長男、借金を重ねて妻子に出て行かれた次男……こじれた家族の関係は修復できるのか。 現代文学の最前線を走る作家が、家族のあり方や人々のつながり方を問う渾身の長編。

                  (中央公論新社HPより)



最初に登場したミサト(未彩人)と名乗り、妙に馴れ馴れしい態度で一人暮らしの
秋代のところに出入りする青年は何者なのか?
その真相を知りたくて、ずっと読んでいく。

早々に、ミサトの嘘がばれるけれど、ばれたことは大したことじゃないという
様子も気になる。


秋代には、2人の息子と、一人の娘がいて、ミサトが訪ねた最初の頃は
何らかの事情で、子どもたちとは絶縁状態。

そのわけが段々、わかってくる。



複雑な事情が入り組んでいて、そこに発生した感情がお互いをがんじがらめに
している。
全てが悪い方向に進んでしまう、この家族が
ミサトと夕海によって、集結することになり、お互いのわだかまりが解れた
かんじになる。


疲れたけど、結果オーライ。


感情を正しく相手に伝えるって大事だね。


これからまた何か問題が起きても、みんなで解決していけそうな
新しい絆みたいなものが生まれたかな?


お節介なお調子者・ミサトのおかげかな?




                        ★★★



発行年月:2021年1月


1945年、父を戦争で亡くし、聡一は一家を支えるために大学をやめて、鉄道総局の研究所に入所する。そこには、戦争中に軍で戦闘機の設計や製作に関わり、多くの命を奪う結果を生んでしまったことを悔いる壮年の技術者たちがいた。
技術を、人を殺すために使いたくない。平和への想いを込め、不可能と言われながら、東京―大阪間を数時間で結ぶ高速鉄道の開発に取り組む彼らを手伝ううち、聡一もいつしか想いに共鳴し、没頭していく。
子どもたちを抱え未亡人となった母親、満州での辛い経験を胸に秘める同僚女性、様々な人が、過去を乗り越え、未来へ向かう様を描いた、希望の物語。

                 (ポプラ社HPより)



新幹線を作った人たちの物語。
1964年開業した東海道新幹線が、こんな人たちの努力で出来たことを知れて
良かった。


主人公の松岡聡一は19歳で鉄道技術研究所に入所。
大学を途中で辞めなくてはならない家庭の事情だったけれど、常に前向きな
姿勢は応援したくなる。

聡一は、最初、設計班に。
班長は元は戦闘機の設計をしていた木崎正道。
ぶっきらぼうな様子に最初は、ビビッていたけれど、木崎の新幹線作りに
思う気持ちに触れ、尊敬の気持ちを持って接する。

戦争に関わった元軍人ならではの思いがよくわかった。
安全な乗り物をつくりたい。
平和な乗り物をつくりたい。

木崎が聡一に語る言葉「一緒に美しい列車をつくろう!」もいい。


聡一が好意を寄せた堀川寧子との話も良い方向に向かってよかったが
満州からの引き上げ時の苦労話には、胸が痛んだ。
本当に戦争は惨い。
人間の醜い部分がむき出しになる。


今も大きな事故なく運行している新幹線、すごい技術が継承されて安全な
乗り物として世界に誇れるもののひとつ。


表題もいい。



                       ★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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