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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2024年5月


ようこそ、心休まる「隠れ家」へ。
東京・虎ノ門の企業に勤める桐人は、念願のマーケティング部に配属されるも、同期の直也と仕事への向き合い方で対立し、息苦しい日々を送っていた。
直也に「真面目な働き方」を馬鹿にされた日の昼休み、普段は無口な同僚の璃子が軽快に歩いているのを見かけた桐人は、彼女の後ろ姿を追いかける。
たどり着いた先には、美しい星空が描かれたポスターがあり――「星空のキャッチボール」
桐人と直也の上司にあたるマネージャー職として、中途で採用された恵理子。
しかし、人事のトラブルに翻弄され続けた彼女は、ある日会社へ向かう途中の乗換駅で列車を降りることをやめ、出社せずにそのまま終着駅へと向かう。
駅を降りて当てもなく歩くこと数分、見知らぬとんがり屋根の建物を見つけ、ガラスの扉をくぐると――「森の箱舟」
……ほか、ホッと一息つきたいあなたに届ける、都会に生きる人々が抱える心の傷と再生を描いた、6つの癒しの物語。


                  (集英社HPより)



東京の虎ノ門にある会社「パラダイスゲートウェイ」のマーケティング部に
勤める人たちの話。
インターネット上のショッピングモールを運営。


最初の話は、矢作桐人。自分の担当する初出店の店舗の商品の着心地などを
自ら試して推薦コメントなどを書いている。
それを同期の寺島直也にばかにされる。
直也は見栄えがよく弁もたち、有名インフルエンサーを呼んで商品のCMを
作製するという派手な宣伝方法で目立っている。
桐人は直也の言葉にとくに深刻に受けず、自分のやり方を貫く。

ちょっと地味目の神林璃子は、1日中、パソコンに向かいデータ入力などを
していて、昼休みになると外へ。
桐人は璃子が科学館のおひるのプラネタリウムに通っていることを知り
自身もそれを気に入り日課に。


璃子が心に抱える重たいものがわかって・・・・
でも、それを桐人に吐き出せたことは、凄いよかった!


マネージャーの米川恵理子の家事&育児と仕事の両立の頑張りも応援したくなった。

映画会社からヘッドハンティングされてきた瀬名光彦も、桐人たちの働き方
考え方に触れて、自身の考えを変える。
流されるままに仕事をしてきて、妻には娘が20歳になったとき
離婚を言い渡され、それがどうしてか、理解できたのが大きかった。


璃子が休み時間や休みの日に一人で出かける博物館や美術館、図書館は
全部、いいなぁ~と思った。

夢の島に第五福竜丸が展示されているのは、知らなかった!
熱帯植物館もあったり・・・
この会社のあるエリア、凄く楽しそう。


癒しの隠れ家を持っているって、いいな。




                    ★★★★

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発行年月:2022年2月


公立小学校教諭のひかりは、都内の赴任先で衝撃を受ける。立ち歩き、暴力、通じない日本語……。強くならなければ、子どもたちは守れない。
公立小学校の教師になって五年目のひかりは、都内の赴任先で出会った人々に衝撃を受けていた。日本語が話せないベトナム国籍のグエン・ティ・ロン、授業中に教室を出て行く今田真亜紅、不登校気味で給食だけ食べに来る佐内大河、クラス分けに抗議をしにくる児童の母親…。
ひかりの前任者は鬱で休職中。さらに同僚からは「この学校ではなにもしないことです。多くのことを見ないようにしてください」と釘をさされてしまう。
持ち前の負けん気に火がついたひかりは、前向きな性格と行動力で、ひとりひとりの児童に向き合おうとするが……。
虐待、貧困、性暴力――。過酷な環境で生き延びる子らに、悩みながら寄り添うひかりが最後に見た希望とは。


                  (幻冬舎HPより)



小学校の教師・澤木ひかり(26歳もうすぐ27歳)、教師になって5年目。
前任者は休職後、うつ病と診断。
受け持ちは6年2組。男子12名。女子10名。

結構、問題を抱えるクラス。
授業中、教室から出て行く今田真亜紅。ひかりは気になるのだけど
他の教師は何もしないでいいという。

ひかりは、放置できない。
真亜紅の母親はフィリピン人。父親は日本人だが両親は離婚していて
父親違いの姉・アイリンとの3人暮らし。
母親や交際相手から暴力を振るわれる日々で、姉は弟のことが心配。
家庭訪問した、ひかりに「弟を助けてくれるなら協力する」と言ってくれる。


子どもたちにも色々な問題があるのだけど、その小学校の元副校長だった
岩田洋二が殺害されていて、ひかりの住むアパートの隣に住んでいたという
ことがわかる。
そして岩田は小児性愛者だったという。


子ども達の今の環境を何とかしようと奔走する、ひかりは教師の鑑のようだったけれど
ちょっと危ないかんじもした。
女性一人で行動するのは、やめた方がいい。

同じような気持ちで以前はいた相庭が今は諦めモードなのが残念だったけれど
もう少し、真剣にどうにかしたいと協力を申す出れば何か、力になって
くれたかも・・・なんて思ったりした。


子ども達は、過酷な環境のなかでも、親身になって接すれば、心を開いてくれたり
素直な部分も見せてくれて、可愛かった。
問題児と言われていた真亜紅もまだ今のうちなら何とか道を間違えずに
行けそうで、ひかりの働きかけは凄く意味があったと思う。

子どもたちは、優しい気持ちでそういう子を見守っていて温かい気持ちに
なった。
ベトナム人のグエン・ロンが引っ越すとき、辞書を買ってプレゼントした
同級生・土井理乃ちゃん、素晴らしい!!
見送りに一緒に来た高柳優美ちゃんも、しっかりした良い子。


親が違法滞在している外国人の子どものこと、この物語を読んで、どうにか
出来ないのか胸が痛くなる。
何もしないで放置していたら、大人になったときに犯罪者になる
確率がすごく高くなるような気がする。
ちゃんと学習して、ちゃんと就職できるようにしてあげないと・・・
日本にずっといて日本のために働こうと思って貰うような支援が必要なんだと
思う。
子どもたちの未来のためなら、ある程度の税金を使うのは大事なことだと
思う。
実際、どうなっているのか???

物語を読みながら、いろいろと考えてしまった。




                     ★★★★



発行年月:2025年9月

救いと慈愛に満ちあふれた、感涙医療小説
奈緒(40歳)はシングルマザーの看護師として涼介と寄り添い生きてきた。その涼介も高校生、進路を考える年齢に。そんな折、大きな転機が訪れる。敬愛する医師三上の誘いもあり、思い切って東京の緩和ケア病棟で働くこととなる。死を間近に見つめる毎日の中、その瞬間まで幸せに生ききり希望を持てる最期を模索し続ける奈緒。一方、涼介は強く大きい夢を抱く。それは奈緒の夢でもある。母子の夢の行方、そして三上と奈緒のこれからは・・・・・・。
 緩和ケア病棟を舞台に、綿密な取材と著者自身の看護師経験に基づく圧倒的リアリティ、温かな視線で人々の生き様、死に様を丁寧に紡ぐ。懸命に生きるすべての人々に送られる慈愛のエールに癒やしの涙は必至です。


                   (小学館HPより)


シングルマザーの奈緒(40歳)は、病院の看護師として働きながら
高校2年生になった息子の涼介と父・耕平(80歳)と暮らしている。


涼介がやはりいい子。
人の気持ちがよ~くわかるし、優しい。

今回は、涼介の進路問題と、奈緒と三上の関係性が気になる。
涼介は、身近にいる三上医師をみて、自分も医師を目指したいと
考える。
そして、奈緒の父が亡くなり、三上が東京の病院に異動するのを機に
三上からの誘いもあり、東京で暮らすことに。


奈緒の兄が父親の財産分与の話で、ちょっと嫌なかんじになったけれど
意外とあっさり解決(?)してよかった。
耕平が、涼介のために遺してくれた500万円の存在は大きかっただろうな。
兄に知られず済んだんだよね?

東京に拠点を移し、三上と奈緒の関係も次第に変わってきて
最後は予想通りになって、よかった。

三上の実母の登場に、ちょっとこれまた嫌なかんじがしたけれど
死期が迫っていた実母が緩和ケア病棟で、息子に最期を看取って貰えた
のは、良かった。
実母も息子を手放したことは後悔していたんでしょう。
それが伝わったんだろう。
三上自身の心も少し救われたんだと思いたい。


でも、ちょっと気になる場面が・・・

実母が三上先生を訪ねて来てお金を200万円?都合してほしいと言って来た
ところ。
本当にお金が必要だったんだろうか?
亡くなったあと、三上が渡した100万は、そのまま残っていたわけで・・・
会う口実に言っただけなのか?
死後の諸々の費用にしてほしいということだったのか?
ちょっと考えてしまった。まあ、大したことじゃないけれど・・・



「春の星を一緒に」はポロポーズの言葉だったとは・・・・(#^^#)

涼介の合格も嬉しい!!
きっと良い医師になれるはず!




                  ★★★★






発行年月:2023年8/月


昭和~令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌
人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。
 舞台は、令和と昭和の、とある出版社。コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関わっていたことを知る。
 世界に例を見ない学年別学年誌百年の歴史は、子ども文化史を映す鏡でもあった。
 なぜ祖母は、これまでこのことを自分に話してくれなかったのか。その秘密を紐解くうちに、明日花は、子どもの人権、文化、心と真剣に対峙し格闘する、先人たちの姿を発見してゆくことになる。
 子どもの人権を真剣に考える大人たちの軌跡を縦糸に、母親と子どもの絆を横糸に、物語は様々な思いを織り込んで、この先の未来への切なる願いを映し出す。
 戦争、抗争、虐待……。繰り返される悪しき循環に風穴をあけるため、今、私たちになにができるのか。
いまの時代にこそ読むべき、壮大な人間賛歌です。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
 忘れられないのは、第一稿の小説を読んだときの胸の熱さ。
 原稿を読みながら、この流れてくる涙はなんだろう、と考えた。言葉にすると「すごい!」しか出てこない。あまりにも大きくて熱くて深い。
 一番身近で古内一絵さんの取材、執筆を見ていて、時にはとても心配になりハラハラもした。そのくらい、古内さんのこの作品への熱量はすごかった。ご本人があまりに考えすぎて鼻血を出したり、胃炎になったり、全身全霊で取り組んでいることが痛いほど伝わってきた。
 「ありがとう」と思った。この作品を読むことが出来て、幸せだと思った。涙はきっと、女性であり、かつての子どもであり、母であり、娘であり、労働者であり、担当編集者である自分の心からの涙だと思った。
 どうか一人でも多くの方の心にこの小説が届きますように。心から祈っています。どうか、よろしくお願い申し上げます。


                   (小学館HPより)



これは凄い小説だ!

主人公の市橋明日花(28歳)が大手出版会社・文林館の学年誌児童出版局に
異動。
最初は、異動に不満も抱え、全く、やる気がなかった明日花だが
百周年の記念企画を担当するチームの一員になり
なにげなく見ていた過去の雑誌で祖母の名前が文林館の一員として記されて
いることを知り、過去の文林館の歴史やそこに祖母がどう関わっていたのか
知りたくなる。


話は令和三年の明日花の話と昭和19年~昭和45年の祖母の話と交互に
語られる。
戦時下でも子どもの雑誌がいた。
そして、時代背景の渦にのまれ、戦争を正当化する記載が普通にされ
付録にも今では考えられない兵器やナチスの軍旗などもあったとか。
戦争が終わると、そんな雑誌も批判の的になってしまうのは哀しい。
皆が信じていたことが間違いだったと知ったとき、
自分も間違えていたのに・・・・


そんな時代、雑誌づくりの場にいた明日花の祖母・スエ。
本当に優しい女性だったんだな。


明日花が祖母が働いていた時、取締役だった野上彬氏に会って聞いた話は
感動的なものだった。
そしてスエが今は寝たきりだと聞き、お見舞いに。


明日花の母・待子と明日花
待子とスエ。
それぞれの関係もギクシャクしたものだったけれど、最後はわかり合えて
良かった。


これは小学館の百周年記念の作品らしい。
小学一年生を近くの本屋さんで買って貰ったことを思い出して
すごく懐かしい気持ちになった。
今は学年誌は一年生と八年生だけと後で知り、なぜ八年生?と
疑問だったけれど、調べたらなるほど!
今も変わらずの思いで作られている雑誌。


いい話だった!



                     ★★★★★



発行年月:2021年4月


老舗・桜山ホテルで、憧れのアフタヌーンティーチームへ異動した涼音。
でも初めて提出した企画書は、シェフ・パティシエの達也に却下される。
悩む涼音は、お客様、先輩、そして達也の隠れた努力を垣間見ることで、
自分なりの「最高のアフタヌーンティー」企画を練り直し……。

    
                 (中央公論新社HPより)


連作方式で話が進む。
老舗ホテルのアフタヌーンティーかぁ~。
素敵だろうなぁ~。
もう甘いものとかそんなに食べられないけれど・・・。



遠山鈴音・・・就職して7年。今まではホテル棟ではなくバンケット棟の
宴会接客係として働き、今年、ついに念願のアフタヌーンティーチームへ
異動。
張り切って企画書を提出したもののスイーツ担当のチーフ・飛鳥井達也に
冷たく却下されてしまう。
嫌な奴!と思ったけれど、鈴音はその後、達也が識字障害ではないかと気づく。

二人の関係が少しずつ変わっていく様子も楽しかった。


他のスタッフたちとのこと、常連客の二人。
それぞれ一人で来て楽しんで帰るのだけど、それもいい。


最後は、スタッフの関係者たちを招待してのアフタヌーンティー。


続編では飛鳥井達也と遠山鈴音の新たな生き方が読めそうだな。




                       ★★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
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