発行年月:2019年10月
かつて〈おたく〉を命名し、〈新人類の旗手〉と呼ばれた。
人気アイドルや国民的カメラマンらと、時代を並走した。
フリーライター・中野秋夫。
もうすぐ還暦で、自らの残り時間も見えてきた。
人生の「秋」に差し掛かり、思い出すのは、昭和/平成の「青春」時代のことだ。
自殺してしまった伝説のアイドル、〈新人類〉と呼ばれたあの時代、国民的美少女と迷デザイナー、入水した保守論壇のドン、そして、〈おたく〉誕生秘話――。
東京に生きる、クリエイター、アイドル、浮遊人種……
それぞれの青春、それぞれの人生を丹念に紡いだ渾身の私小説。
青春には続きがある。
人生後半、「青い秋」のせつない季節だ――。
(光文社HPより)
著者の自伝的小説ということで、著者がライターになった経緯とか、その後の
仕事のことなども書かれていて、なかなか面白かった。
ライターになったキッカケは、偶然で運命的ですね~
そして、いろいろなアイドルの話。
名前は少し変えてあっても、ああ、あのアイドルねと著者とほぼ同年のわたしは
懐かしく思い出した。
新人類、おたく・・・著者によって生み出されたものということは知っていたけど
その本当の意味は、これを読んで初めて知った。
「おたく」って家に籠っているからお宅なのかと思っていた
でも、人と面と向かった時、「お宅は・・・・」と他者に呼びかけるからとか。
へ~そうだったのかぁ~。
最後の章<彼女の地平線>は、誰のことかよくわからなかった。
でも、なんだか寂しいラスト。
全体的には、興味深く最初から最後まで読めた。
★★★
PR
発行年月:2019年7月
餌付けをしているわけでもないのに猫が寄りつき、「猫寺」と呼ばれていた都内の木蓮寺。若き住職の真道は高校教師だった藤井に声をかけ、猫を専門に扱う霊園を開設する。愛猫を看取ったばかりの瑞季、そして真道と藤井もまた誰にも明せない悲しみと孤独を抱えていた。猫と共に生き、猫に生かされてきた男女の祈りと再生の物語。
(新潮社HPより)
猫を愛する者たちの物語。
短編連作だけど、ずっと話は繋がっていて、猫寺と呼ばれる木蓮寺に
集う、猫たちとの関わりが温かい。
人も猫もいつかは尽きる命。
当たり前のことだけど、そこ関わりのなかに不思議な思いが交錯して
時には懐かしい景色や感情を思い起こさせてくれる。
寺の住職・真道。
元は物理学教師の猫の火葬を任されている藤井。
愛猫・菜々を亡くし、藤井に火葬を依頼してから木蓮寺に関わることになった
瑞希。
3人がそれぞれ猫を思う優しさがいい。
また寺の猫と遊ぶために来る、小学生の麦。
彼も少し寂しい家庭環境をこの寺で癒している様子。
こんな素敵なお寺があれば、わたしも通うなぁ~
なんて思いながら読んでいた。
心が安らぐ物語でした♪
★★★★
発行年月:2019年4月
転職先への入社まで5カ月――。
ぽっかり空いた“人生における休暇”のあいだ、
僕は、新しい何かをはじめられるだろうか。
エンジニアとして無我夢中に働きつづけ、33歳で転職を決めた。
次の会社に入社する4月まで、「大人の夏休み」=「サバティカル」
と決めた主人公の梶くんは、
自分に何ができるかを試すようにさまざまな「宿題」を課していく。
プロジェクト管理ツール「トレロ」を使いながら「宿題」を片付けていく
梶くんだったが、新たな課題として引き受けたのは、
元彼女との思い出の場所で知り合った将棋の師匠が生き別れたという娘の消息だった。
「人探し」という意外な展開に戸惑いつつも、最後の「宿題」は
意外なほどに順調に進むのだが・・・・・・。
『リレキショ』『夏休み』から『100回泣くこと』まで、
青春小説の王道を紡いできた著者が初めて描く、
本当に手に入れたいものをさがす大人たちの夏休み。
転職が当たり前の世代に送る新しい時代の青春&恋愛小説。
(朝日新聞出版HPより)
主人公・梶 大樹。
転職先に入社するまでの5か月間の過ごし方としては、とても充実した日々
だったと思う。
5か月の間にやろうと思うことを書きだして自らそれを行っていく。
計画性、実行性、優秀な社会人だなぁ~と感心。
一番のキモは、偶然、知り合った70代の男性・吉川氏の離婚し30年以上
会っていない娘を探し出すこと。
そして見つけた大村香奈。
段々と接近し、親しくなる梶。
吉川氏とも再会させることに成功する。
物語のなかで、アセクシャルということを始めて知った!
異性も同性も恋愛対象としては見ることが出来ない・・・なんだか切ないな。
恋愛だけが良い人間関係を築くものではないだろうけど・・・。
主人公の今後も明るいものであってほしい!
★★★★
発行年月:2018年10月
アパートの一室で見つかったある 緊縛師 の死体。重要な参考人・桐田麻衣子は、刑事・富樫が惹かれている女性だった。絡まりあう 謎 と 嘘 。この世界を生きる意味──。世界で絶賛される中村文学の到達点。
(朝日新聞出版HPより)
緊縛師なんてよく知らない世界のこと。
へ~こういうことで快感を得られる人が居るのかぁ~。
死体で見つかった緊縛師の吉川。
彼を殺した麻衣子は、刑事・富樫が好意を寄せている女性だった。
彼女を助けたいために、証拠のねつ造を図るけど、自身が死ぬことになる。
ああ、哀れな富樫・・・(/_;)
助けたいと思った麻衣子・・実は恐ろしい女でした。
富樫と共に事件を追っていた刑事の葉山。
事件の真相を更に追い、麻衣子とも対峙。
葉山は、麻衣子の誘惑に負けず、真相を突き止めて行く。
ああ、最初、出て来たときは、ちょっと嫌な刑事かな?と思ったけど
カッコイイ!!
最後の著者のあとがきで、表紙が写真なんだとわかり、マジマジと観てしまった!
こうしてみると一種の芸術作品!
★★★
発行年月:2016年6月
小学館文庫小説賞松本清張賞W受賞の快挙!
深作日都子は小学5年生の時、教師から金魚を殺した濡れ衣を着せられ、熾烈ないじめの対象となった。そのときから日都子は、誰にも心を閉ざし、「みんな」には加わらない「ヒトリコ」として生きていく決心をする。
田舎の小学校の生徒達はそのまま中学校へ持ち上がる。ヒトリコの心の支えは、ピアノとピアノを教えてくれる偏屈なキューばあちゃんだけ。合唱の盛んな中学では生徒の間にカースト制度が生まれ、激しいいじめや陰口が横行する。「みんな」に属している限り生徒間の闘いは続く・・・。
地元の高校の入学式。小5で転校した冬希の姿がそこにあった。モンスターペアレントの母親との暮らしに疲れ切った冬希は、母親を棄て、父親の地元に戻ってきたのだった。何も変わらぬ故郷、仲間。ただ、一人だけ全く変わってしまった日都子の姿に冬希は驚く。そしてその原因が自分が飼い、置いてきた金魚と知り・・・。
誰もの心に突き刺さる、青春の残酷さ、閉塞感・・・・・・。絶望的な孤独の末に見えてくるうっすらとした光。必ず誰もの心の奥の奥に入り込み、内側からあなたの心を揺さぶる、苦くて新しい青春小説です。
(小学館HPより)
主人公・日都子は、よく頑張った!
理不尽な目に遭いながらもそこから逃げることなく、ほどほどに頑張って居続けた。
強い子だな。
それにしても小学校の担任教師は最低だ!
でもそんな日都子が頼れる大人の存在だったキュー婆ちゃんがいたのも良かった。
ピアノを習いながら通い、心の支えとなっていた場所があって良かった。
それから同級生の明仁も日都子のことをいつも気にかけ声掛けしていて
それも支えにはなったんじゃないかな?
高校生になり小学校で転校して行った海老澤冬希が戻って来て
味方が増えたのも嬉しかった。
冬希自身も家庭内に問題を抱え大変だっただろうけど、
これからは、ちょっと明るい未来へと向かって行けそうな日都子と冬希。
この物語では良い方向に向かいそうなラストだったけれど、
やはり世の中には、理不尽な目に遭っている子ども達は多いんだろうな。
今は辛くても、ほどほどに頑張ってなんとか毎日を乗り切っていって欲しいな。
★★★
カレンダー
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(03/16)
(03/12)
(03/09)
(03/06)
(03/03)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア
