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読んだ本の感想あれこれ。
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41HTA1yKUhL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年5月


プラハで飲む黄金のビール、高所恐怖症の韓国登山、スモッグの向こうに霞む北京の太陽。出会えるかもしれない物語のかけらを求め、徹夜明けの目をこすりつつ、今日も作家は旅に出る。著者撮影の写真を多数収録、身体の隅に今も残る旅のイメージをくっきりと映し出す紀行集。おすすめの旅の本を一挙紹介したブックガイド付き。

                     (新潮社HPより)



いろいろな国(イギリス、チェコ、台湾、韓国、スペイン、中国)、いろいろな土地(郡上八幡、伊勢、日光、阿蘇、熊本、奈良)を旅する恩田さん。

飛行機が苦手だそうですが・・・海外にも結構出かけていて・・・
日本国内は、新幹線で行く。

観光の様子も楽しいけど、美味しいものをいただく場面がやはり楽しい。
お酒も相当お好きな様子。
そして、馬刺しが大好きだとか。

後半で登場の熊本の旅で、馬刺しや馬の肉を沢山食べて大満足の様子には驚き!
馬刺し・・・食べたことないし・・・・食べる気も起きないわたしだから・・・・。

熊本の石橋ツア-と称した橋を巡る旅には、興味が沸いた。
国指定の重要文化財の橋、わたしも見てみたい!
特に5000円払うと放水して水路橋として使われているという様子を見てみたい。
誰かが5000円ちょうど、払ってくれてその様子を見られた恩田さんはラッキ-だなぁ~。


写真も多く掲載されているけど、白黒のが多くて
「あ~カラ-ならいいのに・・・」なんて思ったけれど・・・

あとがきを読んだら、恩田さんが今でもイメ-ジとして身体の隅っこに残り続けている場所を書き留めたんだとわかり・・・・・それなら白黒でも仕方ないかと納得。


これらの旅から感じたものをまた作品として読ませて貰える日を待ってます!


★★★★
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961e22e7.jpg   発行年月:2005年4月


  イギリスとアイルランドにはちても行きたい。
  だが、飛行機には乗りたくない。

 いよいよ迫ってきた搭乗時間に、廊下を歩いていった私はそこで完全に立ち止まってしまった。
 そこには、大きな窓があった。
 そして、その外には、大量のあの乗り物が蠢いていたのである。
 ひえ―、あんなにいっぱいあの乗り物がっ。
信じられないっ。オ-マイガッ。
空港なんだから当たり前だが、博多でも羽田でもこんなに沢山の飛行機を見たことはなかったのだ。
さ―っと、全身から血が引いて、抜けた。
私は完全に思考停止に陥った。(本文より)
                                         (本の帯文より)

最初に著者も言ってる通り、これは紀行文。
ずっと前から憧れていたイギリスとアイルランドを訪れて、観光も楽しむ著者。

しかし、行き帰りとイギリスからアイルランドに移動するときには飛行機に乗らなくてはならない。
恩田さんは、飛行機に乗るのが怖いのです。

その恐怖感に打ち勝つためにいろいろな作戦を立て実行しようとする様が可笑しかった。
搭乗する前の恐怖も相当なものらしく、
歴史上の偉人について同行者と語り合ったり・・・
家畜について考えたり・・・
なんとか恐怖を紛らわそうと必死でした。

いよいよ機内に入り離陸。
アルコ-ルの力を借りて、寝てしまえばいいと思い、ビ-ルやら白ワインを飲む。
けれど・・・・なぜか酔えず、眠れず・・・・

イギリスとアイルランドの観光の様子は、ま、普通なので、あまり印象に残っていません^^;

でも、面白かったなぁ~。
紀行文なんだけど、旅先の観光の様子は印象薄いのも変だけど、こういうのもいいじゃない?

無事、帰国出来てホッとした様子もいいな(^^)

そして、この可笑しな表題の意味が最後にわかりました。

旅を終えて普通の日常に戻ったとき、ふと蘇る旅でのイメ-ジ。
それが恐怖のあとに得た報酬なんですね!

 
★★★
f066079f.jpg   発行年月:2010年1月


     この家、あたししかいないのに、 
   人がいっぱいいるような気がする・・・・

小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。この家では、時がゆっくり流れている。幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる不穏な物語。

   巻末に驚きの書き下ろしサイドスト-リ-が!

                               (本の帯文より)
 
丘の上に建つ古い洋館に一人の作家が住む。
そこを度々訪れるのは、幽霊屋敷に魅了されている人々。
だが、作家はいう「わたしの家では何も起こらない」。

物語は連作方式で、洋館の現在と過去のいろいろなエピソ-ドを交えて進む。
洋館内、またはその近くで起きた不可解な事件。
ひとつひとつのエピソ-ドは、結構、痛ましい。そこで生きていた者がやがて、幽霊と呼ばれる存在になり、人々に語り継がれていく。

文中にあったけど、考えてみれば、今居る、自分の場所にもかつて、生きた人が居ただろうし、その人が残した思いなどがその場に強くあったとしたら、何らかの気配を感じても不思議ではないのかも。

幸い、わたしは鈍感なので、気配のようなものは感じたことないけれど・・・。


巻末のサイドスト-リ-は、期待するほど驚かなかったけど・・・・^^;

なかなか面白い幽霊屋敷のお話でした。

怖がりなので、昼間に読みましたが、これくらいなら夜でも大丈夫(かも?)


★★★
5932a2ab.jpg発行年月:2009年5月


物語の魔術師贈る熟成のサスペンス!
顔のない男、映画の謎、昔語りの秘密------ひとくせもふたくせもある人物が集まった嵐の山荘に死の影が忍び寄る・・・・・。

警告!訪問者には気を付けろ

                      (祥伝社HPより)


山中にひっそりたたずむ古い洋館。
嵐の夜。
洋館に集う、高齢者たち。
長男・千蔵 、次男・千次 、三男・千衛、末っ子・千恵子とその夫・宮脇協一郎 
そして、家政婦・更科
訳アリで預かっている愛華ちゃん

このメンバ-が集う館に、訪問者が来る。
物語の最初には、雑誌記者を名乗る井上とカメラマンの長田。
亡くなった映画監督・峠昌彦の追悼記事のための取材ということで、監督の幼い頃からを知るメンバ-に話を聞くのが目的と。

取材をしながら、一時は監督の育ての親であった、実業家・朝霞千沙子の事故死(湖での溺死)などにも話は及び、一族の周りにある不可解な次々と出来事が浮かび上がってくる。

館に数日前、届いた「訪問者には気を付けろ!」の警告文とも取れる物は誰が何のために出したのか?
そして「訪問者」とは誰を指すのか?

読みながら、訪問者がある度に、何が起きる!?と身構えてしまいました。
そして、起きる不可解な事件。
解決しないままの謎がどんどん増えていき、不安もどんどん増して行く。
こんな過程を楽しみながら・・・どう決着つけるの?恩田さん!?と思いながら読みました^^;

話のオチは、最後の訪問者が現れたときから、急展開。
意外といえば、意外だし、言われてみれば、なるほどとも思う。

読んでいる間の不安なかんじが一気に消失したのは、さすがの上手さかな?

でも、もうちょいホントのところ「えぇ~!?」という衝撃的事実が判明して欲しかったような・・・・

まあ、でも過程を楽しめたので、よかったか?

★★★
9db795c5.jpg発行年月:2009年6月


ミステリ-、SF、ファンタジ-、ノンフィクション等々・・・・あらゆる小説の形式と恩田作品がもつ魅力のすべてを投入した「夢十夜」を思わせる全く新しい小説集。フランス文学者・杉本秀太郎による序詞(詩、俳句、短歌)に秘められた謎と、希代の新鋭画家による10のイメ-ジに誘われた摩訶不思議な10の作品世界。本好きであれば手許におかずにいられない恩田ファンには必携の奇書、ここに誕生

                      (朝日新聞出版HPより)



恩田さんの魅力が詰まった10のお話でした!
満足!満足!というかんじ。

10の話、どれもそれぞれ好きでしたが、幾つか特に好きなのを挙げると・・・・

「Y時路の事件」
大きな衝撃音を聞いたという複数の人の証言を辿るはなし。
その音を聞いたときの証言は、殆どの人が、おなじ描写なのになぜか、そこには大きな時間差がある。・・・・不思議。


「窯変・田久保順子」
比類なき、才能を持って生まれた女性。
だが、彼女の才能は見過ごされたまま、彼女はその短い命を終わらせてしまう。・・・異様で切ない。


「夜を遡る」
グレメが上がってくるから川には近づくな。大人に言われても好奇心に勝てず、川に近づく三人の子ども。・・・・人間界の話ではないみたい?ファンタジックな不思議な余韻。


以上3つの話が、わたしには印象深かった。
でも、他の話もそれぞれ良かった。

恩田さんファンなら、この良さを共感できると思います!
が・・・・不可解なものをそのまま置き去りにすることを理解できない(好きではない)方には、もしかしたら・・・・なんじゃこりゃ!?と思われちゃうかも。

けど、わたしは、好きです!この本!


ただ、コラボしてる序詞と絵画の良さはイマヒトツ、わたしには理解出来なかったのが残念。

 
★★★★
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