発行年月:2025年4月
なんか、怖い話ない?
異界が覗き、怪異の似合う古い街。
男たちが喫茶店に集ってすること、とは――。
男子会で、ホラーをダベる。京都、横浜、東京、神戸、大阪、再びの京都――。なぜ多忙な四人の男たち(外科医、検事、作曲家、音楽プロデューサー)は、わざわざ遠出して喫茶店を何軒もハシゴしながら、怪談を披露し合うのか――。そして、いつも茫洋としているが、気づくとなにか肝心なことをぼそっと呟く塚崎多聞とは誰なのか?
ホラー小説家としてデビュー(『六番目の小夜子』)した著者による、深煎りネルドリップ、男子ホラーはいかが? 奇妙な味がじわじわ恐い(ほぼ実話)全6編。
(幻冬舎HPより)
「月の裏側」 「不連続の世界」と読んで、これが塚崎多聞シリーズ3冊目。
4人が色んな地で集まり、喫茶店をあれこれ変えながら怪談話を語る。
怪談といっても日常生活のなかで見聞きしたり自身が体験した、ちょっと
不可解なことを話し、それについて、ああだこうだ言い合う。
4人が仲いいかんじでいい。
やはり多聞の言動がいろいろ印象的。
考え方も独特なんだけれど、感じ方も。
そして多聞の話がやはり地味にこわい。
例えば・・・親友の叔父さん、元気なころはあちこち歩き回っていたけれど晩年は
寝たきりに、亡くなったあと、スマホに記録される歩数計がず~っと0だった
のは当たり前だけど、初七日にあたる日だけ908750歩だった。
ボーカルが事故死したというNというアメリカのロックバンドの中古レコードを
買ったけれど途中で針が飛ぶ。その歌詞は「車で溺れてこの世とオサラバ」と
いうところ。そのボーカルは車を運転中に川に落ちて死んでいる。
失くしても戻ってくる折り畳み傘のはなし。
アパートの隣人の家のなかにある黒いゴミ袋(中身がいっぱい)が気になって
いた。大家さんが家のなかもそんな袋でいっぱいだという。
土塀の横を歩いていたら前に歩いていた人が、ふと目を逸らしたあと消えて
どこに行ったんだろう?と不思議だったはなし。
最後のお店で、ふとこちらを見ている少年が気になり、じっと見て
自分だと気づく、一緒にいるのは父親と近所のおじさん
ホテルのクローゼットの話も、想像するとちょっと怖かった。
(幻冬舎HPより)
「月の裏側」 「不連続の世界」と読んで、これが塚崎多聞シリーズ3冊目。
4人が色んな地で集まり、喫茶店をあれこれ変えながら怪談話を語る。
怪談といっても日常生活のなかで見聞きしたり自身が体験した、ちょっと
不可解なことを話し、それについて、ああだこうだ言い合う。
4人が仲いいかんじでいい。
やはり多聞の言動がいろいろ印象的。
考え方も独特なんだけれど、感じ方も。
そして多聞の話がやはり地味にこわい。
例えば・・・親友の叔父さん、元気なころはあちこち歩き回っていたけれど晩年は
寝たきりに、亡くなったあと、スマホに記録される歩数計がず~っと0だった
のは当たり前だけど、初七日にあたる日だけ908750歩だった。
ボーカルが事故死したというNというアメリカのロックバンドの中古レコードを
買ったけれど途中で針が飛ぶ。その歌詞は「車で溺れてこの世とオサラバ」と
いうところ。そのボーカルは車を運転中に川に落ちて死んでいる。
失くしても戻ってくる折り畳み傘のはなし。
アパートの隣人の家のなかにある黒いゴミ袋(中身がいっぱい)が気になって
いた。大家さんが家のなかもそんな袋でいっぱいだという。
土塀の横を歩いていたら前に歩いていた人が、ふと目を逸らしたあと消えて
どこに行ったんだろう?と不思議だったはなし。
最後のお店で、ふとこちらを見ている少年が気になり、じっと見て
自分だと気づく、一緒にいるのは父親と近所のおじさん
ホテルのクローゼットの話も、想像するとちょっと怖かった。
何気なく言う多聞の言葉に他のメンバーもビクッ(;゚Д゚)としたりして・・・
本人が「僕はもう死んでいるのかも・・・」と思うのも最後にゾッとした。
このシリーズ、続くかな?
多聞の話をまだまだ読みたい。
★★★
多聞の言ったことばが、検事の黒田の事件の謎を解くカギになるのも
面白かった。
兎に角、独特な雰囲気が多聞にはある。本人が「僕はもう死んでいるのかも・・・」と思うのも最後にゾッとした。
このシリーズ、続くかな?
多聞の話をまだまだ読みたい。
★★★
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発行年月:2002年8月 (単行本は2003年発行)
九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。
消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、
じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、
新興宗教による洗脳か、それとも?
事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは〈人間もどき〉の存在に気づく……。
(幻冬舎文庫HPより)
先に「不連続の世界」を読んで、こちらがその前の話だとか。
こちらは長編。
大手レコード会社のプロデューサー・塚崎多聞が今は九州で暮らす
元大学教授・三隅協一朗の元を訪れ、不可解な事件の真相を追う。
不可解な事件というのは、行方不明になった3人の女性たち。
それぞれ別の場所で暮らす3人がある日、突然、姿を消して
暫くすると知らないうちに家に戻っているというもの。
行方不明になって戻って来た人は、その後も現れて・・・・
協一郎の娘・藍子(京都在住)も加わり新聞記者・高安則之も更に加わり
4人はその謎に迫っていく・・・
最初は、不思議だけど、まあそんなに怖くないか?と思っていたら・・・
農協倉庫の場面は、ゾゾッ~ ( ノД`)
映像を想像すればホラー映画だよ、これ。
でも、本当のところは何もわからない。
知らない間に何者かに盗まれて、戻ったときはそれまでとは、ちょっと変化している?
ニセモノになってしまっている?
だけど本人は何も覚えていないし特に違和感はなし。
だから、世の中的には何も変わらいんだけど・・・
え?なんで?その影響は今後なにか表れてくるの?
と色々考えちゃうと怖い。
こういうのは気づかないのがいいのかも。
気づいても気づかないふりでやり過ごす。
不気味な世界の話。
恩田さんらしいな・・・。
多聞シリーズ最新刊「珈琲怪談」も読むのが楽しみ。
★★★
発行年月:2008年7月
夜行列車の旅の途中、友人は言った。
「俺さ、おまえの奥さんは、もうこの世にいないと思う。おまえが殺したから」――
『月の裏側』の塚崎多聞、再登場!こ
れが恩田陸版トラベルミステリ!
(幻冬舎HPより)
恩田作品は結構、読んでいるけれど、このシリーズは未読だった。
このシリーズの新作が最近、発行されて、さらにこの前に出ている
「月の裏側」もあるとは・・・・
主人公は塚崎多聞。
大出レコード会社のピロデューサ。
交流関係が広いようで、色んな人物が登場。
二つ目までの話は、よくいく飲み屋で知り合った人物たちとのこと
怪談とまではいかなくてもちょっと不気味な話がつづき、その真相を
追求するようなかんじで話がすすむ。
すっきり解決するものより、「でもよくわからないね~」という話が多い。
<木守り男>
散歩すると会うことが多い大学の先輩・田代。
田代が語る夢の続きを会うたび聞いていて・・「その続きは?」と
問うと「木守り男にでもきけ」と去っていく・・・
ふと木の上を見ると男が!?
少年のこえで「こもりおとこ」と
最初から不気味なはなし。
木守り男=子守り男??? なんなんだ???
<悪魔を憐れむ歌>
不思議なボーカリストがいるという噂。
その歌声を聞いた何人かは不審な死に方をしているという。
これは少し哀しいかんじ。
怖くはないけど・・・
<幻影シネマ>
ミュージッククリップのロケハンでH県O市へ来た多聞たち。
メンバーの一人・保はここの出身だけど、なんだか妙に怯えている。
幼い頃の怖かった体験は、記憶が混乱してしまうという話。
保がこのさき、地元に気楽に帰って来られるようになれたかな?
<砂丘ピクニック>
T県の砂丘に来た多聞。
翻訳家の知り合いが調べものがあると言ったのに同行。
本のなかで「目の前で砂丘が消えた」とあるけれど、そんな現象起きるのか?
という疑問についてあれこれ考察。
これは、ちょっとおもしろかった。
多聞の考えるクレーターの眼の錯覚説・・・う~ん、どうだろ?
<夜明けのガスパール>
多聞は、友人3人と夜行列車で高松にさぬきうんどんを食べにいく。
車中で夜通し、怪談ばなしを語り合うことになり・・・
多聞のほかは・・・
黒田・・東京地方検察庁の検事
水島・・外科医
尾上・・ミュージシャン
この旅の目的は、うどんを食べることでなく、精神的に参っている多聞に
夜通し寄り添うこと。
多聞にそんなことがあったんだ~。
いつも飄々としていて物事を深刻に捉えない前向き人間かと
思って読んで来たので、ここでの多聞の話を友人たちから聞いて
意外に繊細なんだな~と。
いい友人たちがいて、よかった。
あとがきの日本各地を巡る話の場所の説明なども良かった。
まあ、ほぼ読みながら予測がつくんだけれど・・・
この話の前の「月の裏側」と最新刊の「珈琲怪談」も
読みたいな。
これくらいの怪談話なら許容範囲・・・^m^
★★★
発行年月:2024年4月
「俺は世界を戦慄せしめているか?」
少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。
一人の天才を巡る四つのspring。
構想10年、待望のダンサー小説!
(筑摩書房HPより)
バレエの世界の話。
全く無知な世界なので、読むのに難儀した箇所も多々・・・(^^ゞ
でも、登場人物たちは、とても魅力的。
最初からある程度、その道に進む環境が用意されている。
それを迷わず進む人たちの物語。
大きな挫折もなく、淡々と成長していくので、読んでいてストレスがないのも
良かった。
主人公は、表題にもなっている萬春(よろずはる)
両親は陸上選手の父と体操選手の母
彼をバレエの道に導いたのは、母親の弟・稔の存在が大きい。
両親より春の才能を理解しているかんじで、春自身も自分の踊りを観ておいて
くれればいい存在の一人としている。
もう一人はドイツ留学での師・ジャン・ジャメ。
他のバレエ仲間、深津純、滝澤七瀬、フランツ(その母・ユーリエ)との
関係も、いい。
天才ばかりが集まると、こんな感じなんだろか?
ただただ圧倒される物語だった。
★★★★
発行年月:2024年1月
「ゆりかご」か「養成所」か、はたまた「墓場」か。
累計100万部突破! 「理瀬」シリーズ初短編集
ゴシック・ミステリの金字塔。
湿原に浮かぶ檻、と密やかに呼ばれていた全寮制の学園。
ここでは特殊な事情を抱える生徒が、しばしば行方を晦ます。
ヨハンの隠れた素顔、校長の悲しき回想、幼き日の理瀬、黎二と麗子の秘密、
月夜に馳せる聖、そして水野理瀬の現在。
理瀬と理瀬を取り巻く人物たちによる、幻想的な世界へ誘う六編。
・水晶の夜、 翡翠の朝
・麦の海に浮かぶ檻
・睡蓮
・丘をゆく船
・月触
・絵のない絵本
(講談社HPより)
理瀬シリーズは、ほぼ読んでいるはず。
でも忘れていることも多く、読みながら、思い出すこともあり
「え?そうだったんだ~!」と知ることも多かった。
学園の色々な人が語る短篇。
興味深かったのは、今の校長の話
<麦の海に浮かぶ織>
校長は双子だった。
校長は、要で鼎(かなえ)という妹?姉?がいた。
二人と同じファミリーになった転校生のタマラは、無口で人と接するのが
苦手だという。
校長のお茶会にほかの生徒と共に呼ばれた3人は、お茶会に。
タマラは渋々参加。
タマラの前にあるカップだけ皆と違う。
そして、そこに何やら薬を入れる校長を目撃してしまう要と鼎。
タマラの正体にはびっくり。そんなタマラを助けたいとした行動した鼎は
命を落とすことになってしまう。
驚いたのは、校長が双子を後継者にふさわしいかを試すために仕組んだこと
だということ。
命を落とした鼎とそうさせてしまったタマラが気の毒で仕方ない。
こんな辛い過去が校長にあったとは・・・・衝撃的な話だった。
<丘をゆく船><月食>も衝撃的な話。
妹を殺した母親を殺してしまった黎二。
男子として育てられた麗子。
二人の過去に似たものがあり、お互いを理解したふたり。
けれど、黎二に固執していく麗子。
黎二がほかの女子と一緒にいるのが我慢できず、その女子に襲い掛かるのを
阻止して二人は湿原に落ちていく
最後の<絵のない絵本>は理瀬のはなし。
日本を離れてイギリスで生活し、大学にも進学した理瀬はヴァカンスで
訪れている南国のホテルで、爆弾事件に巻き込まれる。
危ない!命を狙われている???なぜ?
謎が残ったまま終わってしまったけど、理瀬の話を長編でまた読みたい。
この短編集は、よかったけれど・・・・
★★★★
(講談社HPより)
理瀬シリーズは、ほぼ読んでいるはず。
でも忘れていることも多く、読みながら、思い出すこともあり
「え?そうだったんだ~!」と知ることも多かった。
学園の色々な人が語る短篇。
興味深かったのは、今の校長の話
<麦の海に浮かぶ織>
校長は双子だった。
校長は、要で鼎(かなえ)という妹?姉?がいた。
二人と同じファミリーになった転校生のタマラは、無口で人と接するのが
苦手だという。
校長のお茶会にほかの生徒と共に呼ばれた3人は、お茶会に。
タマラは渋々参加。
タマラの前にあるカップだけ皆と違う。
そして、そこに何やら薬を入れる校長を目撃してしまう要と鼎。
タマラの正体にはびっくり。そんなタマラを助けたいとした行動した鼎は
命を落とすことになってしまう。
驚いたのは、校長が双子を後継者にふさわしいかを試すために仕組んだこと
だということ。
命を落とした鼎とそうさせてしまったタマラが気の毒で仕方ない。
こんな辛い過去が校長にあったとは・・・・衝撃的な話だった。
<丘をゆく船><月食>も衝撃的な話。
妹を殺した母親を殺してしまった黎二。
男子として育てられた麗子。
二人の過去に似たものがあり、お互いを理解したふたり。
けれど、黎二に固執していく麗子。
黎二がほかの女子と一緒にいるのが我慢できず、その女子に襲い掛かるのを
阻止して二人は湿原に落ちていく
最後の<絵のない絵本>は理瀬のはなし。
日本を離れてイギリスで生活し、大学にも進学した理瀬はヴァカンスで
訪れている南国のホテルで、爆弾事件に巻き込まれる。
危ない!命を狙われている???なぜ?
謎が残ったまま終わってしまったけど、理瀬の話を長編でまた読みたい。
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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