発行年月:2020年12月
ヨーロッパやアジア各国で翻訳される話題のアメリカ図書賞、PEN/ヘミングウェイ賞受賞作。現代アメリカ先住民文学の最前線にして最高傑作! 待望の日本語訳
カリフォルニア州オークランドに生きる「都市インディアン」たちの物語。オークランド初のパウワウが開催され、会場となるコロシアムには地元からも全米各地からも多くの人々が集う。Youtubeで踊りを覚えた少年オーヴィルと彼の家族。パウワウ実行委員のブルーやエドウィン。ドラムを鳴らし歌うトマス。管理員のビル。伯父の遺志を継ぐ映像作家ディーン。そして賞金50000ドルを狙うオクタヴィオたちと、トニー。それぞれの人生が交差するとき、コロシアムは銃声と静寂に包まれる。ヨーロッパやアジア各国で翻訳される話題のアメリカ図書賞、PEN/ヘミングウェイ賞受賞作。
(五月書房新社HPより)
「都市インディアン」という言葉も知らなかった。
インディアンといえば、アメリカの西部劇で出てくるイメージしかない。
そんなインディアンの今を語り手が次々、変わりながら現在の生き様を
知らせてくれる。
あまり裕福ではないし、ドラッグに溺れたり、犯罪を犯したり犯罪に巻き込まれたり
そんな彼らが最後の章で集結する。
インディアンたちの踊りの集会・パウワウへ。
そこで起きる銃の乱射。
悲惨な会場の様子は読んでいて辛い。
でも、彼らが歴史上、流して来た血は、この比だったんだとだったんだと
思うとゾッとする。
知らなかった哀しい現実の物語。
★★★★
(五月書房新社HPより)
「都市インディアン」という言葉も知らなかった。
インディアンといえば、アメリカの西部劇で出てくるイメージしかない。
そんなインディアンの今を語り手が次々、変わりながら現在の生き様を
知らせてくれる。
あまり裕福ではないし、ドラッグに溺れたり、犯罪を犯したり犯罪に巻き込まれたり
そんな彼らが最後の章で集結する。
インディアンたちの踊りの集会・パウワウへ。
そこで起きる銃の乱射。
悲惨な会場の様子は読んでいて辛い。
でも、彼らが歴史上、流して来た血は、この比だったんだとだったんだと
思うとゾッとする。
知らなかった哀しい現実の物語。
★★★★
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発行年月:2017年12月
「トム・ソーヤーの冒けん」てゆう本をよんでない人はおれのこと知らないわけだけど、それはべつにかまわない。あれはマーク・トウェインさんてゆう人がつくった本で、まあだいたいはホントのことが書いてある。ところどころ
それで、その本はどんなふうにおわるかってゆうと、こうだ。トムとおれとで、盗ぞくたちが洞くつにかくしたカネを見つけて、おれたちはカネもちになった。それぞれ六千ドルずつ、ぜんぶ金(きん)かで。つみあげたらすごいながめだった。で、サッチャー判じがそいつをあずかって、利しがつくようにしてくれて、おれもトムも、一年じゅう毎日(まいんち)一ドルずつもらえることになった。そんな大金、どうしたらいいかわかんないよな。それで、ダグラス未ぼう人が、おれをむすことしてひきとって、きちんとしつけてやるとか言いだした。だけど、いつもいつも家のなかにいるってのは、しんどいのなんのって、なにしろ未ぼう人ときたら、なにをやるにも、すごくきちんとして上ひんなんだ。それでおれはもうガマンできなくなって、逃げだした。またまえのボロ着を着てサトウだるにもどって、のんびり気ままにくつろいでた。ところが、トム・ソーヤーがおれをさがしにきて、盗ぞく団をはじめるんだ、未ぼう人のところへかえってちゃんとくらしたらおまえも入れてやるぞって言われた。で、おれはかえったわけで。
――マーク・トウェイン著/柴田元幸訳『ハックルベリー・フィンの冒けん』より
(研究社HPより)
ラジオ番組で、柴田氏がこの本の解説をしていて、興味を覚えて図書館で
借りて読んだ。
トムソーヤの冒険は、随分、昔に読んだけれど、こちらは読んでなかったし・・・。
トムに比べたらちょっとドジっぽいところはあるかな?
結構、厚い本だったけれど、飽きずに最後まで読んだ。
時代背景的にも黒人の扱いが酷い時代。
それでもハックは、黒人のジムを相棒として対等の存在としているところがいい。
ハラハラドキドキしながら、冒険劇を楽しめる。
トムソーヤの冒険ももう一度、読んでみたくなった。
そして、挿絵が素晴らしい。
原書の挿絵をそのまま使ったそうだけど、挿絵だけ再度みてその下の一言解説
を見るのも楽しい♪
★★★★
発行年月:2018年4月
ブナの樹の上に暮らす忘れっぽくて気のいいリス。知っていることが多すぎて、頭の重みに耐えかねているアリ。始終リスを訪ねてきてはあちこち壊す夢みがちなゾウ。思いとどまってばかりのイカ。チューチュー鳴くことにしたライオン。……不器用で大まじめ、悩めるどうぶつたちが語りだす、テレヘン・ワールドへようこそ!
(新潮社HPより)
「ハリネズミの願い」と同じ動物たちの物語。
今回はリスが主役?
優しいリスは、動物たちの相談相手になってあげている。
リスの家に訪ねて来て、自分が悩んでいたり疑問に思っていることを話す。
リスの良いところは、否定しないこと。
一緒に悩んであげたり、考えてあげたり。
特にアリとは親交が深そうで、旅に出ると言っては出かけていくアリの姿を
じ~っと見守り、段々姿が見えなくなっていく様子に「帰って来て」と
思わず言ってしまって、それで戻って来たアリからそのことをダメだと
注意されて、反省。
次は何も言わずに見送るけれど、心のなかで「戻って」と思い、それをまた
引き返したアリに思う事もダメだと言われちゃう。
なんだか可愛い。
アリもリスの元を離れたくないんでしょ!?^m^
色々な動物が色々と真剣に悩んでいることがあるって、想像するだけで
楽しい。
本人たちは大真面目なんだけど、思わずクスッと笑えるお話の連続で
癒された。
イラストの可愛さもいいですね♪
★★★★
発行年月:2017年8月
サンクトペテルブルクに生まれ育ち、ロシア革命にともなってオランダに帰国した祖父が「ぼく」だけに語ってくれたこと。ゴーゴリの『外套』より悲惨、どこにも救いはないのに、なぜか可笑しく滑稽な人生の悲喜劇。『ハリネズミの願い』の作家テレヘン自身がもっとも愛する宝箱のような掌篇集。
(新潮クレスト・ブックスHPより)
ロシア革命の翌年、オランダに亡命した一家。
おじいさんは孫に多くの物語を語る。
子どもが喜ぶような楽しい話ではなく、哀愁に満ちた話が多く
残酷なものも。
多くの話のなかで<クマの話>が印象的だった。
どんなに食べても空腹がおさまらないクマ。
いろんなものを食べ尽くす。
仲間のクマをも食べる。
申し訳ないと思いながら、そんな自分に辟易しながら・・・
これは、著者が祖父から聞いた話を思い出しながら書いたのだと想像していたけれど
違ったよう。
訳者の解説で書かれていたことにビックリ!
そうだったのかぁ~。
淡々とひとつひとつを読んでいたけど、どれも独特の雰囲気があって
面白かった。
★★★
発行年月:2008年9月
父親の仕事のため,大都会ベルリンから突然見知らぬ土地へ引っ越してきたブルーノは,巨大なフェンスのむこう側にたたずむ少年と出会う.ふたりの間には友情が芽生えるが,やがて別れの日がやってきて…….ホロコーストを背景にした異色のフィクション.アイルランドでベストセラーになり,30カ国以上で出版された話題作.
(岩波書店HPより)
先に読んだ、『ヒトラーと暮らした少年』が良かったので、同じ著者の
過去の作品にも興味があり、読んだ。
こちらの方が、辛かった(/_;)
表題から予測出来るけれど、縞模様のパジャマの少年は、シュムエル。
ポーランドから来たユダヤ人で、収容所にいる。
フェンス越しに彼と友達になったブルーノは、父親が収容所の管理する側の人。
ベルリンから家族で、引っ越してきた。
引っ越しの前、総統が家に来て、父親に任務を命じたから。
引っ越した家の周りに他の家はなく、窓から大勢の人が、同じ縞模様のパジャマを来て
不思議な場所が見える。
ブルーノには、それが何なのか、理解出来ていない。
そして一人で探検に出かけ、フェンス越しに男の子が居るのを見つけ声を掛ける。
2人は、会話する。ブルーノはそちら側には子どもも沢山、いていいなと。
ラストは、どうなる?
気になって、二人の友情は永遠には続かないとわかっていたけど、
こういう結末だったのか!?
ただただ辛い。
純真無垢な少年たちの哀しいラスト・・・(;O;)
映画化されているそうだけど、見てみようかな?
辛いから迷うけど・・・
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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