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読んだ本の感想あれこれ。
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2db52d5a.jpg  発行年月:2007年5月


  どうしてぼくたちが天国に行けないか知ってる?
  
  引っ越してきた古い家に待ち受けていたものは・・・・

  ファンタジ-の名手がおくる哀しい愛の物語

                         (理論社HPより)


次女が読みたいと借りて読み「おもしろかったよ」というので、わたしも読みました。
児童書は、最近、次女のお薦めを読むのが殆どかな?

物語は、父親を亡くしたばかりの少年・ジャックが母親と共に、古い家に引っ越してくるところから始まります。
その様子をみて「子どもがいる!男の子だ!一緒に遊べるかな?」などと話している4人(アン14歳、オリバ-12歳、チャ-リ-8歳、グウィネス7歳)の子ども達。
その様子は可愛らしく、ジャックと子どもたちの楽しい話かな?なんて最初は思いました。

しかし4人の子ども達は既に亡くなっていて、この古い家に長い子は60年以上も閉じ込められているのです。
ある者によって、魂を奪われたことにより天国にいけないでいる子たち。
そして、ある者の存在に怯えて暮らしている。

ジャックは、家に入った時から、なんとなく誰かの気配を感じます。

やがて、ジャックは幽霊たちと接し、幽霊たちの過去の出来事も知るようになります。

幽霊たちが恐れている者も登場するのですが、その者が、なぜ子どもの幽霊たちを脅かす存在になったのか?の真相は哀しかった。
ジャックは、幽霊たちの魂を助けるためにはどうしたら良いか考え自らも危険な目に遭いながら、立ち向かう様子は、感動しました。

母親が子どもを想う気持ちが、歪んだ形で他のものを犠牲にしていたのかな?

最後の最後までドキドキしましたが、ラストはホッと出来る終わり方で大満足。


これは、児童書ですが、大人が読んだ方がより深く理解出来そう。
とても良い物語でした。

★★★★
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30e57fdd.jpg発行年月:2008年11月


小さな森のなかを抜けて、学校がない日、おじさんの家に行くのがエドガ-の決まりみたいなもの。
「変わりもの」と言われるおじさんだけど、エドガ-にはおじさんの話、そして住んでいる家、その周辺も興味深いものであった。
今日もエドガ-はおじさんの家を訪れ、暖炉の左右に分かれて座り不思議でちょっと怖いお話を聞く。


図書館の児童書コ-ナ-で、なんとなく表題に惹かれて手に取り、この絵にも魅力を感じました。
本を借りるときは、装丁も大事な要素!
絵は画家のデイヴィッド・ロバ-ツによるもの。数々の絵本を発表しているイラストレ-タ-だそうです。
この独特な絵が、お話の内容をよりファンタジックに仕上げていたと思います。

エドガ-がおじさんの家に行くまで様子やおじさんの家(そうとう大きなお屋敷の様子)もなんとなく不思議な雰囲気。
おじさんの家には、まだ顔をみたことにない使用人・フランツがいるのですが、その存在も少し怪しげ。
そんな雰囲気を最初から感じながら、おじさんのお話が始まります。

お話は10こ。
どれも少しだけ怖い。
恐怖に震えるというほどでは、ないけれど、なんとなく背中がゾゾ~ッとするようなかんじ。
想像力を働かせて楽しむ怖さ。(映像になったら、すごく怖いと思いますから・・・)
おばけが出てくるとかの具体的な事よりもその周りに漂う空気のようなものによる恐怖(?)。

ひとつひとつのお話の前後のおじさんとエドガ-のやりとりもその不思議な空気感を増してたかな?

10のお話の最後は、おじさん自身の体験を語るはなし。
その中で、今までのおはなしのなかに出てきた人物の正体も明かされたりして、それも面白かった。
もう1度、おはなしを読み返したりして・・・。


児童書といえ、なかなか良くできたお話でした!

★★★★
c731f8f8.jpg  発行年月:2006年11月(第3刷)


 ぼくは逮捕された。
 クイズ番組に出場し史上最高額の賞金を勝ちとったのが、その理由だ。

 なぜ学校にも通っていない孤児の少年が、クイズ番組で全問正解できたのか?その孤独の過去に、奇跡の秘密があった・・・
  
  2009年春、日本でも映画公開!


もうすぐ、映画「スラムドッグ$ミリオネア」が公開されます。
映画はイギリスで2008年に公開されていて、ご存知の方も多いかもしれませんが、2009年のアカデミ-賞でも作品賞・監督賞などなど多くの賞を受賞し、とても評価の高い作品ですね。

その原作本があるというのを知り、興味があり映画を観る前に読んでみました。

物語はインドの貧困地区で暮らす18歳の青年、ラム・ムハンマド・ト-マスが、クイズ番組で全問正解の未だかつてない高額賞金、10億ルピ-を獲得し、そのすぐ後、逮捕されてしまうところから始まります。
なぜ逮捕?番組側は、賞金を支払う用意がなく、警察側とともに、何か不正を働いたからに違いない!と判断した為。

不正などしていない。問題の答えは全て自分が今までの体験で知り得た事だと主張するラム。
そこに彼を是非、弁護したいという人物が現れ、なぜ問題に全て答えられたのか?
それを知るためには、彼の生い立ちを知る必要があるという事で、ラムの幼い頃からの話が始まります。

ラム・ムハンマド・ト-マスと言う名前が何故、付けられたのか?
名前にはヒンドゥ-教、イスラム教、キリスト教と3つの宗教が含まれている。
彼はその名前を時と場合によって使いわけ、宗教の違いで起こるトラブルを回避する事が出来ます。

原作の表題にある「1ルピ-」は、幸運のコインとして彼が占い師から貰ったもの。
重大な事をどうやっても決められないときにそれを投げて決めたりするのですが、コインの秘密は最後に出てきます。

インドの貧しい人たちの暮らしの様子が語られるときは、少し辛いことも出てきますが、ラムの孤児院で知り合った友人のサリムとは、何度か離れ離れにはなるものの最後は再会し、二人には明るい未来が待っていると確信できるものでした。

結局、逮捕されてどうなるか?
それは、本を読んでから(映画を見てから)のおたのしみ♪

学校を出ていないから、何もしらない・・・これは全く間違った考えであると気づきます。
学校の勉強が出来ても(テストの点数が良くても)、自分が学んだことを、必要なときに活かせない人は、頭が良いとか言えないですからね。


第1章では、1000ルピ-獲得した問題の答えを知り得た出来事
第2章では、2000ルピ-・・・・・と章を追うたびに賞金額が増していくのも面白かった!


本ではその獲得賞金の懸かった問題に関する出来事なので、ラムの年齢が前後して語られるのですが、映画ではそれをどう見せるのか?
本では、最後に問題、ラムの答をクイズ場面を振り返って表していますが、同じようにするのかな?

もうすぐ公開の映画が待ち遠しいです!

原作もとても面白かったので、これが映像化されたら、きっと文句なしの面白さでしょう!



★★★★



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