発行年月:2021年10月
年末の帰省で母に紹介するはずだった恋人と大喧嘩した男が、代わりに移民の女性を連れてきた。だが、実業家を引退し孤独に暮らすその母は、すっかり塞ぎ込んでいる。そこで息子は、母とは正反対の性格の伯母を呼び寄せた。水と油の人々の化学反応は、クリスマスをどう彩るのか。英のEU離脱が背景の「四季四部作」冬篇。
(新潮社HPより)
ずっと読みたかった作品。
「秋」から始まると知ってはいたけれど、何処から読んでも大丈夫と知り
季節柄「冬」を読む。
クリスマス前に読めてよかった。
アーサー(呼称はアート)は、クリスマスイブに母の元へ恋人を連れていくと
連絡していたのだけど、その恋人・シャーロットと喧嘩別れしてしまう。
そして、バス停で出会ったラックスに自分の恋人として一緒に実家に行って
くれないか?と頼み、ラックスは3日間で1000ポンドの報酬で承諾。
シャーロットとしてアートの実家へ。
アートの母親・ソフィアは、特に歓迎するふうでもなく、母屋ではない場所で
寝るように言う。ラックスはそれを受け入れるけれど、伯母さん(アイリス)も
ここに呼んだら?という提案をアート。
そして母親との仲がこじれている伯母が、やってくる。
どうなることやら・・・案の定、姉妹の会話は嚙み合わず・・・
それでもラックスが仲介役になったりして、二人は子どもの頃の思い出話を
したり、姉妹で寄り添う時間も・・・。
でも再び、ののしり合いのような感じにはなるのだけど・・・。
でも明らかにクリスマスを一緒に過ごしたことで、姉妹の関係は少し修復
したんじゃないかな?と思う。
そしてアートも今まで聞いたことがない父親のことを母から聞く。
幼い時から父親と過ごした記憶は殆どないアートだったが、両親がお互いに
惹かれ合って自分が産まれたことを知れたのは良かった。
そして、ラックスは自分は、アートの恋人ではなく、ふりをしていただけなのだと
告白する。
このまま本当の恋人になってもいいんじゃない?と思ったのだけど・・・
途中、少し未来の話として、アートが子どもと会話している場面が出て来る。
誰と結婚するのかな?
四部作のこの話、繋がっていそうなので、先ずは「秋」を読んでみようかな?
★★★
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発行年月:2021年3月
イギリスでは「2020年一番売れた本」となり、
さらには「ハリー・ポッター」シリーズに次ぎ、
「史上2番目に売れたハードカバー本」に。
コロナ禍で生きる希望をつなぐ「特別な本」として
社会現象を巻き起こしている
累計550万部突破の世界的ベストセラー。
日本語版も発売たちまち22万部突破!
「イギリス人のイラストレーターが初めて描いた本が、
ニューヨークタイムズベストセラーで
1位になったと聞いた。
いったい、どんな本なのだろうか?
と思い手に取ると、 ひと目で魅了された。
ペン1本で描かれた圧巻のイラストと、
すべての人生に寄り添う言葉。
英米を席巻したこの圧倒的なデビュー作が、
日本でも多くの人に読まれますように」
(飛鳥新社HPより)
確か、NHKの朝イチで紹介されていたと思う。
気になるな・・・と図書館で借りて読んだ。
意外と厚みのある本。
イラストレーターが書いたというので、絵は素敵なのは当たり前?
しかし、ことばが凄くいい。
難しいことばではない。
誰でも、そうだよ、うん、その通り!と思えることが書かれている。
けれど、当たり前のことなのに、改めて言われると、何か不思議な気持ち。
ここに出て来る、男の子はまず、モグラに会って、次にキツネに会って最後は馬。
出会った者が一緒に歩いていく。
モグラは無邪気なかんじ。キツネは寡黙。馬は物知りでみんなの疑問に答える
先生みたいなかんじ。
馬の言葉が一番、哲学的かな?
~~~馬のことば~~~
弱さをみせることができたとき
たすけを求めることは あきらめるのとはちがう
あきらめないために そうするんだ
あしたのことはわからない
みんなが愛し愛されていることをわかっていればいい
ぼくの質問「いままでにあなたがいったなかで いちばんゆうかんなことばじは?」
馬の答え 「たすけて」
3回くらい読み返した。
図書館返却まで、まだまだ読み返したい。
日本語の手書き文字は、書家の島野真希さん。
この文字もすごく好き♪
とても素敵な本だ。
★★★★★
(飛鳥新社HPより)
確か、NHKの朝イチで紹介されていたと思う。
気になるな・・・と図書館で借りて読んだ。
意外と厚みのある本。
イラストレーターが書いたというので、絵は素敵なのは当たり前?
しかし、ことばが凄くいい。
難しいことばではない。
誰でも、そうだよ、うん、その通り!と思えることが書かれている。
けれど、当たり前のことなのに、改めて言われると、何か不思議な気持ち。
ここに出て来る、男の子はまず、モグラに会って、次にキツネに会って最後は馬。
出会った者が一緒に歩いていく。
モグラは無邪気なかんじ。キツネは寡黙。馬は物知りでみんなの疑問に答える
先生みたいなかんじ。
馬の言葉が一番、哲学的かな?
~~~馬のことば~~~
弱さをみせることができたとき
たすけを求めることは あきらめるのとはちがう
あきらめないために そうするんだ
あしたのことはわからない
みんなが愛し愛されていることをわかっていればいい
ぼくの質問「いままでにあなたがいったなかで いちばんゆうかんなことばじは?」
馬の答え 「たすけて」
3回くらい読み返した。
図書館返却まで、まだまだ読み返したい。
日本語の手書き文字は、書家の島野真希さん。
この文字もすごく好き♪
とても素敵な本だ。
★★★★★
発行年月:2022年2月
ノーラはその日人生のどん底にいた。飼っていた猫を亡くし、仕事をクビになり、
いくら悲しくても話を聞いてくれる家族も友人もいない。
頭をめぐるのは後悔ばかり。
いくら悲しくても話を聞いてくれる家族も友人もいない。
頭をめぐるのは後悔ばかり。
「私がもっといい飼い主だったら」
「両親にも亡くなる前にもっと親孝行ができていたら」
「両親にも亡くなる前にもっと親孝行ができていたら」
「恋人と別れなければよかった」
「故郷に戻らなければよかった」
「故郷に戻らなければよかった」
生きている意味などもうないと、ノーラは衝動的に自らの命を絶とうとする。
だが目覚めたとき、目の前には不思議な図書館が佇んでいた――。
英米Amazonで驚異の20万レビュー超え。
『In the SOOP』でRMやV、JINをはじめとするメンバーが
こぞって読んだことでも話題の、
こぞって読んだことでも話題の、
今こそ読みたい、優しさに満ちた世界的ベストセラー小説
(ハーパーコリンズ・ジャパンHPより)
図書館棚の上にお薦めとして置いてあったので読んでみた。
訳が浅倉さんというのも惹かれて・・・
主人公のノーラ(35歳)は、
・恋人のダンとの結婚を式の2日前に自ら取りやめた。
・仕事をクビになる
・バンドメンバーから抜けたことで一緒にやって来た兄との関係も壊れる
・ピアノのレッスンを受け持っている少年・レオのレッスンをすっかり
忘れたため、その母親に批難されレオ自身はピアノをもうやめたいと言っていると
・隣人の老人・パナジーさんから今まで薬を代わりに届けてもらっていたけれど
その必要がなくなったと言われる
そして・・・・可愛がっていた猫が道路脇で亡くなっていると友人の
アッシュ(外科医)が家を訪ねてきて教えてくれる
ノーラにとって、悪いことばかりが、重なり、自分はもう誰にも必要と
されていない。明日など迎えたいと思わないと「死」を考える。
そして、気づくと図書館に。
そこには、高校時代、図書館にいた司書・エルム夫人がいる。
よく一緒にチェスをした。
そしてエルム夫人が、説明する。
生と死の狭間には図書館があり、かつてあなたが違った選択をした人生が
この書架に並べられているのだと。
そして、ノーラは、かつて自分が選ばなかった人生を体験していく
・猫のヴォルテールがずっと家の中で飼われていた人生を
・・・・・けれど、ヴォルテールは家のなかで死んでいる。
・友人のイジーに誘われたのに一緒に行かなかったオーストラリアに
自分も行っていた人生を・・・しかし、そこでイジーは事故死。
ほかにも沢山の違った選択を生きるのだけど。。。。。
結局、どんな選択をしても後悔することにはなる。
エルム夫人が言う
人生を理解する必要なんてない。ただ生きればいいだけ
自分が今、生きている環境のなかで生き続けることが大事ということか?
なかなか、深い話。
でも、最後は、死にたいと言っていたノーラが、わたしは、まだ生きたい!と
強く思えるようになって、良かった。
浅倉さんの訳は、やはり読みやすかった♪
★★★★
(ハーパーコリンズ・ジャパンHPより)
図書館棚の上にお薦めとして置いてあったので読んでみた。
訳が浅倉さんというのも惹かれて・・・
主人公のノーラ(35歳)は、
・恋人のダンとの結婚を式の2日前に自ら取りやめた。
・仕事をクビになる
・バンドメンバーから抜けたことで一緒にやって来た兄との関係も壊れる
・ピアノのレッスンを受け持っている少年・レオのレッスンをすっかり
忘れたため、その母親に批難されレオ自身はピアノをもうやめたいと言っていると
・隣人の老人・パナジーさんから今まで薬を代わりに届けてもらっていたけれど
その必要がなくなったと言われる
そして・・・・可愛がっていた猫が道路脇で亡くなっていると友人の
アッシュ(外科医)が家を訪ねてきて教えてくれる
ノーラにとって、悪いことばかりが、重なり、自分はもう誰にも必要と
されていない。明日など迎えたいと思わないと「死」を考える。
そして、気づくと図書館に。
そこには、高校時代、図書館にいた司書・エルム夫人がいる。
よく一緒にチェスをした。
そしてエルム夫人が、説明する。
生と死の狭間には図書館があり、かつてあなたが違った選択をした人生が
この書架に並べられているのだと。
そして、ノーラは、かつて自分が選ばなかった人生を体験していく
・猫のヴォルテールがずっと家の中で飼われていた人生を
・・・・・けれど、ヴォルテールは家のなかで死んでいる。
・友人のイジーに誘われたのに一緒に行かなかったオーストラリアに
自分も行っていた人生を・・・しかし、そこでイジーは事故死。
ほかにも沢山の違った選択を生きるのだけど。。。。。
結局、どんな選択をしても後悔することにはなる。
エルム夫人が言う
人生を理解する必要なんてない。ただ生きればいいだけ
自分が今、生きている環境のなかで生き続けることが大事ということか?
なかなか、深い話。
でも、最後は、死にたいと言っていたノーラが、わたしは、まだ生きたい!と
強く思えるようになって、良かった。
浅倉さんの訳は、やはり読みやすかった♪
★★★★
発行年月:2022年1月
「なぜわたしは死ぬことになっているの?」終末期病棟の礼拝堂で、17歳のレニーは神父を詰問して困らせる。好奇心旺盛で何事にも前向きの少女は老人向けアート教室に入り、83歳のマーゴと計画する。1年に1枚ずつ、2人の人生を100枚の絵に描くのよ――。デビュー作にして世界中で大絶賛を浴び、映画化も決定した心温まる物語。
(新潮クレストブックスHPより)
ターミナルケア病棟に入院しているレニーは17歳。
同じように余命短い83歳のマーゴとアートの教室で知り合い
二人合わせて100歳だから100枚の絵を描こうと決める。
目標がある毎日は、輝いている。
物語は、二人のこれまでのことを織り交ぜながら進む。
83歳のマーゴは長く生きた分、多くの物語を語る。
最初の結婚で男の子を出産したけれど、すぐに亡くなってしまい
その後、離婚。
48歳で2度目の結婚。
ご主人はアルツハイマーになり、最期はマーゴのこともわからなくなって
しまう。
67歳で再び一人に。
レニーは、14歳で特に好きでもない男の子とキスをする。
病院に来たホームレスの男性がスエーデン人だというのでレニーが通訳。
男性は、生きることに無気力になっていたけれど、レニーが生きていれば
自分で・・・・できるんじゃない?と。
男性はやがて亡くなるけれど、レニーと話せて、きっと生きようと
思ったはず。
色々な大人に刺激を与えた素敵な17歳の女の子だった。
ターミナルケアにいる人たちを飛行機に例えて、自分ももうすぐ旅立つんだと
哀しくなりがちな話もユーモアを交えて語る姿が、切ない。
もっと行きたかっただろうな。
でも哀しくなり過ぎず、生きいるうちは、毎日を楽しまなきゃいけないなと
思わされた。
★★★★
発行年月:2007年3月
17世紀、エディンバラの寒村に暮らしていた遠い祖先。やがて19世紀前半、一家三代でカナダへ。語り部と物書きの血が脈々と流れるマンロー一族の来し方を、三世紀に亙る物語として辿りなおす。実直な父、世故に長けた母、階級の違う婚家、新しい夫との穏やかな暮らし……人生のすべてが凝縮されたような自伝的短篇集。
(新潮社HPより)
ノーベル文学賞受賞の作家さん。
以前、他の作品をよんだような・・・・
スコットランドから、長い航海をしながら、カナダに移住する一族。
こんな昔の一族の生活を細かく描写しているのが、凄い。
ちゃんと記録に残していた者が何人かいたのが幸い。
書くことが好きな人がいたのは、著者の一族らしい。
短篇なので、ひとつひとつ話は切れる。
それでも、登場人物がだぶっていたりで、ちゃんと繋がっているお話なんだと
わかる。
生き生きとした日常の話から、次の話では、彼らのお墓があったりして
こうして命は引き継がれていくんだな・・・としみじみしたり・・・。
後半は、著者自身の子どもの頃の話などが出て来て読むスピードが上がった。
表題になっている「林檎の木の下で」は、ちょっと甘酸っぱいような思い出?
13歳のわたしの話。
次の「雇われさん」は17歳で、ある家でお手伝いさんのような仕事をしていた
時の話。
ちょっとした妄想をしながら・・・・著者のお茶目なかんじが可愛らしい。
情景の描写がいい。
自然の景色などが目に浮かぶよう。
著者の他の本も読んでみたいな。と思う。
★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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