忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[1]  [2]  [3]  [4




発行年月:2014年2月


 大学の推理小説研究会に入ったけれどこわがりな僕と、ミステリ大好きでしっかりした中学生の先生が、日常に潜む謎を解いていく〈先生と僕〉シリーズの最新刊。社会問題にも目を向け、ちょっぴり大人になった二人の活躍をどうぞお楽しみに!

                     (双葉社HPより)




「先生と僕」の続編ですね~。

大学1年生の伊藤二葉と中学1年生の瀬川隼人のコンビ。
家庭教師とその生徒の関係なのに、二葉が優位に立つ場面は少ないのが可笑しい。

日常の謎解きに挑む2人。
でも、今回は、二葉が大学で所属する推理小説研究会の面々も度々登場で
にぎやかなかんじ。

1話~5話。
そしておまけの話で最後は、1話に登場の犯人(?)が再登場。


1話は、バレンタインデーが近いデパ地下のチョコレート売り場でのちょっとした
事件。

2話は二葉の大学の先輩のバイト先のマスターの謎。

3話は二葉の大学の先輩(2話とは別)の就職活動にて起きた謎。

4話は研究会メンバーで出かけたバーベキューの場所での謎。

5話は研究会の学祭用ポスターの掲示を頼みに行った先での謎。


身近に起きる謎いろいろ。
二葉の学校の人間関係絡みの話が多いけれど、隼人が無理なくそこに絡む。
そして3話で、隼人のお父さんが登場。
隼人とは雰囲気違うけれど、良いお父さんだなぁ~。
また違う場面で今後、登場して欲しい!!


いつも年下の隼人くんに大人顔負けの対応で頭が上がらない二葉だけど、隼人の
言葉に一応、反論する場面が最後にあって・・・
それを素直に受け入れる隼人。
二人の関係は絶妙だな(^^)と嬉しくなった♪


「先生と僕」「僕と先生」と来たら・・・次はどんな表題になるんだろ?
その辺も楽しみに待とう。


                           
                             ★★★★
PR
41VwBN7oiWL__SX230_.jpg    発行年月:2012年11月


   終わらない波を知ってるかい――?




高1の泳はなりたいタイプの大人がいないのが悩みだが、サーフィンをしている間だけは全て忘れられる。終わらない波・ポロロッカの存在を知りアマゾン行きを決意する……。泳の成長を鮮やかに描き出す青春大河小説!


                                        (角川書店HPより)



坂木さんの青春小説は、清清しくて好きだけど、これはダントツかも!
高校1年生の八田泳が主人公。
父親はIT関係の社長で、裕福な家庭。
父親のことをチャラいといい、両親のことをバカップルと心の中でけなしている。
そんな彼が、ブラジルの奥地、アマゾン川でボロロッカに乗る目的を果たすために奮闘する物語。

ボロロッカってなに?と先ずは思った。
潮の満ち干きに関係してか、川の水が大きな波を作りながら次から次へと起きる自然現象だとか。
サ-フィンを趣味にしていた泳は、そのことを知り、母親の弟、剛がブラジルに転勤になり一度遊びにおいでと言われていたことから、剛を頼ってあれこれ準備を始める。

最初は両親に内緒で、資金づくりのためにアルバイトをあれこれ。
その様子も面白かった。
簡単でラクそうだと思っていたテッシュ配りが意外にも一番、イヤだった様子。
なるほど・・・・。
チャイニ-ズレストランでのバイトは、中国人から罵声を浴びせられたり、中国語に苦労したりと
一番、辛そうに思えたけれど、乗り切って、結構、タフなんだと感心。

両親を説得する場面もよかった。
最初は反対していた母親の助言で父親も渋々納得した形だったけど、許せない理由が
普通と違っていて笑えた。
良い両親だなぁ~。

実際にブラジルに着いてから、お世話になったヤマモト家の面々も泳に好意的で特に長女のエリとは
初体験もしちゃって、なんだか上手く行きすぎ~(笑)。

ボロロッカに乗った場面は、意外とサラリと終わるけど、少しタイミングが狂ったら命を落とす状況だった。
実際にこんな風に波乗りする無謀な人はいるのかな?
わたしが親だったら、こんな危険なこと高校1年生の子どもには許せないけど・・・。


外国で大きな体験をして帰ってきた泳とそれを迎えた家族の様子が微笑ましかった!
一人で苦労すると子どもって大きく成長するんだなぁ~。
子どもの成長は嬉しいことだけれど、同時にちょっと寂しい気持ちにもなる親の心情も
よく理解できる。

600頁ほどのかなり厚い本でしたが、一気読みでした!
楽しかったぁ~!!


                                     ★★★★★

51TApXzAaCL__SX230_.jpg   発行年月:2012年1月


   元ヤンキー父としっかり息子、ふたたび見参!

   好評『ワーキング・ホリデー』の2人が帰ってきた!
   イベント盛り沢山、家族の温もり恋しい冬を
   父子と仲間、そして母はどう過ごす?


                          (文藝春秋HPより)


「ワ-キング・ホリデ-」の続編。
元ヤンキ-で、元ホストの沖田大和(通称・ヤマト)と離れて暮らす息子・進の再会。
冬休み、お正月を父子で過ごす。
お料理上手の進くん。しっかり者で、可愛い。
今回は、進くんのお母さん・由希子が、いよいよ登場!

簡単に親子3人で暮らすのは、無理だろうけど、いつか一緒に暮らせる日が来るといいなぁ~。

ヤマトが以前、勤めていた『クラブ・ジャスミン』の経営者・ジャスミンさんは、やはり素敵だな。
ヤマトに言う言葉が、どれもジ~ンと来る。

そして、今のヤマトの職場『ハニ-ビ-・エクスプレス』のメンバ-もみんな楽しい♪

進の友達たちも愉快。
特にコウタが最高~♪

最後の『ピンポ-ン、ハンコください作戦』は、笑えた~^m^


次は進の夏休みを待っての話かな?

次の話が待ち遠しいなぁ~。


                                        ★★★★★

514e9653d3L__SX230_.jpg   発行年月:2007年6月


    初めまして、お父さん----親子の夏が始まった

   息子と過ごすために、ホストから「ハチさん便」ドライバーへ。
   正義感の強い元ヤンキー父とおばちゃん臭い少年のハートフルな物語



                            (文藝春秋HPより)



この続編が出ていると知り、先にこちらを読まなければ!と慌てて借りました。
坂木さんのお話は、いつも楽しく心温まるから好き♪
これもすごく温かいお話でした!


最初は、ホストクラブで働いている大和。
そこに突如現われた小学5年の進くん。
大和の息子と告げる。
母親の名前を聞いて、思い当たるふしがあり、夏休み中、進は大和の元で暮らす。

ホストクラブの支配人・ジャスミン(男性だけど、心優しきお姉さん)の計らいで、運送会社に転職。
夕方には仕事を終え、進が留守番する我が家へ。

しかし、しっかりしてる進くん。
ただ留守番をするだけじゃなく、ご飯の支度をして待っていてくれる。
朝ごはんも作るし、会社に差し入れの昼食まで届けてくれちゃう。

素直ですごく可愛い。
でも、なんだか良い子過ぎるかんじが気になったけど・・・。
嫌われないように気を遣ってるのかな?なんて。

でももうすぐ夏休みもお終いで、大和との暮らしも一旦おしまいとなるとき
二人は喧嘩する。
でも、喧嘩したことで、なんだかより親子の絆は深まったかんじで微笑ましかったな~。

あ~早く、二人が再会するだろう続編が読みたい!!



 

★★★★

f49901f8.jpeg発行年月:2006年9月


歯痛と、小さいけれど大切な秘密に効きます。
注目の新鋭による、ひと夏の物語。

歯痛と、小さいけれど大切な秘密に効きます。
注目の新鋭による、ひと夏の物語。 大学生のサキは、大の歯医者嫌い。なのに、ちょっとしたきっかけで、なぜか歯科医院の受付アルバイトをすることになってしまう。冗談じゃない! 断ろうとするサキだが、いつしか魅力的なスタッフと、患者たちの持ち込む謎に、夢中になっていく。夏休み、少しだけ彼女は成長していく。
新鋭が柔らかに紡ぎあげた、青春小説ミステリー風!


                                           (光文社HPより)


以前に読んだ「ホテルジュ-シ-」の姉妹版?
大学2年生の叶咲子(さきちゃん)は、親友の柿生浩美(ヒロちゃん)と夏休み前、どんなバイトをしようか?相談し、お互い別々なバイト先を選ぼうと決める。
ヒロちゃんは先に沖縄の石垣島のホテルをバイト先に決める・・・その話が「ホテルジュ-シ-」。

そして、サキは叔父さんが歯科医として勤める歯医者・品川デンタルクリニックで受付のバイトをする事になる。
サキは小さい時の歯医者でのトラウマで大の歯医者嫌い。
最初は、渋々引き受けたバイトだったけど、少しずつ立派なスタッフの一員に成長していく。
その成長の過程が、微笑ましかった。
さきちゃんみたいな女の子、いいなぁ~。
素直で優しくて。人を自然に和ませる笑顔の持ち主。

歯医者に訪れる人達との関わりのなかで、ちょっとしたその人が抱える問題をクリニックの人達と一緒に解決していく話でした。
クリニックのスタッフたちも個性的だけど、素敵!

特に歯科技工士の四谷謙吾がいい!
さきちゃんとの恋も進んでいくのかな?と予測させる展開で、物語はさきちゃんの夏休み終了と同時にバイトも終了で物語もそこでお終いだけど、先の話も知りたいなぁ~。
ドイツに2年間留学の四谷と2年後大学卒業のさきちゃん、2年後の二人が気になる!
さきちゃん、ここで就職もありじゃないかな?

時々、携帯で石垣島でバイトのヒロちゃんとお互いのバイトでの出来事などを報告しあう様子も楽しかった。

それから歯医者さんの知らなかったことも知れて、なかなか面白い物語でした♪
結構、歯医者さんで取材したんでしょうね~(^^)

★★★★
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 3 4
6 7 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]