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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年10月


成人式を迎えるアンちゃん。
大人になるには、まだ早い気がするけど、それでも時間は進むし、
世の中は待ってくれません。
おいしいおやつを食べて、前を向いて。さあいきましょう。
デパ地下から着物売り場、催事場に金沢旅行。少しずつ拡がる世界。
さらに深くなる和菓子の謎。
お待たせいたしました。たっぷりお召し上がりください。

                   (光文社HPより)



これ三作目だったんだ!!
二作目読み忘れてる(笑)


相変わらずいい雰囲気の東京デパート地下1階の和菓子屋「みつ屋」。
主人公の梅本杏子(アンちゃん)も成人式を迎えたんだなぁ~。

椿店長としっかり者で元気な桜井さん、乙女な男性の立花さん。
読んでいると「そうそう、このメンバーね」と思い出す。
好きな雰囲気の人間関係。


今回も短編連作でちょっとした謎を解決していく。

最初の話では、外国のお客さんが
「この季節のお菓子で真ん中に某が刺さっている」と聞いてそのお菓子が欲しいと。

これは、「ああ、花びら餅のことだな」と予想がついた。



しかし、和菓子の由来って調べると面白そう。

次の話ではバレンタイン商戦に乗っかって「みつ屋」も店舗を飾りつけ。
2月の和菓子は「懸想文」「福寿草」「ひいらぎ」

福寿草とひいらびはなんとなく予想つくけど、懸想文っておかしになると
どんな見た目なんだろ?

そして、どこのデパートも化粧品売り場が1階の理由は?という問題を
アンちゃんが解く。

なるほど。
忘れそうだから書いておこう。
・メインゲートであるデパートの場所にメインゲッターの女性を狙った化粧品
コーナーを設けている。
・香水の強い香りは残りやすいので風通しの良い1階の場所に配置。
・殆どセールがないフロアなので大声を店員は発しない。興味のない人は
素通り出来る。ゆったりとした気分を味わってもらうため   とか。


アンちゃんが友達2人と金沢旅行する話も面白かった。
わたしも、ゆっくりまた訪れたいな。


そして終盤、店長さんはほかの店舗に異動。
新しい店長さんってどんな人だろ?
そして乙女な立花さんとアンちゃんの友情に、少し変化が起きる???


まだまだ続きそうで嬉しい。
その前に二作目を早く読んでおかなきゃ!



                        ★★★★
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発行年月;2016年8月


 ガールズライフを楽しむため、東京に出てきたみきは、アパレルで働きながらお洒落生活を満喫中。マウンティング、セクハラ、モラハラ、毒親……おバカさんもたまにはいるけど、傷ついてなんかいられない。そっちがその気なら、応戦させてもらいます! 大人気『和菓子のアン』シリーズの著者が贈る、最強デトックス小説

                     (新潮社HPより)



服飾の勉強をして、アパレルメーカーに勤務しているミキ。
実は男性で本名は小川幹生。

スタイル抜群で見た目は女の子。
心も乙女。でも可愛い女の子が好き。

普通に男として可愛い女の子と結婚しても世間的にはOKなのに
それじゃあ偽装結婚になっちゃうという。

そして、ミキの元に現れた高校時代に同級生・後藤。
ミキに対面しても幹生と気づかず。
でも幹生が暴露して、以後居候の身に。
この二人の関係がなんともほのぼの。
男同士なのにね。
でもミキが好きなのは女の子。

二人はずっと親友で居られそうだな。

でもそれぞれ、何十年後はどうなっているんだろ???

全く想像つかない。

でも、面白かった。

世の中、男性、女性ってわけられない性があるんだな~。
そういうことを普通に受け入れられる世間になるといいね。

ミキの両親は、その点、立派だな。


                             ★★★★



発行年月:2014年12月


 嫉妬から始める「いじわるゲーム」の行方。日常を見守る「洗面台」の独白。
「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない私の物語――
名手が贈る、十八のショートストーリー。

                  (東京創元社HPより)



ササッと読める短編集。
面白くないわけじゃないけれど、う~ん・・・。

一番気に入ったのは単純にその状況が可笑しかった<勝負>かな?
降車ボタンをギリギリまで押さずに誰かほかの人に押させるという勝負。
くだらないけれど、面白い。


全体的にブラックな話が多かった。
ちょっと不気味だったり・・・
表題作の<何が困るかって>は、よくわかない話だったなぁ~。
指が気付かないうちに1本また1本と落ちるって・・・^^;
ホラーみたいで不気味だった。


暇つぶしには良いかもしれないけれど、あまり個人的には好みじゃない
1冊でした。
ま、★は2ツ半というかんじですが、3つにしておきます。

次回は楽しめるお話をお願いします!!


                      ★★★



発行年月:2014年10月


 

部位の数だけ人生もある!じんわりおいしい肉小説を召し上がれ

ロースカツ、角煮、生ハム……。何だかお母さんが煩わしいときも、年をとって格好悪かったりするときも、お肉を食べて前を向けばちょっぴり変わっていけるはず。心とお腹にしみる、おいしくてあたたかな短編集。


              (角川書店HPより)



豚肉が出てくる小説集。
面白い試みだ!

「武闘派の爪先」・・・豚足
「アメリカ人の王様」・・・とんかつ
「君の好きなバラ」・・・角煮
「肩の荷(+9)」・・・味噌煮込み
「魚のヒレ」・・・豚ヒレ肉のトマトソース煮込みピザ風
「ほんの一部」・・・ハム



クスッと笑える話もあれば、結構ブラックなユーモアもありで
「今度はどんな話かなぁ~?」と読み終えて次に行くのが楽しみな
短編集でした。


ちょっと哀愁あった「君の好きなバラ」が一番好きかな~?
豚のバラ肉・・・お花の名前がついたお肉ととらえる子どもの発想が
可愛いかったなぁ~。

表紙の絵もいいです!!


                           ★★★



発行年月:2014年5月

「初めまして、お父さん」。
元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが……荷物の世界も親子の世界も謎とトラブルの連続。宅急便会社の仲間や、ホストクラブの経営者で女装のジャスミン、ナンバーワンホストの雪夜らをも巻き込んでの大騒動を描いた『ワーキング・ホリデー』が刊行されたのは2007年。2012年にはその後の大和と進の物語を書いた『ウィンター・ホリデー』が、同年には『ワーキング・ホリデー』が映画化され、人気となっている「ホリデー」シリーズから誕生した、初のスピンアウト短編集が本作『ホリデー・イン』である。
今回は親子の物語ではなく、彼らを取り巻く愛すべき人々のもうひとつの物語。ジャスミン、雪夜、進らそれぞれを主人公にした6編が収録された。
01「ジャスミンの部屋」 …… クラブ経営者が拾った謎の中年男の正体は?
02「大東の彼女」 …… お気楽フリーターの大東の家族には実は重い過去があった
03「雪夜の朝」 …… 完璧すぎるホストの雪夜にだってムカつく相手はいるんだ!
04「ナナの好きなくちびる」 …… お嬢様ナナがクラブ・ジャスミンにはまった理由
05「前へ、進」 …… まだ見ぬ父を探し当てた小学生の進の目の前には――
06「ジャスミンの残像」 …… ヤンキーだった大和とジャスミンの出逢いの瞬間

                        (文藝春秋HPより)



読んで行くうちに、ああ、この人!と思いだした大好きな「ホリデー」シリーズ。
何と言っても魅力的なのは、ホストクラブ経営者のジャスミンさん。
ジャスミンさんの人柄がきっと素敵な人たちを呼ぶんでしょうね~。

そして、元ヤンキーで元ホストのヤマトがしっかり者の進くんと再会した時の
話が一番、感動的だった!

ああ、この続きでヤマトと進くんとお母さんが一緒に暮らせる日の話を読みたいなぁ~
素敵な家族になりそうなんだけどなぁ~。


6つのお話で、「ホリデー」シリーズのメンバーたちのことが詳しく知れて
楽しかった♪


                          ★★★★
 
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