妹を連れて命がけの旅に出た。
幼い兄妹は雪に閉ざされた村を出て零下30℃、
150kmの道のりを2週間かけて歩き通す過酷で幸福な旅に出た
(本の帯文より)
新聞の文芸紹介で載っていて気になったので図書館で借りてみました。
この表紙の表題と写真もインパクト大!
確かにこれは凄い本でした!!
著者は、冒険家であり写真家であり作家でもある。
15年ほど前(1994年現在)にザンスカ-ルを訪れたときに出会った一家との温かい交流はいまも続いているという。
ザンスカ-ルって何処?
インドの最北部ジャンム-・カシュミ-ル州にある標高3500~7000mの高地だそうです。
夏季は快適な暮らしだけれど、冬季は、マイナス30℃までになりザンスカ-ル河は凍る場所。
本書では、そんな凍った河沿いに歩いた旅の様子が多くの写真とともに綴られる。
写真はどれも綺麗だけれど、そこに人間が一緒に写っていることが信じられないような厳しい状況。
凍った河に沿って歩くと言っても、とても危険な場所が多くて、当時まだ11歳の兄・モトゥプと8歳の妹・ディスキットがよくこんな険しい場所を2週間も泣き言ひとつ言わずに歩き通したことに驚く。
表紙の写真は、旅の途中、夜に炊く枯れ枝を集める作業をディスキットが大人たちと同じように行っている写真。
でも、この夜、狼がキャンプに近づいてきたときには怖くて泣いたとか。
それでも夜は皆で洞窟に会話をしながら楽しい時間を過ごす。
食事は、乾燥した空気と寒さから身を守るため、バタ-と塩の入った紅茶をたくさん飲み大麦を料理したもの
lこの書を読んで写真を見ていると、彼らの暮らしに比べたら恵まれている環境で、のほほんと暮らしている自分が、なんだか恥ずかしくなる。
巻末には、紹介された写真が再び小さく白黒で載り、詳しい解説がついている。
モトゥプの顔もとても精悍!
村を離れて兄妹は学校で真面目に勉強し、とても優秀で、二人とも目標を持っている。
今現在は、既にその目標を達成しているだろうか?
ちょっと彼らのその後が気になるところ。
★★★★★
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これも、健啖。読書の快楽を味わい尽くす!
ドゥマゴ文学賞受賞から5年、食と生活のエッセイストとして活躍する著者が、読書の魔力をがぶり味わい尽くした名随筆。獅子文六、池部良、沢村貞子…昭和から平成へ全103冊の芳醇をご賞味あれ。
(集英社HPより)
第一章 贅沢してもいいですか?
食のエッセイを多く書いている著者だそうで、美味しそうなものがあれこれ登場しますが、太宰治が食いしん坊で大食漢だったのは知らなかったなぁ~。
値段も見ずに本を買う。しかもいっぺんに何冊も。そんなとき、神様に問うてみるのが
贅沢してもいいですか?
なるほど、なるほど・・・
第二章 わたし、おののいたんです
いろいろな作家さんの本が登場してきます。
どれも名前は知ってるけれど・・・書物は読んだことない方ばかり。
宇能鴻一郎、池部良、獅子文六、沢村貞子など。
沢村さんの「わたしの献立日記」は、興味あるなぁ~。
いつか読んでみよう!
第三章 すがれる
まず、「すがれる」って何?と思って調べたら・・・・
末枯れる・・・・・盛りが過ぎて衰えはじめる とありました。
ひとつ言葉を覚えたな。
しかし、「野蛮な読書」とは、また巧い表現だな。
日々の生活を送るなかで、本で読んだことが、ふと浮かんでくるなんて、わたしには殆どないことで・・・・
これを野蛮というのなら、わたしの読書は、なんと例えたらよいだろう??
食に関する著者のエッセイもちょっと興味あるので、
そのうち読んでみたい。
★★★★
死体のにおい、戦場の音……。
戦争の本質は、今も昔も変わらない。
「ミスター・ネルソン」女の子はまばたきもせず、わたしをまっすぐに見つめると、たずねました。
それは、わたしにとって運命的な質問でした。
「あなたは、人を殺しましたか?」
だれかにおなかをなぐられたような感じがしました。
わたしの体はこわばり、重くなり、教室の床にめりこんでいくような気がしました。----本文より
(講談社HPより)
衝撃的な表題!
著者のネルソン氏は、1965年18歳で海兵隊に志願し、沖縄で1ヶ月の訓練の後、ベトナムの戦場へ向かった。
19歳でベトナムから帰還するまでの体験を綴っている。
表題の質問「あなたは人を殺しましたか?」の質問は、帰還後、温かく迎えてくれると思っていた家族の反応に戸惑い、無気力になりホ-ムレスとなったネルソン氏。
そんな彼の前に、高校の同級生で小学校教師をしているダイアンが現われる。
彼女は、ネルソン氏に戦争の話を子どもたちにして欲しいと依頼。
そして、子ども達をまえにしたときに投げかけられた言葉。
ストレ-トなこの質問に対して、ネルソン氏は、何も飾らない言葉で答え、自らの意志で人を殺したことを子どもたちに話す。
ネルソン氏の話を聞いて、涙を流しながら優しく触れてくれた少女。
責めているのではなく、赦すわけでもなく、ネルソン氏の心の痛みに同調したのかな?
そんな少女の態度にネルソン氏も多少は救われたのかも。
戦争の恐ろしさは、今までもいろいろな書物で読んだけれど、ネルソン氏の話を読んで普通の感覚を持った人が戦場という場所では人間が持っている感情を麻痺されてしまうことが一番恐ろしいことだと思った。
ネルソン氏が言うように、日本には憲法第9条がある。
「戦争をしない」と謳っている憲法。
アメリカの支配下のなかで掲げられた条文かもしれないけど、この憲法はとても大切なものだと思った。
どこの国も攻めることをしない国ですと謳っているのだから・・・・・。
世界中の国がこのような意識で他の国に武力攻撃をしないことが守られたらいいのにな。
子どもが読んでもわかりやすい本です。
たくさんの子どもたちに読んで欲しい本だと思った!
★★★★★
わたしは一体、どこから来たのだろう?
先祖は江戸時代に和歌山から千葉へ逃げてきた漁師で、
屋号はなぜか「コンニャク屋」----!?
気宇壮大なルーツ探しの旅が始まる。
(文藝春秋HPより)
著者のおじいちゃん、そのまたおじいちゃん辺りまでを入念に調べて書き上げたノンフィクション。
家族のル-ツをどんどん遡り見えてきたもの。
自分がここに今、存在するのは、その前にず~っと続いてきた物語があるんだということを改めて考えさせられた。
著者の祖父が病気で亡くなり、その前に何やら懸命に書き留めていたものがあったな・・・・というところから、それを見つける。
みるとそれには、祖父の記憶のあれこれが書かれていて、それを元にあちこち(東京、千葉、和歌山)に足を運んで調べていくうちに自身のル-ツも見えてくるという話。
祖父は、漁師の6男だった。名前は量太郎。
その名前のになった経緯も面白かった。
漁師たちの暮らしぶりも粋で、厳しい自然を相手に海の上では床一枚を隔てたところに地獄がある。落ちたらお終いだという考え方も納得。
そんな緊張感があるから、陸の上では明るく元気なノリなのか?
漁がだめなら、おでん屋を・・・という考えもユニ-クで、そんな臨機応変な暮らしぶりも魅力的。
コンニャク屋のおばあちゃん、かんちゃんが凄く可愛い♪
素敵な一族の血をひく自分がいるっていうのは、すごいことだな。
自分のル-ツも知りたくなるけど、既に両親の親は他界してる。
祖父母が生きているうちに、曽祖父母や曽曽祖父母の話を聞いておけばよかったな~。
せめて、子どもたちにはわたしの両親の親の話を今度、聞かせてあげよう!
★★★★
ビルマ難民を研究していた大学院生女子が、
ある日とつぜん原因不明の難病を発症。
自らが「難民」となり、日本社会をサバイブするはめになる。
命がけエッセイ!
(ポプラ社HPより)
壮絶な闘病記でありました。
この人の精神力の強さには脱帽です!!
自分だったら、とてもこんな風に行動したり、考えたり出来ない。
突然、発症した苦しみから、医療機関を転々とし、病名がつくまで約1年?
その間、あちらこちらの病院のあちらこちらの診療科に廻されている。
その間、一人で歩くのがやっとくらいの最悪な体調で、診療待ち時間は2~3時間とか。
運よく病名を診断してくれた先生に出会えたから良かったけど、出会えなかったら・・・・?と考えてなんだか凄く怖くなった。
病名が診断されたからといって、終わりではなく、そこからがまた凄い壮絶な治療のスタ-ト。
治療方針も確立されていないような病気で、この先どうなるのか?予後診断もつかないというのは、先が見えず、とても不安だと思う。
「死にたい」とさすがの著者も思ったときがあったけど、これを読んだら、そう思ってしまうのも非難する気持ちになれない。
しかし、どんなときも感じるのは、強い意志。
自分はこうしたい!と常に思っている。
そして、その意志に従って行動してしまう・・・なんてパワフル!!!
ちょっとした恋もあったのが、ちょっと救いだった。
彼女は今、現在どうしているんだろ?
気になったので、ブログに飛んでみた。
Blog http://wsary.blogspot.com/
うん、パワフルに活動している様子で、嬉しく思いました!
ホント、よく頑張ってる人だ!
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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