忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18
51H3QZKKKJL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2003年7月


死体のにおい、戦場の音……。

戦争の本質は、今も昔も変わらない。

「ミスター・ネルソン」女の子はまばたきもせず、わたしをまっすぐに見つめると、たずねました。
それは、わたしにとって運命的な質問でした。
「あなたは、人を殺しましたか?」
だれかにおなかをなぐられたような感じがしました。
わたしの体はこわばり、重くなり、教室の床にめりこんでいくような気がしました。----本文より


                                      (講談社HPより)



衝撃的な表題!
著者のネルソン氏は、1965年18歳で海兵隊に志願し、沖縄で1ヶ月の訓練の後、ベトナムの戦場へ向かった。
19歳でベトナムから帰還するまでの体験を綴っている。

表題の質問「あなたは人を殺しましたか?」の質問は、帰還後、温かく迎えてくれると思っていた家族の反応に戸惑い、無気力になりホ-ムレスとなったネルソン氏。
そんな彼の前に、高校の同級生で小学校教師をしているダイアンが現われる。
彼女は、ネルソン氏に戦争の話を子どもたちにして欲しいと依頼。
そして、子ども達をまえにしたときに投げかけられた言葉。


ストレ-トなこの質問に対して、ネルソン氏は、何も飾らない言葉で答え、自らの意志で人を殺したことを子どもたちに話す。
ネルソン氏の話を聞いて、涙を流しながら優しく触れてくれた少女。
責めているのではなく、赦すわけでもなく、ネルソン氏の心の痛みに同調したのかな?
そんな少女の態度にネルソン氏も多少は救われたのかも。

戦争の恐ろしさは、今までもいろいろな書物で読んだけれど、ネルソン氏の話を読んで普通の感覚を持った人が戦場という場所では人間が持っている感情を麻痺されてしまうことが一番恐ろしいことだと思った。


ネルソン氏が言うように、日本には憲法第9条がある。
「戦争をしない」と謳っている憲法。
アメリカの支配下のなかで掲げられた条文かもしれないけど、この憲法はとても大切なものだと思った。

どこの国も攻めることをしない国ですと謳っているのだから・・・・・。

世界中の国がこのような意識で他の国に武力攻撃をしないことが守られたらいいのにな。

子どもが読んでもわかりやすい本です。
たくさんの子どもたちに読んで欲しい本だと思った!


                                        ★★★★★
 
 
PR
71esmayEh8L.jpg   発行年月:2011年7月


   わたしは一体、どこから来たのだろう?

   先祖は江戸時代に和歌山から千葉へ逃げてきた漁師で、
   屋号はなぜか「コンニャク屋」----!? 
   気宇壮大なルーツ探しの旅が始まる。


                              (文藝春秋HPより)



著者のおじいちゃん、そのまたおじいちゃん辺りまでを入念に調べて書き上げたノンフィクション。
家族のル-ツをどんどん遡り見えてきたもの。

自分がここに今、存在するのは、その前にず~っと続いてきた物語があるんだということを改めて考えさせられた。

著者の祖父が病気で亡くなり、その前に何やら懸命に書き留めていたものがあったな・・・・というところから、それを見つける。
みるとそれには、祖父の記憶のあれこれが書かれていて、それを元にあちこち(東京、千葉、和歌山)に足を運んで調べていくうちに自身のル-ツも見えてくるという話。

祖父は、漁師の6男だった。名前は量太郎。
その名前のになった経緯も面白かった。
漁師たちの暮らしぶりも粋で、厳しい自然を相手に海の上では床一枚を隔てたところに地獄がある。落ちたらお終いだという考え方も納得。
そんな緊張感があるから、陸の上では明るく元気なノリなのか?

漁がだめなら、おでん屋を・・・という考えもユニ-クで、そんな臨機応変な暮らしぶりも魅力的。
コンニャク屋のおばあちゃん、かんちゃんが凄く可愛い♪



素敵な一族の血をひく自分がいるっていうのは、すごいことだな。

自分のル-ツも知りたくなるけど、既に両親の親は他界してる。
祖父母が生きているうちに、曽祖父母や曽曽祖父母の話を聞いておけばよかったな~。

せめて、子どもたちにはわたしの両親の親の話を今度、聞かせてあげよう!


                                         ★★★★
41tew3bbJXL__SX230_.jpg    発行年月:2011年6月


     ビルマ難民を研究していた大学院生女子が、
    ある日とつぜん原因不明の難病を発症。
    自らが「難民」となり、日本社会をサバイブするはめになる。
    命がけエッセイ!


                           (ポプラ社HPより)



壮絶な闘病記でありました。
この人の精神力の強さには脱帽です!!
自分だったら、とてもこんな風に行動したり、考えたり出来ない。

突然、発症した苦しみから、医療機関を転々とし、病名がつくまで約1年?
その間、あちらこちらの病院のあちらこちらの診療科に廻されている。
その間、一人で歩くのがやっとくらいの最悪な体調で、診療待ち時間は2~3時間とか。
運よく病名を診断してくれた先生に出会えたから良かったけど、出会えなかったら・・・・?と考えてなんだか凄く怖くなった。


病名が診断されたからといって、終わりではなく、そこからがまた凄い壮絶な治療のスタ-ト。
治療方針も確立されていないような病気で、この先どうなるのか?予後診断もつかないというのは、先が見えず、とても不安だと思う。
「死にたい」とさすがの著者も思ったときがあったけど、これを読んだら、そう思ってしまうのも非難する気持ちになれない。

しかし、どんなときも感じるのは、強い意志。
自分はこうしたい!と常に思っている。
そして、その意志に従って行動してしまう・・・なんてパワフル!!!

ちょっとした恋もあったのが、ちょっと救いだった。


彼女は今、現在どうしているんだろ?
気になったので、ブログに飛んでみた。

Blog         http://wsary.blogspot.com/


うん、パワフルに活動している様子で、嬉しく思いました!
ホント、よく頑張ってる人だ!


                                       ★★★★★

 
a3fab8d1.jpg発行年月:2011年3月


 20代サラリーマン、OL、若い社会人の
現実的な悩みや質問を集めて構成。白石さんの珍回答、
名回答に思わず、クスッと笑ってほっこり優しい気持ちになります!



                    (ポプラ社HPより)



5年前の「生協の白石さん」も面白かったので、こちらも期待して読みました。
以前は、東京農工大学消費生活共同組合工学部店に勤務され、そこで学生が書いた<ひとことカ-ド>にあった質問に白石さんが答えたものが集められていました。
そのときも、ユ-モア溢れる回答に、感心しました。

今回は、ポプラ社が集めた若者の質問を白石さんが答えた物が集められています。
学生からより、社会人になっている若者からの質問が多かったかな?
どうしようもない質問にもユ-モア(ダジャレ多し・・・笑)で優しく答える白石さん。

言葉の言い回しが面白く、センスありの回答は「うまい!」と感心してしまう。

現在は、東京農工大生協から異動し大学に生協がない学生や教職員のためのインタ-カレッジコ-プ・目白店店長を務められているとか。


白石さんに実際会える学生さんも多いということですね。羨ましいな♪


                                       ★★★★

 
20010009784840112048_1.jpg   発行年月:2005年1月


30代独身、食べることが大好き。外食も好きだけど家ごはんも好き。忙しいときのひとりごはん、二人でゆっくり家庭のごはん、おもてなしごはん、接待されるごはん、居酒屋ごはん、旅先のごはん……。いろんなごはんがあるけれど、毎日のことだから、自分のペースで行きましょう。セイコのなるほど~ごはん本。ほっかほかでお届けします。

    
                       (メディアファクトリ-HPより)
                                   


お料理のレシピと漫画で綴る本書。
お料理はどれも簡単に出来そうなものばかり。
そして・・・美味しそう!
これは早速、作ってみたい!と思ったのは、即席漬けとプチトマトのパスタ。
ほかにもいろいろ。
その料理に纏わるお話も面白い!

お料理以外にも4コマ漫画「キョウちゃん」も楽しかった♪
同じ名前だから親近感もあって・・・笑

ペ-ジをパラパラめくって眺めるだけでも楽しめる本書。
実用性もあるし。。。
これは図書館本だけど、手元に1冊欲しいかも~。

とりあえず、作りたい料理はコピ-しておこうかな?


★★★★★


 
 
カレンダー
12 2025/01 02
S M T W T F S
1 3 4
6 7 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]