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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2019年5月

「あなたは誰?」
息子を忘れていく母と、母との思い出を蘇らせていく息子。
ふたりには忘れることのできない“事件”があったーー。
現代に新たな光を投げかける、愛と記憶の物語。

                (文芸春秋HPより)



切ない話だったけど、良かった。
生まれたときから父親がいなかった主人公の葛西泉。

レコード会社に勤務していて、職場結婚の香織との子どもも
生まれる。


母はピアノ教師として若い頃から働いていたが・・・
アルツハイマー病を発症、徐々に記憶をなくしていく日々。

泉との昔話を時々思い出しては語る。

最後の「半分の花火」、母親に見せてあげられなかったこと
「半分の花火」の意味を母親がいなくなって気づいた泉は
後悔が残るだろうなぁ~。
それを考えると、本当に切なくて・・・・
自然と泣けた・・・(/_;)


泉の母親・百合子の若いころの泉を置いての一時期、出奔の箇所は
衝撃的だったけど
それ以外は、泉にとっては優しく美しい良い母親だったんだろう。


                  ★★★★
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発行年月:2017年6月

話すぬいぐるみと出版社校正男子の友情物語
愛しい涙がとめどなく流れた。この本はきっとみんなの宝物。
      --池田エライザさん(モデル・女優)
松本大洋氏がカバー装画が描きおろした、話すコアラのぬいぐるみと出版社校正男子の切なさMAXの友情物語。

小さな出版社で校正の仕事をしている森星太朗は、幼いころ他界した作家で母の文子が残してくれたコアラのぬいぐるみを大事にしていた。
そのぬいぐるみは、母が亡くなったその日、しゃべりだし、以来、無二の親友になっていたのだ(もちろん、世間には内緒にして)。
そんなある日、しゃっくりがとまらなくなった星太朗に大きな転機が訪れる。

                      (小学館HPより)


以前、読んだ「あなたの右手は蜂蜜の香り」が良かったので
こちらのデビュー作も気になり読んでみた。

ちょっと切ない話。
こういうのが得意なのかなぁ~。

でも、温かい気持ちにもなれる、良い物語だった。

コアラのぬいぐるみは、病死した母親が幼い自分のために遺してくれた大事な友。
主人公の星太郎にいつも寄り添う。
はて、これは星太郎だけに語り掛けたりする星太郎が心で感じる言葉なのかと
最初は思ったら、どうやら本当に喋ったり、動いたりするらしい。

星太郎が次にムッシュを託す夢子ちゃんが登場してホッとした。
星太郎もずいぶん、それで救われただろうな~。

死が怖いのは、大事な人を守れなくなるから・・・

大人になるとその意味がよくわかる。

これからの作品も要チェックの作家さんになりそう。


                         ★★★★



発行年月:2019年5月

あたしのせいで動物園に入れられたクマの「あなた」を、必ず救い出す。どんなことをしても。雨子はそう誓った日から、親友の那智くんとも離れ、飼育員になるため邁進する。だが、それは本当に「あなた」の望むことなのか。大人になった雨子が出した結論は――。真っ直ぐに誰かを想う気持ちが交差する、切なく温かな物語。

                   (新潮社HPより)




雨子は、9歳のとき、ヒグマの子どもに遭遇し、近づこうとしたところを近くに
いた親グマが射殺されるというショッキングな経験をする。

そのヒグマはどうなっのか?
仙台の動物園で飼育されることになったと知り、一人で会いに行く。
そして<あなたを檻から出してあげる>と約束する。

度々、<あなた>に会いにいく。
そのたびに「助けにきてくれたの?」と聞く<あなた>。

<あなた>の居る、動物園で飼育員になる!と目標を決めついに念願が叶う。
そして・・・・


9歳のとき、一緒に居た、那智くんは東京に転校してしまった。
しかし、獣医師を目指し、雨子のいる動物園で働くことを目標にして
宮城の国立大学に入り、動物園の獣医師の元で研修生として学ぶ。

雨子とも再び親しい関係になる。

那智くんは、雨子のことがずっと好き。
雨子も那智くんのことは好きだけど、もっと大事な存在が<あなた>。


ラストは、ハッピーエンドなんだろうか?
一応、目的は果たした雨子だけど、帰れる場所がないというのは辛い。

この後、雨子はどう生きるんだろうか?
那智くんは目的を失ってしまったわけで、こちらの今後も心配。


読み終えた後も、不安感みたいなものが残る。
不思議な物語だったけど、忘れられない物語かも。



                          ★★★★

 



発行年月:2019年5月

夏休み,鎌倉の大叔父さんのお屋敷に預けられた兵吾と主税の兄弟は,地元の少女,静音と知り合って遊ぶようになるが,ある日,切り通しを滑っていて”時間が止まった”不思議な谷に迷い込み…….

                    (岩波書店HPより)




夏休みの課題図書になりそうな物語だった!

大人が読んでも充分面白かったけど。


兵吾と主悦(ちから)兄弟はと地元の静音の冒険ファンタジーなんだけど
そこに鎌倉の歴史が絡む。

丁度、この舞台になった場所近く、学生の時、10日間くらい通ったので
このなんとなく過去と交錯しちゃいそうな不思議な空気感がわかる!
鎌倉ってなんだか不思議な空気が流れる瞬間を感じさせる場所なのかも。


3人は、ふとした瞬間、異空間へ。
時代を飛び越えて過去に。

次第にそこに自分たちが呼ばれたのでは?との思いでそれは何故か?を
考える。


物語の冒頭、1188年の出来事。
瑠璃を巡る事件が描かれ、それに関わることになる3人。


大叔父や静音の母・夏子も謎解きに参加して、ついに解決する謎。


面白かった♪



                       ★★★★
 



発行年月:2019年3月

いつも、誰かに見られている……。最初は他愛のない都市伝説の筈だった。しかし、イジメに遭う中学生、周囲から認知症を疑われる老人、ホスピスに入った患者、殺人を犯そうとする中年女性など、人生の危機に面した彼らの前に、突然現れた「それ」が語ったことは。いま最注目の作家が描いた、ささやかな「罪」と「赦し」をめぐる傑作。

                    (新潮社HPより)



短篇連作集。
でも、少しリンクしていた。

タイトル通り、ロボットが出て来る。
人の姿をしていたり、猫だったり金魚だったり・・・。

学校の虐め問題に関わってしまう生徒たち。
自殺した生徒を巡っていろいろな憶測が飛び交う。
一人の生徒が「カゲロボ」じゃないかと噂され、その生徒は、それを否定せず
皆の様子を冷静に観察。

大人になったその後の生徒の様子も。
虐めのようなものに加担してしまった側も辛かった。
それをちゃんと見ていてくれた存在がいたことは救い。


ロボットが色々な姿で人々を監視していると考えるとちょっと嫌だけど、
こんな風に辛い自分を見守っていてくれた存在があるって気づけたら
少し気持ちが楽になりそう。


一番好きだったのは二人のミカが出て来た「カオ」。
表紙の絵は、二人を想像させて、読んだあと見ると、なんだか切ない気持ち。


木皿さんの物語は、切なくて温かい。

こんなロボットたち、実際に居てもいいかもと思った。



                         ★★★★
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