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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年11月

間もなく50歳を迎えようとした頃にスタートし、5年に渡って書き続けたエッセイが、ついに書籍化。
トーベ・ヤンソンや石井桃子さんの暮らしから「ひとりで暮らすこと」を考え、美空ひばりさんと同い年になったことに感慨し、体調に不安を覚えホットヨガや健康体操教室に参加、憧れの山歩きに挑戦したり趣味の俳句を楽しみ、長く一緒に暮らした愛猫を看取り……。
歳を重ねても、無理せずに、でも興味のあることに飛び込みながら、軽やかに丁寧にひとりの日常を送る様子を綴った、くすっと笑えて清々しいエッセイ集。

                     (幻冬舎HPより)



50歳を迎えることから5年間、書いて来たエッセイを加筆・修正して1冊にまとめたもの。


1965年生まれの小林さん。
ほぼ同年・・・^m^

14歳から仕事を始めたとあったけど、金八先生の頃かなぁ~。
それから20歳で初舞台。
今まで8つの舞台を経験しているのだとか。
へ~部隊も結構、やっていたのね・・・知らなかった。


小林さんが憧れる暮らしをしていた女性たち。

トーベ・ヤンソン  石井桃子  ターシャ・テューダ


みんな児童文学に関わっているのは、偶然か?と小林さんも言っていたけど
なるほどね。

映画「山のトムさん」は、石井桃子さんがモデルなんだとか。
確かに!
出版の仕事をしていたし、女性と同居生活していた!
トーベ・ヤンソンも女性のパートナーがいたとか。

ターシャは息子さんたち家族が今は似たような暮らしをしているのをNHKで観た。


憧れの暮らしだわね、確かに。
わたしには無理だけど。。。(^^ゞ


終活は元気なうちにとか、筋肉を衰えさせない努力はしていかなきゃとか
うんうんとうなずきながら読み終えた。


小林さんの映画、また見たくなってきた!


                       ★★★
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発行年月:2020年5月

40歳以上限定の結婚情報サービス会社「ブルーパール」で働く桐生恭子は、婚活界のレジェンドと崇められている。担当する会員のカップリング率一位のカリスマ相談員なのだ。恭子の発案で、大邸宅「M屋敷」に交際中の会員を泊まらせ、いっしょに暮らしてみるという「プレ夫婦生活」プランがスタートした。中高年の彼らは、深刻な過去、家族の存在、健康不安と、様々な問題を抱えているが……。
人生のパートナーを求める50代男女の滋味あふれる婚活物語

                  (光文社HPより)




カリスマ婚活相談員・桐生恭子(52歳)。
独身だけど、既婚者というスタイルで左薬指には指輪。

恭子の企画で交際中の会員に宿泊体験をしてプレ夫婦生活を体験してもらうという。



色々なカップルがそれぞれの身内を伴っての参加。
両家の顔合わせ的役割も果たす宿泊体験。

お互いのことを理解し、真剣交際に進むカップルあり、別れるカップルあり
その過程が野次馬根性的視点で見られて面白かったぁ~


やはり真剣交際に進むカップルの話の方が、ほのぼのしていて好きだった。


しかし、現実では、なかなか50歳前後のカップルが結婚するって難しいんだろうなぁ~。
本人同士だけの問題じゃないからね。

お互いの両親の介護とか、それぞれの健康面も気になる年代でもあるし・・・



独身の恭子自身がすごく好感の持てる女性なので、彼女が幸せになれると
いいのになぁ~と思いながら読んでいたので、ラストは、ちょっといいかんじになって
嬉しかった♪



                          ★★★★


発行年月:2015年9月


娘は結婚、息子は就職、夫も元気で家計も安泰……だったのに、
ある日突然ふりかかる金難の数々! 
不況も税率アップもなんのその、ふつうの主婦が頑張る
長篇エンターテインメント。

                 (中央公論新社HPより)


主人公・篤子(51歳)の心情に共感しながら読んでいた。
貯金が1200万あり、そこから長女の結婚、舅の葬式と続き、貯金の残りは
300万まで減る。

しかも、篤子はパート先をクビになり、夫はリストラ・・・

考えただけで、不安要素満載の事態。
どうする???

姑が高級、介護施設に入居しているのを自宅で引き取り、大きな出費を
減らす。
そのうち、新しいパート先が見つかり、夫も知り合いのツテでなんとか再就職。

最悪の状況からは脱してホッとした。


色々、起きる困難に、なんとか解決策を見出す、篤子の奮闘ぶりは
応援したくなった。
夫は、やや頼りないものの、おおらかで篤子の意見に賛同して協力して
くれるのいい。

途中、心配した年金詐欺に片棒を担ぐような行動も大事に至らずよかった。
長女のDV問題も、勘違いだった様子でこれまたホッ。

色々なことが起きるけど、最後は丸く収まるのが垣谷さんの物語。
安心して読める。

しかし老後の資金、自分は?とふと心配になった。
物を買うときは、本当に欲しいものか、考えて購入しよう・・・^m^
お金は大事に使わないと

                        ★★★★


発行年月:2019年8月


樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。
一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。
日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。

樺太の厳しい風土やアイヌの風俗が鮮やかに描き出され、
国家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。
金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、
読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。

                (文藝春秋HPより)



納得の直木賞受賞作!
想像以上に素晴らしかった!


日本のアイヌ民族のヤマヨネタフと大国ロシアに理不尽な境遇に
置かされたポーランド人のプロニスワフ。


それぞれの物語が最初は、別々に語られ、それが合う瞬間は
感動!
自分の生きた場所を愛し、その場所が大きな力で押しつぶされそうな
状況をなんとか打開していこうと懸命に知恵と勇気ある実行力で
進む姿は、表題にある「熱」を感じるものだった。


良く知らない、アイヌのこと。
ポーランドの歴史のこと。

もっといろいろ、知りたいという気持ちにさせられた。


物語の構成もよく考えらていると思った。

冒頭のソビエトの女性伍長としてサハリンの地に立った
クルニコワが資料として手に取るのは、この後、語られる物語に
登場する者たちが遺したもの。
彼女も戦争によって今までの生活をガラッと変えられてしまった
ひとり。


最初に読んだときは、サラッと読んだ部分だけれど、すべて読み終えて
再び、この冒頭部分を読むと、なんとも言えないジ~ンと
来るものがあった。


今回、川越氏の作品を初めて読んだけれど、ほかにはどんなのを
書いているのか、凄く興味が湧いて来た!



               ★★★★★


発行年月:2020年2月

お父さん、何歳まで運転するつもり? 「わしは死ぬまで運転する!」

「また高齢ドライバーの事故かよ」。猪狩雅志はテレビニュースに目を向けた。そして気づく。「78歳っていえば......」。雅志の父親も同じ歳になるのだ。「うちの親父に限って」とは思うものの、妻の歩美と話しているうちに不安になってきた。それもあって夏に息子の息吹と帰省したとき、父親に運転をやめるよう説得を試みるが、あえなも不首尾に。通販の利用や都会暮らしのトライアル、様々な提案をするがいずれも失敗。そのうち、雅志自身も自分の将来が気になり出して......。果たして父は運転をやめるのか、雅志の出した答えとは?心温まる家族小説!

               (KADOKAWA HPより)



高齢者が運転する車の悲惨な事故をニュースで目にすることが多い昨今。

東京で共働きしながら高校生の息子・伊吹と3人暮らしの猪狩雅志。

田舎の父親(78歳)も免許返納なんて全く考えられないと言いながら、最近は
車をぶつけることが多くなったらしいことを知り心配になる。


交通機関が発達していない場所での車は、生活必需品であり
なくなったら途端に買い物にも思うように行けず、困ってしまう日常。

そんな田舎の親の暮らしをみて、一大決心する雅志。

スーパーの商品を車で移動販売する仕事を田舎で始める。


猪狩家の人たちはみな、優しくていい人たち。
雅志の妻も最初は、反対しながらも理解してくれて、息子の伊吹も
自分の将来のことを考えて、農業高校に転校を決める。


偏差値のいい学校に行くことを目標にするのって悪いことじゃないけど
ちゃんと将来の目標を決めて、そのための勉強をするっていうのが理想じゃないかな?


表題から、イメージした物語と違って温かい家族の物語でした!


                        ★★★★
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