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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年8月


『アリス殺し』の鬼才が仕掛ける、予測不能の脱獄SFミステリ!
ここは監獄だ。
さあ、脱出ゲームを始めよう――。
サブロウは森に囲まれた老人ホームらしき施設で、平穏な日々を送っていたが、
自分は何者でいつ入所したのか、そもそもこの施設は何なのか、全く記憶がないことに気づく。
不審に思っていると、謎の「協力者」からのメッセージが見つかった。
「ここは監獄だ。逃げるためのヒントはあちこちにある。ピースを集めよ」
サブロウは情報収集担当のエリザ、戦略策定担当のドック、技術・メカ担当のミッチという仲間を集め、施設脱出計画を立ち上げるが……!?
想像を超える「未来」の真相に辿り着けるか?
楽園(サンクチュアリ)から逃れ、本物の自由を手に入れろ。

                   (KADOKAWA HPより)



訃報のニュースがあって、名前は聞いたことあるけれど作品は
読んだことないなぁ~と。


老人施設に入所しているサブロウは、ある日、自分はなぜ、ここにいるのか?
自分は何歳だ?老人なのか?
あらゆることに何ら記憶がないことを疑問に感じ、あれこれ探り始める。


そして、自分の書いた過去の日記からあるメッセージを発見。

施設内に自分の考えを共有できそうな仲間を3人見つける。

エリザ・・・情報担当
ドック・・・戦略策担当
ミッチ・・・メカ担当

4人はチーム名を「ハンドレッズ」と決めて施設内から外への脱出計画を
企てる。



未来のSF脱出劇、人類に代わって世の中を支配しているのは、見た目は
人間と変わらないAIロボット。
そして人類が変異して生まれた蠅人間など。


結果的には、これは脱出成功?
施設に逆戻りのループ?

よくわからない。

でも、なかなか、面白かった。
映像化しても面白そう。



著者の過去の作品も読んでみよう。



                      ★★★

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発行年月:2020年11月(単行本は2018年4月)


小国ナスミ、享年43。息をひきとった瞬間から、彼女の言葉と存在は湖の波紋のように家族や友人、知人へと広がっていく。命のまばゆいきらめきを描く感動と祝福の物語。2019年本屋大賞ノミネート作。

                  (河出書房新社HPより)




表題では気づかなかったけれど、NHKで放送したドラマ「富士ファミリー」の

関連本だったのか!

ドラマはナスミが既に亡くなって時間が経っていたけれど、これはナスミが亡くなる
少し前のことも描かれている。
ナスミって色々な人に影響与えて来たんだなぁ~。
優しくて豪快で、凄い魅力的な人。


小国家の人たちも温かい。

俳優さんの顔が浮かんで来ちゃうけど、
ドラマではナスミの旦那さんが再婚して、その再婚相手の愛子が仲里依紗で
ドラマの中で、ちょっとナスミに似てるなぁ~と思っていたけれど
この小説読んだら、愛子とナスミは知り合いだったんだ!
愛子はナスミに憧れてナスミになりたいと思っていたんだとわかり
なるほど!と腑に落ちた。


物語の最後は、ナスミの旦那・日出男と愛子の子ども・光ちゃんが63歳に
なっている。

ああ、命はこうして繋がっていくんだなぁ~と思った。

木皿泉さんの作品、ドラマも良いけど、活字で読むのも楽しいな。
ほかの作品も読んでみたい。


                       ★★★★★




発行年月:2021年11月


小鳥店を営む檀野家の平穏な日常は、突然終わりを告げた。息子が通り魔事件で刺殺され、犯人は自殺。地獄に突き落とされた父、母、姉の三人が、悲しみと怒りを抱えながらも足搔き、辿り着いた先にあるものとは。次々に明かされる家族の秘密、ラスト20ページの戦慄、そして驚嘆の終曲(フィナーレ)。震えるほどの感動が待つ、著者渾身の飛躍作。

                    (新潮社HPより)



通り魔によって刺殺された小学生の息子・奏太。
父親の三千男は、体調を崩していた妻・響子に代わってその日、息子を
見送っていた。
「ここでいいよ」と息子に言われ別れた直後、男に刺される。


妻の響子は、大事に育てていた小鳥がかごの中で死んでいるのを見つけ
あの日のことを三千男に責める。
自分なら止めていたのにと。


妻は、やがて合唱隊に参加するようになり明るさを取り戻す。
娘の花音も連れて。


合唱隊は、カルト教団だった。
最初は、そこから妻と娘を取り戻そうとする三千男だったが、共に活動に
参加するように。

そして、事件が起きる。
花音は、母親と一緒にいるために行動を共にしていたが冷静に周りを
見ていたんだな。
辛かっただろうけど、そのおかげで家族は、再び絆を取り戻せそうかな?



なんとも気持ちが沈む話で、最後に少し救いはあったけど
精神的に落ち込んでいる人は読まない方がいい内容だな・・・(^^ゞ

今までの川村さんの作品とは、違う印象で、個人的には、こういうの
あまり読みたくないなと思ってしまった。



                      ★★☆



発行年月:2020年11月


ロングセラー『後悔病棟』に続く感動の長編
神田川病院に赴任したばかりの女医・黒田摩周湖は、二人の末期癌の女性患者をみている。先輩のルミ子に促され、摩周湖が病院の中庭で拾った聴診器を使ってみると、患者たちの“心の声"が聞こえてきて・・・・・・。
母親に捨てられ、児童養護施設で育った桜子は、大人を信じていない。代議士の妻の貴子は、過去に子供を捨てたことがあるらしい。
摩周湖の勧めで治験を受けた桜子と貴子は快方に向かい、自分の人生を生き直すことに。大学に進学するお金がなく進路に悩む桜子、選挙にしか関心のない夫と姑を嫌悪する貴子。孤独と生きづらさを抱えてきた二人は、どのような道を歩み始めるのか――
共感の嵐を呼んだヒューマン・ドラマ『後悔病棟』に続く感動の長編!!

                (小学館文庫HPより)



これ、続編なんだ~と読んでから知ったけれど、十分、楽しめた。

患者たちの心の声が聴診器を通して聞こえるという設定も面白かった。
医師・黒田摩周湖と末期がん患者で、黒田医師の受け持ち患者である
小出桜子(高校2年生)と代議士婦人の谷村貴子、二人にも好感を持ち、
なんとか、この先の人生を自分の幸せのために生きて欲しいなと思った。


患者二人がもしかしたら、生き別れの親子か?という話が出てきたけれど
それは、違った。
でも二人がこの先も交流を持って行ける関係ならいいなと思う。

養護施設で育った桜子が、子どもを過去に捨てた貴子と、二人で始められることも
将来的にはありそうな・・・・・

2人のこの先の生き方もまた読みたいな。


これは続編らしいけど、先のは「後悔病棟」とか。
そちらも気になるので、また読んでみよう。



                       ★★★★




発行年月:2021年5月


後悔せずに死ねますか? 終活サロン――そこは、人生最後の駆け込み寺。
『県庁の星』の著者が贈る、超高齢化時代に必読の¨エンディング¨小説!
◆終わりに直面した人々の、それぞれの「終活」
1.鷹野亮子 五十五歳……独身・子無し・仕事一筋で生きてきたキャリアウーマンの「終活」
2.森本喜三夫 六十八歳……憧れの長兄が認知症になった後期高齢者三兄弟の三男の「終活」
3.神田 美紀 三十二歳……仕事と育児に母親の介護が重なり絶望するシングルマザーの「終活」
4.原優吾 三十三歳……突然のガン宣告で人生が一変した若き天才シェフの「終活」
5.三崎清 五十三歳……七十歳で貯金ゼロの未来予想図を突き付けられた終活相談員の「終活」

                    (角川書店HPより)



終活と聞くと、興味を覚える年齢になってしまったなぁ~(^^ゞ

終活相談員の三崎清が、色々な年代の人の話を聞きながら、それぞれの人生の
見直しのきっかけを与えていく。
相談員・三崎の人間性がなかなかいい。どうして奥さんは三崎から(浮気して)
離れていったんだろ?
三崎は長女・由里子と暮らし、翼は妻と暮らすことに。

最後の章で、離婚しても息子の翼も三崎の家を訪ねたり、連絡は取りあって
いる様子なのは、ホッとした。


相談に訪れるそれぞれの人の生活も終活についての考え方も様々。

先が短いと慌ててあれこれ考えるより、今のうちから少しずつ
身の回りの整理をしていくのがいいのかな?


取り敢えず、最近は、もう何年も着ていない服を少しずつ、捨てている(笑)。
いつか着られるかな?じゃなくて今着ないものは、必要なしの考えに
変えて。

新しく買うものはシンプルで、すっと着らそうなものに。


終活ノートみたいな大げさなものは要らないけれど、知らせておかないと
自分が亡くなった後で困ることになりそうな情報は、何処かにちゃんと残して
置いて、そこにあることも伝えておかなきゃな。


あ、自分よりまずは両親のが先か?
などと色々、現実的なことを考えながら読んだ。



                       ★★★
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