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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2012年10月


今日もし突然、チョコレートが消えたなら
電話が消えたなら 映画が消えたなら 時計が消えたなら
猫が消えたら そして 僕が消えたなら

世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか
30歳郵便配達員。余命あとわずか。
陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。
僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった-----。

消してみることで、価値が生まれる。
失うことで、大切さが分かる。
感動的、人生哲学エンターテイメント。

                    (マガジンハウスHPより)



表紙の絵の可愛らしさと表題から猫好きなら読みたくなる1冊!

内容も素晴らしかった!

30歳の青年がある日突然、余命わずかの宣告を受ける。
ショックを受けるが、彼の前に現れた 悪魔の提案で、この世界から何か1つを
消すごとに寿命が1日伸びるという契約を交わす。

この世から消すものは悪魔が決める。
それに従わなければ、寿命は延びない。
悪魔と主人公の会話も思わず笑っちゃう。
 
 
主人公に全く悲壮感が感じられないのは、この場合置いといて・・・^^;
ユニークな哲学書というかんじで、なかなか面白かった!

主人公の愛猫・キャベツが可愛い(=^・^=)。

この世から1つずつ消されるものたち。
消される前に一度をれを使うことが出来る。
あたりまえにあると思うものがなくなってしまうと思うと、それがとても大事なもの
だったと気づく。

特に時計が消える話では、ああ、なくなったら本当に困っちゃうなぁ~と思った。
そして、その章の中の言葉に「なるほど~」と感心!

人間は不自由さと引き換えに決まり事があるという安心感を得たのだ
 
 

ほかにも心に響く言葉が出てきて、さすが数々のヒットした映画製作に関わってきた

著者らしい感動のツボを心得ている!と感じた。
「死」を描いているのに、主人公と同じようにすんなり受け入れられる。
考えたら、「死」はなくなってしまうことだけれど、誰にも訪れる日常のなかの
出来事。大げさに考えてジタバタしても仕方ないのかもね。


猫好きの次女も読んで「なかなか面白かったね♪」と好評価でした!


                            ★★★★
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発行年月:2014年3月


 「おい鈴木、米原正和を捜しに行くぞ」とその米原正和が言った──。失踪した米原正和の行方を、当の米原とともに追う鈴木。会社を休んで、米原の自宅、立ち寄り先を米原をともに捜す。果たして、米原は見つかるのか?

                     (講談社HPより)




インパクトある表題に惹かれ読んでみました。

表題作を含む3編。

<IT業界 心の闇>
社長から頼まれて不倫相手として妻に一緒に会って欲しいと頼まれるA子。
浮気がばれたのは妻がITに精通していたからだとか。
社長の妻と会ったA子は、何故か奥さんと仲良くカフェへ。
そして、その後事件に巻き込まれることに・・・

え?こんな結末!?

<Tシャツ>
アメリカから日本に来たハワード。
亡くなった妻の両親(鈴木夫妻)に会い、暫く近所の清水夫妻の家に居候することに。
最初には、家の近所でウロウロするハワードを見つけたのは、長岡夫人。

鈴木夫妻、清水夫妻、長岡夫妻の日常のやり取りが可笑しい。
ハワードは、その後あまり出てこないな~と思ったら・・・突如、アメリカへ帰国?
その理由が、パチンコ中毒になったからって・・・^^;


<金を払うから素手で殴らせてくれないか?>
仕事熱心で真面目な米原正和が失踪?
しかしその米原を探そうと言ったのは、米原正和。
声を掛けられた鈴木と共に部長の平石も同行することに。
スーパー銭湯、自宅、ショッピングセンターへ。
米原は途中、大道芸の二人組に声を掛けられる。
「ストレス発散にワンコインで殴らせてあげる」とグローブを示されるが
1万円を渡し「素手で殴らせてくれないか?」と頼む。

あまり深刻じゃない失踪者探し。
可笑しい会話。
それゆえ、最後のシーンが強烈過ぎる!


初めて知った作家さんだったけれど、よくわからないけれど、凄いなと思った。
どういう思考回路持ってるんだろ?
実に個性的。

個人的にはあまり好きじゃないけど、きっとこういうの大好きな人は
多いかもしれない。


                        ★★★



発行年月:2014年1月

奇妙な獣のあとを追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちた――。

仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ夏。見たことのない黒い獣の後を追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちる。夫の家族や隣人たちも、何かがおかしい。平凡な日常の中にときおり顔を覗かせる異界。『工場』で新潮新人賞・織田作之助賞をダブル受賞した著者による待望の第二作品集。芥川賞を受賞した表題作ほか二篇を収録。

                     (新潮社HPより)




表題作<穴>のほかに、連作の<いたちなく>と<ゆきの宿>。


<穴>
夫の転勤で田舎に引っ越した夫婦。
引っ越し先は夫の実家の隣。
家賃は要らないという実家が家主の一軒家の貸家。
妻・あさひは、引っ越しを機に仕事を見つけるまで専業主婦になり
昼間は付近を散策。そんなある日、不思議な生き物を見つけ後をつけるが・・・

穴に落ちる。胸のところまですっぽり埋まり難儀してるところを
実家のお隣に住むという世羅さんに助け出される。
それが縁で親しくなり、会話のなかでふと気になる名前を聞く。
そして出会った不思議な男性。

たわいもない日常の話のなかに、ちょっと不思議なことが起きる。
なかなか面白い話でしたが芥川賞受賞作品ってよくわからないなぁ~。
そんなに優れた文章には感じなかったんだけど・・・・^^;
ま、素人にはわからない何か魅力はあるのでしょう。
でも、こういう文章、結構すき。


あとの2編は連作で
<いたちなく>は、友人の斉木くんから結婚の報告を年賀状のなかの文章で受け
電話連絡し、お互いの近況などを話す。
そして後日、斉木くんから連絡あり、屋根裏にいたちがいて困っていると話に聞く。
専門業者に退治してもらうのがいいのでは?とアドバイスして・・・
<ゆきの宿>は、斉木くんの奥さんが赤ちゃんを産んだと聞き、お祝いの品を持参しながら夫婦で訪ねる話。


2組の夫婦が交流を持ち、一緒の時を過ごしている様子がほのぼの。
でもイタチ退治の経験談はちょっと不気味だったなぁ~。
斉木くんの隣に住むおばあさんも不思議な力があるのだろうか?



3編とも日常のなかに潜むちょっとした謎が面白かった。
これから、どんな作品を読ませてくれるか楽しみな作家さんが増えた気がする。


                            ★★★
 



発行年月:2014年3月

第1回角川Twitter小説コンテスト最優秀賞受賞作!!


痴漢をして捕まり、平和な日常を失った「俺」の居場所は、職場の片隅と家庭だけ。身を隠して暮らしていた「俺」だったが、他人の善意をきっかけにすべてが失われていき――。
ツイッター発の新たなる”文学”。


                       (角川書店HPより)


嫌な話だった。
それなりの学歴を持ち、教師としても優秀だった男が、電車内で女子高生に痴漢を
したことで、退職になり、その後はどん底の人生という話。

妻と就学前の娘がいる家庭の長なのに・・・
なんとも情けない顛末。


男性のことはよくわからないけれど、同じような状況の人は幾らでもいるでしょうから
痴漢をしたことの正当性なんて全くない。

改名して、引っ越して別の職場で再スタートを切るが、思わぬところから
過去のことが明るみに出そうな状況に追い込まれていく。


嫌な話なのに、読まずにいられないのは、文章が巧いからかもしれないけれど
あまり人には勧められない1冊だな・・・^^;


5歳の茉莉ちゃんが、この先、幸せな人生を歩めるといいんだけど・・・
それが一番、気がかりです

                          ★★★



発行年月:2014年2月


 ブラジルで起きた、小さな奇跡!

リオデジャネイロに住む15歳のアリコは、初めて一人で映画を見に行った日、帰り道で不思議な少女に出会う。自由奔放なナーダに魅せられたアリコは、だんだんと仲を深めていくが… 。友情と恋愛の成長物語。

                   (角川書店HPより)


まず、本を手に取って、このカラフルな表紙の絵に惹かれました!
装画は大野 舞さん。

舞台はブラジル。
そこで暮らす15歳のアリコが主人公。
日本人の父親との二人暮らし。
母親はポルトガル人で、母国に帰国後亡くなったらしい。


ある日、アリコは映画館で「世界の始まりへの旅」という映画を一人で見る。
監督は88歳のポルトガル人の男性。
その映画を見たあとで、知らない赤毛の女の子・ナーダに声を掛けられ
誘われるままカフェに同行。
同い年だというナーダは、自由奔放なかんじだけれどなんとなく惹かれるものがある。
その後も急にアリコの前に現れては、いろいろなところに連れて行き
いろいろな人に巡りあう。

そして、ジットという男の子と知り合う。
ジットと親しくなり、好意を抱くが、ナーダは「死んでしまった人だから・・・」と
仲良くすることを反対するような言葉を言われ混乱するアリコ。

ナーダも同じようにジットが好きなんだなぁ~と気づいたら、なんだか
微笑ましい。
同じ子を好きになったら女同士が少し陰湿な関係になるのが常だけど
二人の友情はその後も続く。

そして、終盤、わかった事実。
なるほど・・・・

そして、ナーダの導きで母親の故郷のポルトガルに旅立つアリコ。
そこで出会った母親の親戚たちとの交流。


ラストも素敵だった。


あとがきで、書かれていたブラジルでの著者の思い出話も興味深かった。

角野さんのブラジルでの体験を書いたというデビュー作も読んでみたいな。


                          ★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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