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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2023年10月


人は皆、出会ったものでできている。
金も夢も友もない上京したての大学生・暖平。
ひょんなことから落語研究会に入ることになり、
“背負亭(しょいてい)こたつ”として高座に立つ羽目に!?
累計100万部突破の名手がおくる、
新しい自分に出会える人生応援小説。
あらすじ
大学進学を機に群馬から上京したばかりの門田暖平は一人、新品のこたつを亀の甲羅のように背負い佇んでいた。配送料が払えず自力で下宿に持ち帰ろうと思ったが、帰宅ラッシュで電車に乗り込むことができない……。
途方にくれる暖平の前に、一台のワゴンが停まる。乗っていたのは、入学式当日、構内で落語を演っていた落語研究会の部長・忽那碧だった。落研に誘われるが、金もなく、コミュニケーションにも自信がなく、四年間バイト生活をして過ごすつもりだと語る暖平。
「必要なのは扇子一本。あとは座布団さえあればどこでもできる」という碧の言葉に背中を押され、暖平の人生が大きく動き出すーー。
・「面白さ」「上手さ」は一つじゃない
・明日が来るのが楽しみになるくらい準備する
・徹底的に同じ型を踏襲し、初めて個性は爆発する
・追い詰められてはじめて、人は真価を発揮する
・どんな時も楽しむ。自分がやりたいことをやる


                  (幻冬舎HPより)




特にやりたいこともなく、なんとなく大学生になった門田暖平。

新入生勧誘のサークルが色々あるなかで、ふと足を止めてしまった。
自分に声を掛けて来たのかと思ったら、落語の声だった。

落語をやっていたのは、落研の部長・忽那碧(文借亭那碧あやかりていなあおい)。
その後、秋葉原でこたつを買い、電車でも持ち帰れるようにと背負えるように
して貰ったけれど、満員電車にどうやって乗ろうか?と思っていると・・・
誰から軽トラから呼んでいる。
それが碧。
バイト中に暖平をみつけ車で送って貰う。


この碧との出会いが暖平の生活を変えることに・・・。


落語はよく知らないけれど、面白かった。
他の先輩たちも皆、いいかんじで楽しそう。


碧がなぜ、落語をやろうと思ったのか?
そのわけが、泣ける・・・('_')
自分の夢じゃなく、双子の兄・翠のやりたいことだったから・・・

翠もすごく前向きで素敵。

翠のやりたかったことをやって、碧が次は自分の本来の目標である板前になるって
いうのもいい。


碧が暖平に話す色々な言葉がジ~ンとくる。

大学時代にいい先輩に出会えたことは一生の宝だな。


あまり読んだことない作家さんだけど、読みやすくていい。
他の作品も読んでみよう。




                        ★★★★★

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発行年月:2025年10月


奔放奔放な母と自由になれない娘――親子関係に悩むすべての人に贈る、
やさしいエールに満ちた「希望」の物語。


                (ポプラ社HPより)


図書館の棚から気になり借りてきた。
初読みかも?
表紙の絵とタイトルにほのぼのしたものを感じてだったけれど
それに反して、結構重たいかんじだったぁ~
でも、一気読み。

主人公の本条望の6歳から34歳までの物語。

6歳の最初の話は、母親がなかなか帰ってこない話で6歳の子が
一人であれこれ考えながら行動する様子が不憫でならない。
同時に母親に対して激しい怒りが沸く。

母親は、恋人をコロコロ変えて、そのたびにその相手の家に転がり込むので
転校もちょっちゅう。
10歳(小学4年生)で同じクラスの優ちゃんの家に遊びにいき
そこのお母さんは優しく接してくれる。自分の母親との違いも感じる。
再び転校することになったけど、文通が暫く続いたり
望のことを親友と呼んでくれる存在が出来てよかった!


中学生のとき、度々、訪ねて来てくれるスガノさんをもしかしてお父さん?と
思い、疑問をぶつけると違うと。
でも母親の芙美子には以前、助けられたからと。
このスガノの存在が、望にとって大きかったと思う。
困りごとを相談できる、しっかりした大人の存在だったから・・・


幼い時から英会話教室に通わせてくれたり、大学も行かせて貰えて
経済的に困らなかったのも幸いだった。
貿易会社の事務員として働き翻訳スクールに通い、そこ知り合った
坪井と恋人関係に。
でも坪井は既婚者。
賢くても、こういう男に惹かれてしまうのか・・・・・(-_-;)
優しいけれど結局、こういう男はダメ男。
避妊していた(ピルも飲んで)けど、この人の子どもが欲しいと
妊娠し、相手には妊娠を告げず、別れたい。そして500万が欲しいと頼み
出産。
女の子が生まれて遥と名付ける。


母親の芙美子に育児を手伝って貰いながらフリーランスの翻訳家として
食べていくってことだろう。


一応、綺麗におさまったかんじだけど、
う~ん。

芙美子のことを酷い母親だと思って読んだけど、過去のことがわかると
ちょっと同情心も沸いた。
望の父親の男もサイテイなクズ男。
妊娠しちゃうと、どうして女性だけが苦労しなきゃいけないのか?
男は逃げればいいけど・・・

芙美子は汁物はいつも作って飲む習慣を望につけていたし、ネグレクト
だったけれど、自分も生きるために必死だったのかも。


生まれた遥が愛情いっぱいに感じながら成長してくれたらいいな。



結構、物語として面白かった。
ほかの作品も読んでみようかな。




                      ★★★★



発行年月:2025年10月


〈 書籍の内容 〉
原爆投下後、石段に焼きついた人影の真実
広島平和記念資料館に展示されている「人影の石」。
それは、原爆の強烈な熱線で石段に残された黒い影。
これはだれの影なのか?
その人はどうしてそこにいたのか?
原爆投下の後、その人はどうなったのか?
「人影」がだれのものなのか、どうしてこのような形で残ったのか、当時の目撃情報、遺体を収容した兵士の証言などから解き明かす、真実をたずねて伝える物語です。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
物語の中で、人影の石の主と言われている越智ミツノさんは、作者、朽木祥さんの姻戚に当たるそうです。作者は子どものころからこの「人影」の話を聞いていたそうです。事実に基づいて創作した渾身の作品となりました。
朽木祥さんの作品で、小学校5年生の国語の教科書に掲載された「たずねびと」は、多くの子どもたちに読まれていますが、本作品はもう一人の「たずねびと」の物語です。
<目次>
Ⅰ 一九七二年 千鶴 十六歳
   1 夏の日
   2 レリーフと石段
Ⅱ 一九四五年 幸子 十七歳
   1 八月六日 午前七時 佐波郡出雲村 越智幸子
   2 八月六日 七時半 広島市皆実町 越智ミツノ
   3 八月六日 八時過ぎ 広島市紙屋町 金子正一
   4 八月六日 八時十五分
   5 八月六日 午前 暁部隊



                     (小学館HPより)



原爆投下によって一瞬に命を落とし、その人影が石に残っている。
その人影の主は、越智ミツノさんだった可能性が大きい。
数人の証言もあり、一時は展示パネルに名前を載せていたけれど
自分の大切な人の影かもしれないと申し出もあり、確実な証拠がないので
再び名前は取り下げられたという経緯。


名前を載せて貰うまでもかなり時間がかかったのだけど
ほかの人たちの墓標のようなものだと考えれば、いいのかもしれないと
ミツノさんの娘さんの言葉。


あの日、広島で起きた悲劇。
その後、長崎でも。


ずっと忘れてはいけないことだな。



あとがきを読んで、著者が「越智ミツノさん」と姻戚関係にあったと知り
ビックリした。
ちゃんとミツノさんの娘さん幸子さんとも交流があったそうで
これは、著者にしか書けない物語で、書くべき物語だったんだなと思った。


装画・挿絵の牧野千穂さんの絵が可愛らしくて素敵。



                     ★★★★★



発行年月:2006年11月


『かはたれ』から4年後、八寸は、ふたたび長老の言い付けで、人間界へ出かけることになった。今回は、なぜか中学校の古いプールに棲みついてしまった高貴な血筋の河童、不知を河童界に連れもどすという使命を帯びていた。その中学で、3年生の麻と八寸は再会を果たし、麻の協力で、不知は、すでに命を落とした人間の友だちを待ちつづけていることがわかる。不知の持つ霊力で時間を遡り、不知とその友人を再会させようとするが…。


                 (福音館書店HPより)




「かたはれ」から4年後のはなし。

八寸は長老から頼まれて、人間界から戻らない美しく賢く特別、霊力も強い
月読み族の生き残り・不知を連れ戻すために再び麻と暮らした思い出の
場所へ向かう。


不知が棲みついているのは、学校の古いプール。
なぜ、不知はそこに居続けるのか?
それには、不知と司という少年が交わした約束があったから・・・


八寸は今度は河童の姿のまま、長老から《見え隠れの珠》を首にかけて
もらう。
姿を隠してくれるが水系のものは見えてしまうという。
雨に濡れたり、くしゃみや鼻水にも注意。


八寸は不知にはすぐに会える。
けれど、どんなに説得してもダメ。
プールで誰かを待っているらしいけど誰を?

そして懐かしい麻とチェストタンとも再会する。
麻は14歳になり、身長も160cm近く、チェストタンは年をとり
活発に動き回ることはなくなっていた。


学校で河童らしきものを見たという騒ぎが起き、焦る麻。
そして随分、前にも同じような騒動があったことを知る麻。
その時、少年で河童を見たといった二階堂晋を探し、会って話をする。
二階堂晋の祖母がお屋敷で働いていた時にお屋敷の坊ちゃんと
銀色の人が楽しそうに話しをしている光景を見たという話も。

そのお屋敷の坊ちゃんは天辰司。
銀色の人は不知。
不知は、司を待っていた。

司と不知の話は、なんとも哀しいものだった。
楽しい時間を過ごしていたのに、戦争が始まり、司は戦場へ。
帰って来たけれど右腕を失い、大好きなヴァイオリンが弾けなくなる。
それでも学校の臨時教師として働いていたが、学校に爆弾が落ち
校舎の梁の下敷きになった司。
火の手が迫る場で不知はなんとか司を助けようとするが
司は「プールのところで待ってろ!後で会えるから・・・」と。
そのまま司と会うことはなく時が過ぎて・・・


麻は学校のピアノを弾いている河合くんを偶然、会い
2人は同じ小学校から来ていて、以前、虐められていたときに麻に助けられた
という話をする。
なんとなく、麻は河合くんになら八寸や不知のことを話しても大丈夫
だと感じ、勇気を出して話す。
それから、なんとかして不知を救う方法を一緒に考える。
河合くんも良い子だな。

八寸や不知の姿も河合君にはすぐに見え、なんとかして音楽で記憶を
取り戻せないかと探り、偶然、フルートで吹いた曲に不知が
「もういちど吹いて」と頼み、その音色が時空を超えた司の元へも届く。


不知と司の再会は短い時間だったけれど、不知はそれによって
八寸と散在ガ池に戻ることを決める。


再び、麻は八寸と別れることになるのだけど。。。。
河合くんと二人、共通の思い出が出来たし、また会える方法も残して貰えた。


この話の続きはもうないのかなぁ~。

ステキな物語だったなぁ~。




                     ★★★★★



発行年月:2021年6月


河童の子どもが猫に姿を変えてやってきた!
河童族の生き残りの中で、人間でいうと8歳になったばかりの「八寸」と呼ばれる河童が、修行を積んで人の目から姿を隠す術を学ぶため、猫に姿を変えて人間の世界に送り込まれることになった。八寸は麻という女の子の家で暮らすことになり、母親を亡くしたばかりの麻は、猫の八寸に大いに慰められるが、ある日猫を洗ってやると、八寸は河童の姿に戻ってしまったのだった…。心の問題を抱える少女とかわいらしい子どもの河童とのユーモアと感動に満ちたファンタジー。

        
                    (福音館書店HPより)


優しくて温かくていいお話だった。

河童の八寸がなんとも愛らしい。
人間でいうと6歳(河童の年齢では60歳過ぎたところ)の八寸が
住んでいる池でひとりぼっちになってしまっていた。
兄たちが出かけたあと、その兄たちを探しにいった親たちも帰って来ず・・・

河童の長老に8歳になったとき「人間の世界に夏の間だけ修行にいったら
どうだろう?」と言われ人間の世界にうまくなじむようにと猫に姿を
変えられる八寸。
水を切らさないようにせなくてはならないが、浴びてしまうと河童の姿に
戻ってしまうから注意せよ。
首に珠を付けてくれ、月のあかりを十分に浴びせれば河童に戻って
しまうことになっても3度は元に戻してくれる力があるという。



人間の様子を観察しながら生活した5日目。
情けない顔の犬に出会う。
その様子を観察していると、女の子が夕方帰ってくるとすごく嬉しそう。
そんな様子をみて、羨ましく、沼で家族で過ごした思い出が蘇り
しんみりしてしまう八寸。


その後、その犬・チェスタトンと麻(小学5年生)と出会う。
麻が仔猫の八寸の世話をしながら、河童であることも知ってしまうのだけど
変わらず八寸を大切な存在として接してくれる姿がいい。
ラブラドール犬のチェスタトンも大人し優しい。
盲導犬に臆病すぎてなれなかったらしい。

麻は、母親を半年前に病気でなくしていて、父親が帰宅するまでは
チェスタトンと過ごす日々だった。
そこに八寸も加わったことで麻自身も気持ちが前向きになっていくのも
いい。
人間じゃなくても気持ちが通じれば絆が生まれる。


終盤、いじわるな男の子3人に対峙する八寸とチェスタトンの様子が
勇ましく微笑ましかった。


最後は元の生活に帰った八寸。
八寸のことを心配していた家族の様子も後半は知れて
再び、家族揃って楽しく暮らしているかな?

麻のその後が少し気になるけれど・・・自分のために男の子と闘ってくれた
ことは、嬉しかっただろうな。


「かはたれどき」=彼は誰?と顔の見分けがつきにくい、おぼろげな朝刻のこと
           (夕刻にも同様なことがあるので両方で使われる)


挿絵も素敵で大人でも楽しめる1冊だった。

朽木さんの書く物語は、いつも温かい気持ちにさせてくれる。



                      ★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★★★すごく良かった!
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

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