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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年1月


北沢藍は職場の上司と不倫して、二人の子供を置いて家を出た。十年ぶりに実家に戻ると、男にだらしない母と、お金にがめつい祖母がうら寂しく暮らしていた。隣に住む幼馴染の馬場美代子は家族を見送り、今は祖父をひとりで看ている。介護に尽くす彼女は、孝行娘とあがめられているが、介護が終わったその先はどうやって生きていくのだろうか。実は、彼女の暮らす家には、世間を震撼させるおぞましい秘密が隠されていた。
原田ひ香が、満を持して挑む、堕ちていく女の果ての果て。

                     (光文社HPより)




最初の方は、離婚して独りで頑張る主人公の藍を応援する気持ちで読んでいた。

けれど。。。実家に戻り、母と祖母との3人の暮らしになってからは・・・。

隣家の馬場美代子が、関わって更に・・・・。


馬場美代子、恐ろしい。
そんな美代子に関わってしまった藍は災難といえば災難かも。


桐野夏生の「OUT」に似た部分もあるけど、あちらは何かあっけらかんとした
潔さとも思えるものがあって、読後感はそんなに悪くなかったけど
こちらは、どんより重たい気分になってしまう。

社会問題(介護、生活保護)が絡んでいて、他人事じゃないと感じるからかも。





                           ★★★



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発行年月:2018年4月

「人は三千円の使いかたで、人生が決まるよ」結婚、子育て、入院、離婚、老後……御厨家の女性たちが直面する人生の節目やピンチ。前向きに乗り越えるためには、どう貯めて、どう使う? 一生懸命生きるあなたのための「節約」家族小説

                    (中央公論新社HPより)



これは勉強になりました。
お金のこともっと詳しくなりたいと思いました!


御厨家の女性たちのそれぞれのお金の話。

73歳の御厨琴子さんがステキ。
ご主人が先に亡くなり預金は1千万円あるけれど、この先、介護が必要になったり
したら・・・とあれこれ考え年金生活だけでは不安と働こうと決める。

1千万円あれば安心じゃないの?
なんて思ったけれど、琴子さんの考えは堅実でいい。
若い頃は銀座のデパートで働いていたということで、和菓子屋さんの店先に立つ
ことになるけど、適任!


琴子さんの孫・美帆は、恋人・翔平に大学時代の奨学金の返済金が550万あると
知り、オロオロ。
これから2人で新生活を始めたいのに、これは大きな問題。
でも、これには、良い解決策!
ナイス!
なるほど・・・・琴子さんが金利1%で貸す
金融機関に預けてもこんな金利はないからね~。
翔平にとってもローンで返す利子より割安だからありがたい!

美帆の姉・真帆は、消防士の夫と娘の3人家族。
真帆は元証券会社勤務でお金のことには詳しい。
が・・安定した職業でも夫の給料は安く、自分の知識をフル活用して
節約生活に励んでいる。
とっても尊敬しちゃう。


そして真帆と美帆の母親・智子。
歳は55歳かな?
自分とほぼ同じなので、イチイチ、うんうんとうなずきながら読む。
子宮がんの手術をして、その後の治療が必要だったら・・・・と
あれこれ悩むけれど結果、手術で癌は除去出来、その後の治療も必要なしと
わかりホッとする。
本当に良かった!

他にも琴子さんの知り合い小森安生(40歳)の話も面白かった。


最後は、まあまあ皆、幸せそうで良かった!


                         ★★★★★



2015年6月


 やっかい…だけど、温かい!

朝は三女の喫茶店、昼は次女のうどん屋、夜は長女のスナック――
可笑しくて、ホロリとしみる、商店街の人情ドラマ


お年寄りの多いラプンツェル商店街で、「ル・ジュール」が再開店した。時間帯によって出すものが変わるその店は、街の人に「三人屋」と呼ばれているが、店を営む三姉妹は、そのことを知らない。近所に住むサラリーマンは三女にひと目ぼれ、常連の鶏肉店店主は出戻りの幼なじみにプロポーズ、スーパーのイケメン店長の新しい恋人はキャバ嬢で!? ひとくせも、ふたくせもある常連客たちが、今日も飽かずにやって来る……。心も胃袋もつかむ、おいしい人情エンターテインメント!

「三人屋」の一日
6:00~11:00は、三女・朝日の喫茶店。
メニューは、コーヒーと焼きたてパンのセットで390円。パンは、そのままもトーストも、バターもジャムも、塗るものもお好みで、おかわり自由。

11:30~14:00は、次女・まひるの讃岐うどん屋。
香川の有名店から空輸で取り寄せた麺を食べさせる本格派。かけもぶっかけも390円で、数種の天ぷらを置く。細かく刻まれた芽ネギ、旬のすだちと、薬味にもこだわる。

19:00~26:00は、長女・夜月のスナック。
豆腐一丁、おからどんぶり一杯、分厚いふろふき大根など、大胆な突き出しが魅力。ボトルを入れて飲んで、〆に炊きたてのご飯を食べて2、3千円と良心的。

                      (実業之日本社HPより)



三姉妹が時間帯別で切り盛りするお店「ル・ジュール」。
商店街の人たちは「三人屋」と呼んでいる。


三姉妹の長女と次女にはある確執があった。
その理由が段々とわかり、姉妹の背景にある人間関係もわかってくる。

そこに三姉妹をよく知る、イイジマスーパーの跡取り飯島大輔が絡む。
三姉妹の歴史と大輔は切り離せない。
大輔はチャラ男だけど、人としてはいいな。


他に最近、常連になったサラリーマンの森野俊生や、商店街の仲間たちの
話が短編連作で登場。


三姉妹のなかで唯一の既婚者だった、まひるだが、夫が愛人を作り別れを切り出されて
離婚。
この夫・桜井勉は、どうしようもないダメ男だった。
さっさと別れて正解でしょう。


色々あったけど、三姉妹が仲良く協力していくであろうラストは良かった。


                         ★★★




発行年月:2014年5月


 美魔女と呼ばれるミチルはバツイチの45歳。諦めきれない厄介な世代。人生初、恋人に裏切られ、仕事まで失った自己中女が、地味なバイト仕事を通じて様々な人達と接し、今後の人生の活路を見出していく。      

                       (集英社HPより)




若い頃は、バブル期で仕事先でもプライベートでもミチルはモテた。

結婚した男がいるのに、別の男性と付き合い離婚。
付き合っていた男とは離婚後別れた。
元夫は、離婚後、別の女性と結婚し、子どもも生まれ幸せな家庭を作っている様子。


最初は、何やってるんだ?この女は!とやや否定的に見ていた。
でも、その後の行動を見ていたら・・・
案外良い人!
優しい気配りの出来る女性みたいだし・・・。

元夫や、元彼と再会して、どうして別れたのか?疑問を整理していきながら
今後の生き方もちょこっと考えるというお話。

45歳だけれど、容姿もまあまあ、性格も良さそうだから、まだまだ
素敵な出会いあるんじゃないかな?
がんばれ、ミチルさん!
と最後は応援したくなった(^^)


ササッと読めて面白かった♪


                           ★★★




発行年月:2008年1月


 4人の過剰な女たち。あなたは誰に共感?
努力で「できちゃった略奪婚」した里美。その結果、離婚の憂き目にあった佐智子。そんな彼女を心配し、探偵活動を始める伯母ミツエ。その娘で不妊に悩む奈都子。女たちは対立しながら奇妙な友情を育む。第31回すばる文学賞受賞作。 

                    (集英社HPより)



面白かった!

すごく興味をそそる状況だった。


一組の夫婦の離婚。
夫は、不倫によって妊娠した女性・里美と離婚後結婚。
妻・佐智子は、ひとり暮らしを始める。

そして、そんな甥っ子の行動に怒りを覚えたミツエは、元妻・佐智子を見つけ
訪ねていく。

一方、新妻・里美は結婚式に伯父夫婦が出席しないかもと聞き、なんとか出席を
承諾させてほしいとミツエの娘・奈都子の元へ。


佐智子の趣味を偶然、目にしてしまったミツエは、あることを思いつき実行。
そこで奈都子と里美とも鉢合わせのラストのシーンはドキドキ。

この後、どうなったんだろ~?
読者それぞれが想像するしかない終わり方。

取っ組み合いの喧嘩?
嫌みの言い合い?
お互いの胸のうちを晒して友情が生まれる?


でもミツエが言うように、やっぱり元妻・佐智子が気の毒だよね~。
おまけに妙なクセがあるし・・・。
これから幸せつかんで欲しいけれど・・・。


                             ★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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