発行年月:2024年9月
本を読み、人生を語る、みんなの大切な時間
本を読み、人生を語る。
人が生のままの姿になり言葉が溢れだす。
そんな幸福な時間をぎゅっと閉じ込めたい、という願いが込められた物語です。
*
小樽の古民家カフェ「喫茶シトロン」には今日も老人たちが集まる。
月に一度の読書会〈坂の途中で本を読む会〉は今年で20年目を迎える。
最年長92歳、最年少78歳、平均年齢85歳の超高齢読書サークル。
それぞれに人の話を聞かないから予定は決まらないし、連絡は一度だけで伝わることもない。
持病の一つや二つは当たり前で、毎月集まれていることが奇跡的でもある。
なぜ老人たちは読書会を目指すのか。
読みが語りを生み、語りが人生を照らし出す。
幸福な時間が溢れだす、傑作読書会小説。
(文藝春秋HPより)
叔母・美智留が経営していた喫茶シトロンを引き継いだ安田松生(28歳)。
そこでは定期的に老人たちの「本を読む会」が開かれる。
会は発足20年。
メンバーは
大槻克己(88歳)・・・会長で元人気アナウンサー
佐竹 均(86歳)・・・元中学教師
加藤竜子(82歳)・・・会計
三田桃子(86歳)・・・副会長、元中学教師、佐竹と同僚だったことあり
増田正枝(92歳)息子が交通事故死、息子は美智留と同年で親しかった。
増田晋平(78歳)・・・正枝の夫。妻の付き添いで入会
老人たちの読書会は、賑やか。
本を読むことより、集まってお喋りして持ち寄ったおやつを食べて・・・
こういう集まりは楽しそうでいいな。
でも正直、本の話よりお喋りが主だったりで、ちょっと退屈だったかも(^^ゞ
後半、20周年記念の公開読書会を開催することになり、その会場となる
私立小樽文芸館に勤務する井上紋(あや)が登場してから面白くなってきた。
正枝の亡くなった息子には、付き合っていた女性がいて、その女性との子が
井上紋ということがわかる。
そして、安田松生も幼い時に紋と遊んだ記憶があり・・・・
表紙の女の子は誰だろう?と最初から思って読んでいたので
それがわかってスッキリ!
こちらをメインにした話にしてほしかった。
でも、正枝さん、自分の血が繋がった孫ということにイマイチ、ピンときていない?
感動の御対面を予想していたけれど、ちょっと肩透かしなかんじだったな。
直木賞候補ということで、すごく期待して読んだせいか、
ちょっと「?」という感じがしないでもない。
まあ面白くは読んだけれど・・・
★★★
(文藝春秋HPより)
叔母・美智留が経営していた喫茶シトロンを引き継いだ安田松生(28歳)。
そこでは定期的に老人たちの「本を読む会」が開かれる。
会は発足20年。
メンバーは
大槻克己(88歳)・・・会長で元人気アナウンサー
佐竹 均(86歳)・・・元中学教師
加藤竜子(82歳)・・・会計
三田桃子(86歳)・・・副会長、元中学教師、佐竹と同僚だったことあり
増田正枝(92歳)息子が交通事故死、息子は美智留と同年で親しかった。
増田晋平(78歳)・・・正枝の夫。妻の付き添いで入会
老人たちの読書会は、賑やか。
本を読むことより、集まってお喋りして持ち寄ったおやつを食べて・・・
こういう集まりは楽しそうでいいな。
でも正直、本の話よりお喋りが主だったりで、ちょっと退屈だったかも(^^ゞ
後半、20周年記念の公開読書会を開催することになり、その会場となる
私立小樽文芸館に勤務する井上紋(あや)が登場してから面白くなってきた。
正枝の亡くなった息子には、付き合っていた女性がいて、その女性との子が
井上紋ということがわかる。
そして、安田松生も幼い時に紋と遊んだ記憶があり・・・・
表紙の女の子は誰だろう?と最初から思って読んでいたので
それがわかってスッキリ!
こちらをメインにした話にしてほしかった。
でも、正枝さん、自分の血が繋がった孫ということにイマイチ、ピンときていない?
感動の御対面を予想していたけれど、ちょっと肩透かしなかんじだったな。
直木賞候補ということで、すごく期待して読んだせいか、
ちょっと「?」という感じがしないでもない。
まあ面白くは読んだけれど・・・
★★★
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発行年月:2005年11月
第72回小説現代新人賞受賞作
31歳になった。遠距離恋愛中の彼は何も言ってくれない。
30代独身女性の「じれったい気持ち」を軽妙に、鮮烈に描く受賞作を含む短編5作を収録
(講談社HPより)
朝倉さんのデビュー作を含む5作品。
新人賞受賞の<肝、焼ける>はやはり一番、面白かったぁ~。
31歳の真穂子が年下の御堂くんに会うため、彼が転勤した北海道へ行く話。
北海道に着いても、すぐに彼の元に行かず、途中、銭湯に寄ったりして
御堂くんの住んでいるマンションに行っても、部屋には行かず、集合ポストの
中に伝言メモを入れるのみ。
何やってるんだ???と突っ込み入れながら読んだけど、真穂子の気持ちも
なんとなく理解できて、その行動も、うん、こういう風にしちゃうこと
わかるわかると思いながら。
最後のオチがまたいい。
<一番下の妹>
は職場の他二人は40台半ばの女性で、自分だけ20歳以上年下という
環境のなか、自分を一番したの妹的立ち位置でとらえて
2人の姉のそれぞれの思惑に絶妙な意見を述べる姿が可笑しい。
<春季カタル>
恋人と別れ徒歩で家に帰る途中、見知らぬ男と目が合っただけで
その人の車に乗るって、ちょっと危ない女性だな・・・
ちょっと理解しにくい話だったけど、雰囲気はすき。
<コマドリさんのこと>
40歳の駒鳥紀美子が思い返す過去のこと。
コマドリさんの職場の後輩・シゲコちゃんとか、
高校生のとき、好きなホンダくんに告白して振られたときの介添え人とか
コマドリさんの妹の話とか
なかなかユニーク。
コマドリさんには、この先、幸せになってほしい。
<一入>
33歳の沙都子は、13年付き合った恋人に結婚の話を切り出したが、自分と考えが
違うことに絶望。
そんなとき、北海道に住む大学時代の友人・から誘われて北海道へ。
老舗の温泉旅館に二人にいく。
この後、恋人とはどうなったのかなぁ~。
一入って、言葉では知っていても、こんな字を書くんだ~。
勉強になったなぁ~(^^ゞ
朝倉さんは好きな作家さんの一人だけど、新人の時から面白い物語を
書いていたんだな。
表現力はさすが!
★★★★★
(講談社HPより)
朝倉さんのデビュー作を含む5作品。
新人賞受賞の<肝、焼ける>はやはり一番、面白かったぁ~。
31歳の真穂子が年下の御堂くんに会うため、彼が転勤した北海道へ行く話。
北海道に着いても、すぐに彼の元に行かず、途中、銭湯に寄ったりして
御堂くんの住んでいるマンションに行っても、部屋には行かず、集合ポストの
中に伝言メモを入れるのみ。
何やってるんだ???と突っ込み入れながら読んだけど、真穂子の気持ちも
なんとなく理解できて、その行動も、うん、こういう風にしちゃうこと
わかるわかると思いながら。
最後のオチがまたいい。
<一番下の妹>
は職場の他二人は40台半ばの女性で、自分だけ20歳以上年下という
環境のなか、自分を一番したの妹的立ち位置でとらえて
2人の姉のそれぞれの思惑に絶妙な意見を述べる姿が可笑しい。
<春季カタル>
恋人と別れ徒歩で家に帰る途中、見知らぬ男と目が合っただけで
その人の車に乗るって、ちょっと危ない女性だな・・・
ちょっと理解しにくい話だったけど、雰囲気はすき。
<コマドリさんのこと>
40歳の駒鳥紀美子が思い返す過去のこと。
コマドリさんの職場の後輩・シゲコちゃんとか、
高校生のとき、好きなホンダくんに告白して振られたときの介添え人とか
コマドリさんの妹の話とか
なかなかユニーク。
コマドリさんには、この先、幸せになってほしい。
<一入>
33歳の沙都子は、13年付き合った恋人に結婚の話を切り出したが、自分と考えが
違うことに絶望。
そんなとき、北海道に住む大学時代の友人・から誘われて北海道へ。
老舗の温泉旅館に二人にいく。
この後、恋人とはどうなったのかなぁ~。
一入って、言葉では知っていても、こんな字を書くんだ~。
勉強になったなぁ~(^^ゞ
朝倉さんは好きな作家さんの一人だけど、新人の時から面白い物語を
書いていたんだな。
表現力はさすが!
★★★★★
発行年月:2021年4月
誰もがいつかこんなふうに感じる。
北海道で独り暮らしをするおもちさん、83歳。夫は施設に入り、娘は東京から日に二度電話をくれる。実は持病が悪化して、家族がおもちさんの生活のすべてを決めていくことに。
不安と苛立ちと寂しさと、懐かしさと後悔とほんのちょっとの幸せと、揺れては消える老境の心情が、静かに切々と迫ってくる。
ベストセラー『平場の月』の著者が、ひとりの老女の内面に寄り添う、新たな代表作。
(光文社HPより)
83歳の島谷もち子さん。通称・おもちさんが主人公。
本人は明るく社交的。
北海道に夫と暮らしていたけれど1年ほど前、夫は特別養護施設に入所して
おもちさんは一人暮らしに。
息子のお嫁さん・トモちゃんがよく面倒をみてくれる。東京の娘も毎日
2回電話で様子伺いしてくれる。
でも、おもちさんの持病(糖尿病)の数値が悪化し、入院、その後も
食事管理が大事と介護付きマンションで暮らすことに。
糖尿病って辛い病気だな。
年を取ると食べることが結構な楽しみなのに、そこに制限がかかるって。
それをしないとたちまち命にかかわる事態になってしまう。
身の回りのことが自分で出来なくなったら、施設に入るしかないよなぁ~。
子どもたちに面倒かけたくないし。
おもちさんは我慢できずに甘いもの食べちゃう、それは仕方ないことだけど
せめて食べちゃったと正直に言わないとね。
食べていない逆切れするって子どもみたいで笑ってしまった^m^
夫の元に面会に行き、プリン食べさせちゃうのもダメなことだけど
なんだか切ない場面だな・・・。
こんな風に自分もなるのかな?とか考えちゃうと重たい気分になるけれど
読んでよかった。
★★★
(光文社HPより)
83歳の島谷もち子さん。通称・おもちさんが主人公。
本人は明るく社交的。
北海道に夫と暮らしていたけれど1年ほど前、夫は特別養護施設に入所して
おもちさんは一人暮らしに。
息子のお嫁さん・トモちゃんがよく面倒をみてくれる。東京の娘も毎日
2回電話で様子伺いしてくれる。
でも、おもちさんの持病(糖尿病)の数値が悪化し、入院、その後も
食事管理が大事と介護付きマンションで暮らすことに。
糖尿病って辛い病気だな。
年を取ると食べることが結構な楽しみなのに、そこに制限がかかるって。
それをしないとたちまち命にかかわる事態になってしまう。
身の回りのことが自分で出来なくなったら、施設に入るしかないよなぁ~。
子どもたちに面倒かけたくないし。
おもちさんは我慢できずに甘いもの食べちゃう、それは仕方ないことだけど
せめて食べちゃったと正直に言わないとね。
食べていない逆切れするって子どもみたいで笑ってしまった^m^
夫の元に面会に行き、プリン食べさせちゃうのもダメなことだけど
なんだか切ない場面だな・・・。
こんな風に自分もなるのかな?とか考えちゃうと重たい気分になるけれど
読んでよかった。
★★★
発行年月:2018年12月
「おまえ、あのとき、なに考えていたの?」
「夢みたいなことだよ。夢みたいなことをね。ちょっと」
朝霞、新座、志木――。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。須藤とは、病院の売店で再会した。中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。
50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる――。心のすき間を埋めるような感情のうねりを、求めあう熱情を、生きる哀しみを、圧倒的な筆致で描く、大人の恋愛小説。
(光文社HPより)
50歳の男女の話。
青砥健将と須藤。
2人の関係が、理想的なかんじ。
共に今は独りの身。
青砥は離婚歴あり、須藤の夫は病死している。
子ども達はそれぞれが独立。
2人が恋愛関係に進んでも何ら支障はないのだけど・・・
須藤は青砥と次第に距離を置く。
青砥はずっと後悔するだろうなぁ~。
結婚の言葉を言わなかったら、もしかしたらずっとそばに居られたのか?と。
でも須藤は結婚を青砥が考えてくれたことがわかって嬉しかったと思うな~。
「それ言っちゃああかんやつ」とか言いながら・・・
本当は嬉しかったんじゃないかな?
切ない男女の話だけど、なんだかしみじみ、いいなぁ~と思った。
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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