発行年月:2024年9月
屈するか
逃げるか
農と自由と民の物語。
武士と悶着を起こして村を出奔した
若者・杜宇が迷い込んだのは、不思議な地。
自由経済で成り立ち、誰の支配も受けない
「青姫」の郷だった。
頭領・満姫のもと、生死を分つ選択さえも
籤で決められる。それが天意だからだが、
満姫はとんでもない気まま娘、
口も意地も悪い。
杜宇は命拾いするも米作りを命じられ、
田を墾くことから始めねばならなくなった。
生きるために「農」の芸を磨き、
民にも馴染んでゆくが、
郷には秘密の井戸がある。
そしてある日、若い武士が現れた――
「米を作れ!
わらわは姫飯が食べたい」
(徳間書店HPより)
今回の作品は、ファンタジーの要素もあったかな?
でも面白かった。
主人公は杜宇(通り名で、とう)年は20歳前。
甲斐国の高柳村で一人の武士・土井久四郎と悶着を起こし、竹刀で打ち合い
無礼な言葉を言い捨て逃げる。
そのまま逃げて気づいたら、知らない場所で倒れていた。
その地は「青姫の郷」という。
そして、そこの姫・満姫とその護衛・朔に連れられ、その郷で米作りをせよと
命じられる。
初めての経験で試行錯誤を繰り返す。
決められた米を年貢として納めれば、この地を去ってもよし残ってもよしという。
1年目は、大した収穫はならず、2年目に入る。
そこに他所から来た男が何やら全身が腫れた状態で倒れているのが発見される。
男の介抱を命じられ、仕方なく世話をして、その男は久四郎と気づく。
互いに相手に対しての恨みはあるが、協力して米作りをする。
お米を作るのって本当に大変なことなんだなと、思った。
感謝してお米はいただこう!
米作りをしながら二人は仲間のようになっていくが・・・・
杜宇と久四郎が会ったことが物語の始まりであり、その出会いが後々の杜宇の生き方
にまで影響していく。
不思議な風習のある「青姫の郷」と呼ばれる地での暮らしは
なかなかのどかなかんじもしたが、他所者が入って来たことで滅びることに
なってしまった。
青姫と朔は、どうなったのか?何処かで生きていてほしいけれど・・・。
自分の生まれた地に戻った杜宇は家がなくなっていたことに呆然とする。
自分の罪が家を滅ぼしたわけだから・・・。
最後の章では、杜宇が孫といる場面。
いろいろあったが、最後は、平穏な暮らしを出来たのかな?と
★★★
(徳間書店HPより)
今回の作品は、ファンタジーの要素もあったかな?
でも面白かった。
主人公は杜宇(通り名で、とう)年は20歳前。
甲斐国の高柳村で一人の武士・土井久四郎と悶着を起こし、竹刀で打ち合い
無礼な言葉を言い捨て逃げる。
そのまま逃げて気づいたら、知らない場所で倒れていた。
その地は「青姫の郷」という。
そして、そこの姫・満姫とその護衛・朔に連れられ、その郷で米作りをせよと
命じられる。
初めての経験で試行錯誤を繰り返す。
決められた米を年貢として納めれば、この地を去ってもよし残ってもよしという。
1年目は、大した収穫はならず、2年目に入る。
そこに他所から来た男が何やら全身が腫れた状態で倒れているのが発見される。
男の介抱を命じられ、仕方なく世話をして、その男は久四郎と気づく。
互いに相手に対しての恨みはあるが、協力して米作りをする。
お米を作るのって本当に大変なことなんだなと、思った。
感謝してお米はいただこう!
米作りをしながら二人は仲間のようになっていくが・・・・
杜宇と久四郎が会ったことが物語の始まりであり、その出会いが後々の杜宇の生き方
にまで影響していく。
不思議な風習のある「青姫の郷」と呼ばれる地での暮らしは
なかなかのどかなかんじもしたが、他所者が入って来たことで滅びることに
なってしまった。
青姫と朔は、どうなったのか?何処かで生きていてほしいけれど・・・。
自分の生まれた地に戻った杜宇は家がなくなっていたことに呆然とする。
自分の罪が家を滅ぼしたわけだから・・・。
最後の章では、杜宇が孫といる場面。
いろいろあったが、最後は、平穏な暮らしを出来たのかな?と
★★★
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発行年月:2024年1月
日本の小説の祖・曲亭馬琴、「八犬伝」を生んだ劇的人生!
200年の時を超え、作家の本分に迫る傑作長編!!
大名の家臣の家に生まれるも何一つままならず、彷徨い続けた青年時代。放浪の末、当代一の戯作者・山東京伝の門をたたき、蔦屋重三郎の店に奉公して戯作の道に踏み出す。葛飾北斎らとの交誼を経て、馬琴はやがて江戸随一の戯作者となりおおせるのだが……
妻はヒステリー、愛する息子は柔弱、『南総里見八犬伝』に着手するも板元とはトラブル続き。それでも馬琴は、武家である滝沢家再興の夢を捨てず、締切に追われながら家計簿をつけ、息子とともに庭の花園で草花を丹精する。
狷介で知られた馬琴の素顔、けなげな哀歓が鮮やかに蘇る。苦難の末、大戯作者が辿り着いた花園とは?
(日本経済新聞出版HPより)
曲亭馬琴・・・名前は知ってる。「南総里見八犬伝」の著者である。
がそれだけの知識・・・(^^ゞ
子どもの頃、夕方NHKの人形劇(?)でやっていたのも知っているけれど
なんだか怖くて見ていなかった。
その馬琴の人生。
生い立ちから、八犬伝を書いて世に出すことを人生の半ば過ぎから初めて
完成までの歳月は30年ほど。
少しずつ、世に出しながら・・・
でも途中で版元との関係が崩れ頓挫したり・・・・
家族もなかなか厄介で。
武士の出で父は松平家に仕えてきたのになんとも理不尽な扱いにあい
その果てに滝沢家は一家離散というなんとも気の毒なことになり・・・
24歳で戯作者・山東京伝の弟子になる。
町屋の本屋で奉公しながら・・・・
主人の蔦屋重三郎にも可愛がられる。
この重三郎・・・次期大河ドラマ「べらぼう」の主人公!
なんともタイムリー!!
今から楽しみ♪
表題がなんだか歌謡曲のタイトルみたいだなと読む前は「?」と思ったのだけど
いいタイトルだなと読み終えた後は思う。
妻とは不仲であったし、子どもたちの事でもいろいろ悩みもした馬琴だけれど
息子の宗伯と草花を相手に語らう時間はかけがえのない癒しの時間
だったんだろうな。
その宗伯も病で早くに亡くなるが、その妻・路が晩年の馬琴の作品づくりを
手助けしてくれて、苦労はあったけれど作品を完成させられたのは
良かった。
完成させるまでは死ねなかったんだろうけれど。。。
なかなか、読むのが大変な作品だったけれど、読み応えあり
やはり、まかてさんは凄いなと思う。
★★★★
(日本経済新聞出版HPより)
曲亭馬琴・・・名前は知ってる。「南総里見八犬伝」の著者である。
がそれだけの知識・・・(^^ゞ
子どもの頃、夕方NHKの人形劇(?)でやっていたのも知っているけれど
なんだか怖くて見ていなかった。
その馬琴の人生。
生い立ちから、八犬伝を書いて世に出すことを人生の半ば過ぎから初めて
完成までの歳月は30年ほど。
少しずつ、世に出しながら・・・
でも途中で版元との関係が崩れ頓挫したり・・・・
家族もなかなか厄介で。
武士の出で父は松平家に仕えてきたのになんとも理不尽な扱いにあい
その果てに滝沢家は一家離散というなんとも気の毒なことになり・・・
24歳で戯作者・山東京伝の弟子になる。
町屋の本屋で奉公しながら・・・・
主人の蔦屋重三郎にも可愛がられる。
この重三郎・・・次期大河ドラマ「べらぼう」の主人公!
なんともタイムリー!!
今から楽しみ♪
表題がなんだか歌謡曲のタイトルみたいだなと読む前は「?」と思ったのだけど
いいタイトルだなと読み終えた後は思う。
妻とは不仲であったし、子どもたちの事でもいろいろ悩みもした馬琴だけれど
息子の宗伯と草花を相手に語らう時間はかけがえのない癒しの時間
だったんだろうな。
その宗伯も病で早くに亡くなるが、その妻・路が晩年の馬琴の作品づくりを
手助けしてくれて、苦労はあったけれど作品を完成させられたのは
良かった。
完成させるまでは死ねなかったんだろうけれど。。。
なかなか、読むのが大変な作品だったけれど、読み応えあり
やはり、まかてさんは凄いなと思う。
★★★★
発行年月:2023年2月
幕末から維新、明治と激動の時代の外交を料理で支えた男がいた――長崎生まれの料理人・草野丈吉で、店の名は「自由亭」。
本書は、日本初の洋食屋を長崎で開き、大阪に進出してレストラン&ホテルを開業、近代大阪の発展に貢献した丈吉を、妻ゆきの視点から描いた歴史小説。
貧しい農家に生まれた丈吉は、18歳で出島の仲買人に雇われ、ボーイ、洗濯係、コック見習いになる。
そして21歳のときにオランダ総領事の専属料理人になり、3年後に結婚。夫婦で日本初の西洋料理店をオープンさせた。店には、陸奥宗光、五代友厚、後藤象二郎、岩崎弥太郎といった綺羅星のごとき男たちがやって来る。
明治の世になり、大阪へ移った丈吉は、重要な式典で饗応料理を提供するまでになるのだが……。
夫婦で困難を乗り越え、夢をつかみ取る姿を活き活きと描いた傑作長編
(PHP研究所HPより)
まかてさんの物語で、また知らなかった偉人を知りました。
今回は、日本初の洋食店を開業した草野丈吉の物語。
貧しい農家の家に生まれ、奉公先での偶然の出会いで、オランダ領事館の専属料理人と
して、世界を回りながら西洋料理を学ぶ。
妻・ゆきは、25歳のとき、傾成屋(女郎屋)の奥で奉公していたとき、年に一度
奉公人も無礼講で食事を楽しむ宴の席で、丈吉に見初められる。
「食べっぷりがよかったから」ということらしい。
最初に洋食屋を出したときは、丈吉の妹・よしと
手伝いで雇った寛太(15歳)のみ。
それでも、オランダの商人や日本の外交を担う人たちが集う場になり
訪れる人の顔も歴史上、知られた人物が続々登場する。
それから、洋食屋だけでなく、宿泊所を造ったりとどんどん経営が大きくなって
いく。
ゆきは、料理もままならず、あまり直接的に丈吉の経営に関わらない。
それもかえって良かったのかな?
お妾さん三人衆・松子・竹子。梅子の存在に、最初は、腹立たしさを抱く
けれど、表向きは穏やかに接し、段々と仲間意識のような感情さえ抱く。
丈吉が亡くなった後は、長女の錦(きん)が、中心に総理人の星丘と
二人でホテル経営などを取り仕切る。
星丘と夫婦にはなれなかったけれど、良い関係だったんだろうな。
最初の結婚で辛い思いをしたから、そういう人がそばにいて良かった。
物語の終盤は、男の人たちが亡くなっていく。
結構若くして・・・・。
でもラストの、ゆきがお墓参りの場面は、なんだか、あっけらかんとしていて
清々しい。
良い物語でした。
これも朝ドラにならないかな~。
★★★★★
(PHP研究所HPより)
まかてさんの物語で、また知らなかった偉人を知りました。
今回は、日本初の洋食店を開業した草野丈吉の物語。
貧しい農家の家に生まれ、奉公先での偶然の出会いで、オランダ領事館の専属料理人と
して、世界を回りながら西洋料理を学ぶ。
妻・ゆきは、25歳のとき、傾成屋(女郎屋)の奥で奉公していたとき、年に一度
奉公人も無礼講で食事を楽しむ宴の席で、丈吉に見初められる。
「食べっぷりがよかったから」ということらしい。
最初に洋食屋を出したときは、丈吉の妹・よしと
手伝いで雇った寛太(15歳)のみ。
それでも、オランダの商人や日本の外交を担う人たちが集う場になり
訪れる人の顔も歴史上、知られた人物が続々登場する。
それから、洋食屋だけでなく、宿泊所を造ったりとどんどん経営が大きくなって
いく。
ゆきは、料理もままならず、あまり直接的に丈吉の経営に関わらない。
それもかえって良かったのかな?
お妾さん三人衆・松子・竹子。梅子の存在に、最初は、腹立たしさを抱く
けれど、表向きは穏やかに接し、段々と仲間意識のような感情さえ抱く。
丈吉が亡くなった後は、長女の錦(きん)が、中心に総理人の星丘と
二人でホテル経営などを取り仕切る。
星丘と夫婦にはなれなかったけれど、良い関係だったんだろうな。
最初の結婚で辛い思いをしたから、そういう人がそばにいて良かった。
物語の終盤は、男の人たちが亡くなっていく。
結構若くして・・・・。
でもラストの、ゆきがお墓参りの場面は、なんだか、あっけらかんとしていて
清々しい。
良い物語でした。
これも朝ドラにならないかな~。
★★★★★
発行年月:2011年7月
日本人にとって信仰とは何か。著者渾身の大作
★著者の到達点たる圧巻の傑作!
絵を学びたい一心で
明治の世にロシアへ
芸術と信仰の狭間でもがき
辿り着いた境地――
日本初のイコン画家、山下りん
激動の生涯を力強く描いた渾身の大作
【あらすじ】
「絵師になります」
明治5年、そう宣言して故郷の笠間(茨城県)を飛び出した山下りん。
画業への一途さゆえに、たびたび周囲の人々と衝突するりんだったが、
やがて己に西洋画の素質があることを知る。
工部美術学校に入学を果たし、
西洋画をさらに究めんとするりんは
導かれるように神田駿河台のロシヤ正教の教会を訪れ、
宣教師ニコライと出会う――
(文藝春秋HPより)
幕末に生まれて、16歳でそろそろ結婚をと周囲が思うなか
絵を学びたいと茨城から東京を徒歩で。
たどり着いたのも凄い!
でも兄に連れ戻され、自分の思いを説いて何とか兄と母親(父は病死している)を
説得して、今度は兄と一緒に東京へ。
弟子にしてほしいと頼んだ4人目の中丸精十郎の元で絵を学び始めたのが最初。
その後、中丸が後部美術学校の女性徒を今度募集するから応募したら?と
そこに入学。
そこで意気投合した山室政子、神中糸子とは、ずっと親交が続く。
政子がキリシタンだったことで教会に出向くようになったのも聖像画家になる
キッカケだった。
そしてそこのロシア人ニコライ師に出会えたことも重要。
りんにとって生涯、大切な存在になる。
ニコライ師の話す温かみのある日本語がすてき。
そしてニコライの勧めでロシアのサンクトペテブルクで本格的な絵の勉強を
することに。
ロシアに渡ることも勇気が要ることだと思うけれど、絵を学べるのなら
と突き進む。
この決断力は凄い。
けれど、ここでの生活はりんの思っていたのとは違って戸惑い悩み
挙句に体調を崩し帰国。
再びニコライ主教の元へ。
ニコライ主教が優しい。
りんのわがままに思える行動にも文句を言わずに静観してくれている。
本当に、りんにとっては大きな支えだったと思う。
明治から昭和のロシアと日本の史実も交えながら
最初から最後まで一気読みの面白さだった。
また知らなかった偉人を一人、まかてさんに教えて貰ったかんじ。
★★★★★
(文藝春秋HPより)
幕末に生まれて、16歳でそろそろ結婚をと周囲が思うなか
絵を学びたいと茨城から東京を徒歩で。
たどり着いたのも凄い!
でも兄に連れ戻され、自分の思いを説いて何とか兄と母親(父は病死している)を
説得して、今度は兄と一緒に東京へ。
弟子にしてほしいと頼んだ4人目の中丸精十郎の元で絵を学び始めたのが最初。
その後、中丸が後部美術学校の女性徒を今度募集するから応募したら?と
そこに入学。
そこで意気投合した山室政子、神中糸子とは、ずっと親交が続く。
政子がキリシタンだったことで教会に出向くようになったのも聖像画家になる
キッカケだった。
そしてそこのロシア人ニコライ師に出会えたことも重要。
りんにとって生涯、大切な存在になる。
ニコライ師の話す温かみのある日本語がすてき。
そしてニコライの勧めでロシアのサンクトペテブルクで本格的な絵の勉強を
することに。
ロシアに渡ることも勇気が要ることだと思うけれど、絵を学べるのなら
と突き進む。
この決断力は凄い。
けれど、ここでの生活はりんの思っていたのとは違って戸惑い悩み
挙句に体調を崩し帰国。
再びニコライ主教の元へ。
ニコライ主教が優しい。
りんのわがままに思える行動にも文句を言わずに静観してくれている。
本当に、りんにとっては大きな支えだったと思う。
明治から昭和のロシアと日本の史実も交えながら
最初から最後まで一気読みの面白さだった。
また知らなかった偉人を一人、まかてさんに教えて貰ったかんじ。
★★★★★
発行年月:2022年1月
日本植物学の父 牧野富太郎 愛すべき天才の情熱と波乱の生涯
ただひたすら植物を愛し、その採集と研究、分類に無我夢中。
莫大な借金、学界との軋轢も、なんのその。すべては「なんとかなるろう!」
おまんの、名ぁを知りたい
明治初期の土佐・佐川の山中に、草花に話しかける少年がいた。名は牧野富太郎。
小学校中退ながらも独学で植物研究に没頭した富太郎は、「日本人の手で、日本の植物相(フロラ)を
明らかにする」ことを志し、上京。東京大学理学部植物学教室に出入りを許されて、新種の発見、
研究雑誌の刊行など目覚ましい成果を上げるも、突如として大学を出入り禁止に。
私財を惜しみなく注ぎ込んで研究を継続するが、気がつけば莫大な借金に身動きが獲れなくなっていた……。
貧苦にめげず、恋女房を支えに、不屈の魂で知の種(ボタニカ)を究め続けた
稀代の植物学者を描く、感動の長編小説。
直木賞 中央公論文芸賞 柴田錬三郎賞 朝井まかての新たなる傑作がここに!
「おまんのことを、世界に披露目しちゃるきね」
(祥伝社HPより)
図書館棚から、「あ、まだ読んでいない朝井さんの書だな」と借りてきた。
そしたら、今度のNHKの朝ドラのモデルになった牧野富太郎の話だとわかり
なんともタイムリー!!
子どもの頃は、植物が大好きな元気な少年というかんじだったけれど・・・
学校の授業は、知っていることばかりでつまらないと小学校を中退。
けれど、物知りで弁もたつということで、17歳のとき、小学校で教えることに
なったという。
幼いときに両親を相次いで病でうしない、祖母に育てられ
同じように祖母に育てられたいとこの猶と祖母の提案で祝言をあげる。
けれど、結婚している身なのに実家の造り酒屋のことは、関知せず、自身の
興味のある植物学にのめり込み上京し、東京大学の植物学教室に出入りするようになる。
そして料理屋の娘・スエと親しくなり、夫婦となる。
「え?猶さんは???」と思うが、猶も承諾し、富太郎のお金を送って欲しいと
いう頼みも文句なく応じる。
全く、なんという人たちなんだ???
理解できない展開である。
こういう時代だったんだろうか?
植物学の学者としては成功した人だけど、周りで振り回される人たちが本当に
気の毒で、あった。
でも手助けしたくなるだけの人としての魅力もあったんだろうな~。
奥さんのスエさんは、55歳で病気亡くなってしまうけれど、本人は90歳すぎまで
活動していた様子。
スエさんには、感謝していて、発見した植物に奥さんの名前を入れたという
話は素敵。スエさんも喜んだでしょう。
朝ドラで、どのように描かれるのか、楽しみ♪
★★★★
(祥伝社HPより)
図書館棚から、「あ、まだ読んでいない朝井さんの書だな」と借りてきた。
そしたら、今度のNHKの朝ドラのモデルになった牧野富太郎の話だとわかり
なんともタイムリー!!
子どもの頃は、植物が大好きな元気な少年というかんじだったけれど・・・
学校の授業は、知っていることばかりでつまらないと小学校を中退。
けれど、物知りで弁もたつということで、17歳のとき、小学校で教えることに
なったという。
幼いときに両親を相次いで病でうしない、祖母に育てられ
同じように祖母に育てられたいとこの猶と祖母の提案で祝言をあげる。
けれど、結婚している身なのに実家の造り酒屋のことは、関知せず、自身の
興味のある植物学にのめり込み上京し、東京大学の植物学教室に出入りするようになる。
そして料理屋の娘・スエと親しくなり、夫婦となる。
「え?猶さんは???」と思うが、猶も承諾し、富太郎のお金を送って欲しいと
いう頼みも文句なく応じる。
全く、なんという人たちなんだ???
理解できない展開である。
こういう時代だったんだろうか?
植物学の学者としては成功した人だけど、周りで振り回される人たちが本当に
気の毒で、あった。
でも手助けしたくなるだけの人としての魅力もあったんだろうな~。
奥さんのスエさんは、55歳で病気亡くなってしまうけれど、本人は90歳すぎまで
活動していた様子。
スエさんには、感謝していて、発見した植物に奥さんの名前を入れたという
話は素敵。スエさんも喜んだでしょう。
朝ドラで、どのように描かれるのか、楽しみ♪
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性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
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★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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