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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年9月


アメリカで指折りのピアニスト、エドワードは、
大統領選挙の影響で人種差別が激化し、
変貌しつつある国を憂い、音楽で何かできないか模索していた。
そこで、3カ月後に予定しているカーネギーホールでのコンサートで、
黒人音楽を愛した作曲家、ジョージ・ガーシュウィンの名曲
「ラプソディ・イン・ブルー」を弾くことを思い立つ。
しかし、マネージャーがガーシュウィンでは客を呼べないと反対したため、
ショパン・コンクール中に演奏で人命を救い、
一躍有名になった男、岬洋介との共演を取り付けることにした。
一方、新大統領の暗殺計画を進めていた〈愛国者〉は、
依頼主の男から思わぬ提案をされ――。
音楽の殿堂、カーネギーホールで流れるのは、
憎しみ合う血か、感動の涙か。

                  (宝島社HPより)





「おわかれはモーツァルト」と続けて読めて良かった。


今回の舞台はアメリカ。
共和党の移民政策を推し進める人物が、大統領選挙で勝利したところから
始まる。


ピアニストのエドワード・オルソンは外を練り歩くデモ隊に辟易。
「Black  Lives  Matter!!」(黒人の命は大切)と叫びながら・・・・
新大統領の政策に異を唱える。


オルソン家は代々軍人の家系で、エドワードの祖父も父も戦死。
父親が日本人に殺されたと母・アメリアは日本人が大嫌い。


日本で全盲のピアニスト・榊場が岬洋介と共演したことを知り
エドワードは自分も岬と次のカーネゴーホールのコンサートでは
一緒にピアノを弾きたいと強く願い、実現する方向で進む。


一方、新大統領暗殺を企てる組織も、着々と準備に。
暗殺を任されたのは「愛国者」と呼ばれる、演奏家。
コンサートに参加する演奏者を数名は、これから面接し選ぶということで
「愛国者」も審査を受け演奏メンバーに。



コンサートが予定通り始まり、会場の前のは大統領夫妻がいる。
暗殺は、どんな風に行われるのか?
ドキドキの終盤。


今回も岬洋介が大活躍。
いつも恰好良すぎるんだけど・・・


暗殺者は、読んでいれば、ちょっと予測がつく人物。
最後は、これでよかった。

岬が言ったとおり、演奏者として最期を迎えたわけだから・・・


しかし、アメリカ大統領暗殺を物語にしちゃうって、なかなか凄いな。
面白かったけれど・・・
移民の問題は、難しいな。



                     ★★★
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発行年月:2022年1月


2016年11月。盲目ながら2010年のショパンコンクールで2位を受賞した
ピアニスト・榊場隆平はクラシック界の話題を独占し人気を集めていた。
しかし、「榊場の盲目は、自身の付加価値を上げるための芝居ではないか」
と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場が犯人として疑われてしまう。
事件は深夜、照明の落ちた室内で起きた。
そんな状況下で殺人ができるのは、容疑者のうち、
生来暗闇の中で暮らしてきた榊場だけだと警察は言うのだ。
窮地に追いやられた榊場だったが、そんな彼のもとに
榊場と同様ショパンコンクールのファイナルに名を連ねたあの男が駆けつける――!
累計160万部突破の『さよならドビュッシー』シリーズ最新刊


                 (宝島社HPより)



岬洋介シリーズ・・・知らない間に出ていた。

しかもこの後のも知らなかったし、シリーズ新作が発売!
続けて読めるのは嬉しいけれど・・・・



今回は全盲のピアニストに殺人事件の容疑がかかるというもの。
暗闇で急所を狙い2発で殺しているから・・・。


殺されたのは、ガセネタで記事をでっち上げている殺されても当然の
ような男。
過去に、そんな記事を書かれたことで自死したアイドルもいたという。


全盲のピアニスト・榊場隆平の元にも取材に訪れ、本当は見えているのでは
ないか?という記事を書かれてる。
どうにかしないといけないとマネージャーなど隆平サイドの面々が
考えている矢先の事件。

隆平は面識のある同じピアニストの岬洋介に「どうしたらいいのか・・・」と
連絡し、彼が来る。
岬は捜査に関わった人に会ったりしながら
遺体のあった隆平のピアノがある練習室内の証拠物件を調べてもらうよう
働きかけたり・・・・


犯人は・・・・・読んでいて「?」と思った人だった。


殺人事件はまあ、それほど捻りはなく、ありきたりなんだけど
やはり岬洋介と榊場の関係がいい。
二人で共演したピアノの連弾・・・・良い場面だったなぁ~。


さて、次のも続けて読もう。



                     ★★★



発行年月:2024年3月


ミイラ化した死体は何を語る?
引きこもりを抱えた家族を襲う悲劇。
彼らは被害者か、それとも――。
光崎教授が抉り出す、深い闇とは?
死体は嘘を吐かない――傑作法医学ミステリー第5弾!
■あらすじ
浦和医大法医学教室に餓死した遺体が運び込まれた。亡くなったのは40歳の独身女性で、死後3週間が経っていた。まだ4月だというのに埼玉で見つかった4体目のミイラ化死体だ。埼玉県警の古手川によると、女性は大学受験に失敗して以来20年以上引きこもっていたという。同居していた70代の両親は先行きを案じ、何とか更生させようと民間の自立支援団体を頼ったが、娘は激昂し食事も摂らなかったらしい。彼女はなぜ餓死を選んだのか? それとも親が嘘を? だが、解剖を行った光崎教授は、空っぽであるはずの胃から意外なものを見つけると――。

                  (祥伝社HPより)




ヒポクラテスシリーズ最新刊。


今回は、引きこもりとか、介護など、社会の闇の部分が関わっている話で
誰にでも、こういうことは起こりうるという話で深刻であり読みながら
表題通りの「悲嘆」にくれる話ばかり。
精神状態がよくないとキツイ。

<一 7040>
20年以上、引きこもり生活をしていた40歳の女性が死亡。
死因は餓死で、自らの意志でそうしたのか?疑問な点も多く解剖。
72歳の父親と70歳の母親は、日ごろから娘の暴力に悩まされ続けていて
全身、痣らだけ。将来、自分たちが居なくなったときのことも心配で
娘を拘束し口にタオルを押し込め餓死させた。


<二 8050>
80歳の両親と50歳の息子。
息子は就職先の人間関係などで出社拒否を続け、解雇されてから
引きこもり生活に。
息子の暴力は日常的で、強い衝撃で妻が肋骨骨折し、入院して安静が必要となり
夫も個室で付き添い。
退院し自宅に帰ると息子が亡くなっていた。餓死したらしい。
入院前、父親がくもに異常に恐怖心を抱く息子が台所にこれないように
床一面に蜘蛛を置いたため食料があるところに来られず餓死


<三 8070>
70歳の夫と80歳の妻。
妻は認知症だが、車イスの妻を夫が毎日、連れて散歩する姿は近所の人たちから
目撃されていて仲のいい夫婦と思われていた。
夫は、妻が寝た後、日課のように風俗店に通い、一人のフィリピン人女性に
好意を抱いていた。
その夫が浴槽で溺死。
妻が入浴介助をする夫のバランスを崩させ意図的に浴槽内に落とし
更に自分が上に乗り殺害。


<四 9060>
90歳の父親と60歳の息子の二人暮らし。
息子は35歳で仕事を辞めていらい引きこもり。
父親は10年前に大腸がんの手術を受けていて、健康面で不安があり
自分が死んだあとの息子のことが気がかり。
その父親が死後2年くらいで床下から見つかる。
父親は自分が亡くなったら遺体は床下に隠し、まだ生存しているように暮らせと
話をしていた。


<五 6030>
58歳のキャリア官僚の父親。
息子(36歳)は就職に失敗し社会を恨み、10年以上、引きこもり生活。
娘は就職を機に家を出て生活。
母親は5年前に他界している。
そして、ある日、同期の同じ官僚仲間の息子(36歳)が通り魔殺人で逮捕。
犯人は事件後、自死。
その犯人と息子もネットで意見交換をしており、犯人のことを褒め称え
後に続こうと書き込み。
そして、通り魔殺人を犯し、その後、何者かに殺害される。
犯人は父親か?と思われたが実際に殺害したのは犯人の妹だった。



一連の事件には、引きこもりの家族が絡んでいる。
そして、その全ての事件に関係した家族が共通して民間の自立支援団体の職員
神原護に相談しアドバイスを受けていた。

神原護は、最初の、プロローグで、引きこもりだった男に妻と娘を
目の前で刺殺されていた。




あ~なんて哀しい話ばかりなんだろう。
引きこもり、介護・・・今の世の中の問題がそのまま事件に繋がってしまっている。


唯一、法医学教室のメンバーの会話と古手川刑事と栂野真琴(光崎教授の弟子?)
との会話が息抜き。




                    ★★★




発行年月:2016年9月


埼玉県警のホームページの掲示板に“修正者”を名乗る書き込みがあった。今後、県下で起きる自然死・事故死に企みがないかどうか見極めろという。同日のアイドルの転落死にも言及したため、県警の古手川と浦和医大法医学教室の助教・真琴は再捜査と遺体の解剖に臨んだ。結果、炙り出されたアイドルの秘密と司法解剖制度の脆弱さとは? シリーズ第二弾


                    (発行/祥伝社)



シリーズ、発行の順が前後しても問題なく読めました。

今回は、コレクターを名乗る人物の書き込みに翻弄される警察と法医学教室。

そして、最初の死亡原因が解剖結果により覆される話が6つ


<一 堕ちる>
16歳の人気絶頂のアイドルがコンサート中ステージから落下し死亡。
事故死とされたが解剖の結果、妊娠8週目であり、事故は仕組まれたものだった。



<二 熱中せる(のぼせる)>
3歳の女の子が自宅で亡くなり、熱中症のためと診断。
解剖の結果、高温の車中に長時間、居たことによる熱中症と診断。
両親はパチンコをしていたが自宅に帰り自宅で亡くなったことを偽装。



<三 焼ける>
新興宗教の教祖が火災により焼死。
解剖の結果、教祖は末期がんであり自殺したが信者であり教団の事務局長は
宗教上、許されない自殺を隠すために灯油をまき現場を全焼させた。



<四 停まる>
70歳男性が道路を歩行中、倒れ死亡が確認され心不全と診断。
解剖で、胸のペースメーカーが壊れていたことがわかる。
認知症の妻を抱え自分が先に亡くなったらと考え高額な生命保険を組み
高電圧の電線の下を何度も行き来し、ペースメーカーの作動を自らの
意思で狂わせていた。



<五 吊るす>
公園内で首を吊って亡くなっていた女性。
遺書にはお客様のお金を横領してしまったと
その後、別の女性が会社の金3000万円を着服してしまったことを苦に
自殺したのではないか?と公園内で首を吊った状態で発見される。

その後、二人の女性と関りがあった証券マンの男性の存在が浮かび
殺害後、公園内に吊るしたことが判明する

二番目の被害外女性の弟・時枝継男が姉の死の真相は違うところにあるとして
県警の掲示板に投稿。



<六 暴く>
刑事・古手川の同期・姫川雪絵が飛び降り自殺。
不倫を苦にした内容の遺書が遺される。
警察は事件性なしの自殺とするが、納得がいかない古手川。
上司の渡瀬も同様の違和感を感じていて、9枚の死体写真を光崎教授の元に
送っていた。
そして光崎は解剖が必要だと判断。

姫川は自殺の前日、堕胎手術を受けていた。
その胎児は奇形(無脳症)だったとわかる。
姫川はヒ素中毒でもあった。



コレクターを名乗り投稿されたものに便乗し、更に解剖件数を増やすよう、仕向け
解剖の予算が底をつき、容易に解剖できない状況にするのが目的だった。

犯人・鷲見検視官の狡猾なやり方が許せない。



今回も正しい死因が解明されて良かったと思うと同時に実際、何者かの手が加えられて
亡くなっているのに、自然死や事故死として処理されている遺体もあるのかな?と
考えてしまった。


シリーズ最新作も続けて読もう。



                       ★★★★



発行年月:2021年5月


これから一人だけ誰かを殺す。
自然死にしか見えないかたちでー。
斯界の権威・光崎に宛てた犯行予告。悪意に潜む“因縁”とは!?
死者の声なき声を聞く法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ 慟哭の第4弾!
斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。
日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割jはカネで解決できる」と言い放つ。
翌朝、放送局のホームページに『親愛なる光崎教授殿』で始まる奇妙な書き込みが。
それは、自然死に見せかけた殺人の犯行予告だった。早速、埼玉県警捜査一課の古手川刑事と
ともに管内の異状死体を調べることになった助教の栂野真琴は、メスを握る光崎がこれまでにない
言動を見せたことに驚く。
光崎は犯人を知っているのか!?
やがて浮かび上がる哀しき“過ち”とは……?


                     (祥伝社HPより)



短篇連作の形で進む。

光崎教授といえば、冷静沈着、社交性なしだけれど、必ず死因究明する天才の
イメージ。

今回は、そんな光崎教授がまだ助教授だったころの苦い体験が元で
起きた事件。


テレビ出演した光崎教授。
そのテレビ局に届いた不気味な犯行声明。
「あなたの死体の声をきく耳とやらを試させてもらおう。絶対に自然死にしか
見えないかたちで一人だけ殺す」と。



それ以降、見た目は自然死に見える遺体も解剖に廻すことに・・・・
そして次々、実は殺されたものだと判明していく。

<老人の声>
90歳で自宅介護中だった桑名卯平は、熱中症による死亡と診断。
が・・・実は、親が仕事に出かけた後、朝食の準備のためレンジを使った小学生の幾花
によりブレーカーが落ちてしまったため、エアコンが停止したことが原因だった。


<異邦人の声>
技能実習生のベトナム人・ホーが勤務中に倒れその後死亡。
肝臓がんであり、腹腔内出血が認められ病死と診断。
が・・・実は日本人従業員と口論になり腹部を殴られたことが死亡原因


<息子の声>
35歳の水口琢朗が400ccのバイク運転中に自損事故死。
が・・・実は定職にも就かない息子を両親が共謀して農薬で毒殺し事故に
見せかけていた。



<妊婦の声>
フィリピン人女性・ステファニーが路上で倒れ救急搬送されるが死亡。
熱中症によるものだと診断。
が・・・実は店のオーナー・久坂部の子を妊娠していて久坂部により
人工妊娠中絶薬を飲ませられ(胃薬として)、それにより感染症を招いたことが
死に結び付いた。


<子供の声>
生後5日の吉住真矢ちゃんが死亡。
父親は浦和医大産婦人科の教授。
突然死と診断されたが、解剖で鼻孔を塞がれたことによる窒息死と診断。

この犯人が、最初の犯行声明を出した、宍戸征爾だった。
真矢の母親は、光崎教授が助教授だったとき、教授だった蜷川教授の娘。
30年以上前、幼女の連続殺人事件があったが、宍戸征爾の姉(本田静夜)
はその二番目の被害者で毒殺だったとわかった。
最初に殺された幼女の死因究明をしっかり蜷川たちがやってくれていたら
姉は殺されなかったかもしれないと恨みを抱き、蜷川家に近づくため
介護士になり、一家に近づき、信頼できる人物と思わせ、復讐の機会を
窺っていたいたという。

宍戸の家族は姉が殺されたあと、被害者家族なのに世間から壮絶な誹謗中傷を
受け一家は離散。
宍戸姓は離婚した母の旧姓だという。



なんとも酷い犯人。
光崎がいうように復讐の相手を生後5日の子にするというのが人として
許せない!
光崎自身の心のなかの悔恨がこんなかたちで増幅されてしまうのかと
思うと怒りでしかない。


今回の話で光崎教授の若い頃のことが知れたけれど
後味はよくない話だったな・・・
ヒポクラテスシリーズ、未読のものも続けて読んでみよう。



                    ★★★




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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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