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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年3月


血はつながってる。だけど家族じゃない。

「はじめまして」から始まった親子の同居生活。近くて遠い二人の物語の行方は――?
優しい涙が止まらない最高のハートフルストーリー。

そこそこ売れている引きこもりの作家・加賀野の元へ、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子・智が突然訪ねてきた。父は月10万の養育費を振込み、息子は写真を一枚送る、それが唯一の関わりだった二人。真意を測りかね戸惑う加賀野だが、「しばらく住ませて」と言う智に押し切られ、初対面の息子と同居生活を送ることに――。孤独に慣れ切った世間知らずな父と、近所付き合いも完璧にこなす健やかすぎる息子、血のつながりしかない二人は家族になれるのか? 

その「答え」を知るとき、温かく優しい涙が溢れ出す。笑って泣ける父と子の再生の物語。

    (ソニーミュージックエンターテイメント/発行)


面白い話になりそうと最初から期待できる設定。
25歳になった息子・智が突然、訪ねて来て、少しの期間、ここに
住まわせてほしいと。

混乱する作家の父親50歳、佐賀野正吉。


智のサバサバした性格が気持ちいい。
オロオロするばかりの父親をリードして
世間とかかわりを持たない生活をしてきた正吉を外に連れ出したり
自治会行事に関わらせたり・・・。

正吉の生活に他人との関わりが生まれてくる。


そして、智はあっさり去ることに・・・。


でも、そこからが新たな始まりという感じ。

ちょっと特殊な家族形態だけど、良い感じ。


正吉は好きでもない美月と関係を持って智が生まれたと言っていたけれど
美月も智も魅力的。
これからは、家族としてもっと関わりを持って行くんだろうなぁ~。

能天気な性格だと思った智も、傷ついて辛い時期があったとは。
彼もまた元の仕事に復帰できる日が来るといいなぁ。


正吉の作家活動も順調に続いて、傑作が生まれそう!

良い物語だった!


                    ★★★★


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発行年月:2017年11月


中学校教師と作家の二足のわらじを履く多忙な生活から一転。
主婦となり、のん気な夫とやんちゃな娘と暮らす毎日が始まって──。
ほのぼのとおかしく、心があたたかくなる、著者初の家族&育児エッセイ。

                   (集英社HPより)




良い物語を書く作家さんの日常を知れるエッセイは楽しい。

瀬尾さんは中学校教師を辞めたんですね。
主婦、作家、子育てだけでも大変なのに、教師まではムリですよね~。


エッセイは40歳前に結婚して、出産、娘さんの幼稚園卒園までを綴ったもの。

ご主人がユニーク。
よく寝る上に早起きして30分かけて食事して、出勤前5分、再び寝るって
ビックリ!
そんな風に二度寝する人、他にいないと思う・・・笑

そんなご主人とどうやって知り合ったんだろ??
ちょっと興味が沸いてしまった。


娘さんはご主人似の性格かなぁ~?
やんちゃで可愛い姿は、ほのぼの。
これから、小学校生活か~。
そんな話もまた読ませて欲しいな。

自分の過去の子育てを思い出しながら楽しく読んだ。


                       ★★★
 



発行年月:2018年2月

私には五人の父と母がいる。その全員を大好きだ。

森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。
だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。
この著者にしか描けない優しい物語


                    (文藝春秋HPより)



高校生の優子には、父親が3人、母親が2人いる。
本当の母親は3歳になる直前に事故死。
本当の父親は仕事で海外赴任。


お父さんの海外赴任が決まって、お父さんの再婚相手8歳差の27歳の梨花
さんと日本でそのまま生活すると決めた優子。

お父さんと梨花は離婚したがそのまま梨花と暮らし、新しいお父さん・泉ケ原さんの
家へ引っ越す。
が・・・・梨花は家出。
暫くは泉ケ原さんの元で暮らしていた優子。
しかし、梨花が迎えにくる。
森宮さんと結婚すると。。。。
三人で暮らしていたけれど、またまた梨花が置手紙を残して姿を消す。

以後、森宮さんとの二人暮らし。


梨花の自由奔放さに振り回される優子だけれど、梨花が知り合う男性は、皆
優しいし経済力あるし、父親としても文句なしの対応力。

泉ケ原さんの寛容さには、驚いたけど。。。。
いきなり父親になって、またすぐ出て行ってしまう状況になっても
梨花を責めない。

森宮さんと優子の関係もすごく良かった。
東大卒で有名企業勤務の森宮さん、ちょっと変わっているけど、なんだか
お茶目でいい^m^


最後は成人した優子の結婚を前にした親たちの反応。
一番、すんなり認めてくれると思っていた森宮さんの反対ぶりが可笑しい。

次々、保護者が変わっても、それぞれの親に愛された優子は
なんて幸せなんだろう。
実際は、こんな話、ないだろうけどね~。

自由奔放過ぎた梨花さんだけど、え?そういうことだったのか?という
驚きも最後にあって、最初から最後まで、楽しかった♪



                          ★★★★


 




発行年月:2017年7月


 金髪ピアスでろくに高校も行かずふらふらしている俺が、先輩の小さな子どもの面倒をみる羽目になった。泣きわめかれたり、ご飯を食べなかったり、最初は振り回されっぱなしだったけど、いつしか今まで知らなかった感覚が俺の心を揺り動かしていた――。16歳の思いがけない奮闘を描いた、感涙必至の新しい青春小説。

                    (新潮社HPより)



16歳の大田君が先輩に頼まれ、1歳10か月の鈴香ちゃんを昼間だけ預かることに。
ちょっと綺麗に事が運びすぎるかんじだけど、大田君よく頑張った
泣き続ける子を相手にした最初の2日間は、しんどかったと思うけどね。
実際、子どもの面倒を見たことがない16歳の男子には無理なことだと
思うけど。


茶髪でピアスしている高校生・・・普通なら避けられて当然でも鈴香ちゃんと
公園に行き、そこで知り合った子連れのお母さんたちは、何の偏見も持たずに
同じ子どもを遊ばせるために公園に来たということで会話して
次第に親しくなっていく。
それがよかったなぁ~。

人は見た目で先ずは判断されちゃうことが多いけど、大田君の優しさを
理解してくれる人に出会えて本当によかった。
そこの公園デビューでつまずいたらこの話はうまく進まないだろうけどね^^;。


子ども相手に、大変だけど、そんななかでも自分なりに工夫したりして
鈴香ちゃんのことを考えて行動する大田君は本当に良い子だと思った。


中学時代の陸上の顧問だった上原先生もいい。
大田君のこと、ちゃんとわかってる。

高校の吹奏楽部の和音との関係も良い感じだったし、これからの高校生活も
充実したらいいのになぁ~。

大田君の今後の話も読めたらいいな。



「あと少し、もう少し」で駅伝大会で2区を走ったのが大田君だったんだ~

上原先生もいたいた!
自分の記事、辿ったら少し思い出した!
再読してみようかな?
 
 
                        ★★★




発行年月:2014年2月


結婚を控えたある日、私の前に兄と名乗る青年が現れた。
明らかに年下の「お兄さん」は、私の結婚にあれこれ口出しを始めて…。
人生で一番大切なことを教えてくれる、ハートフルウェディング・ストーリー。      

                       (集英社HPより)



久しぶりの瀬尾さんの物語。
今回も、ほっこりする素敵なお話でした。


36歳の望月さくら。
両親と和菓子屋さんをやっている男性・山田との結婚が決まっている。
そんな、さくらの前に不思議な男性登場。
年は、さくらの一回り下の24歳。
けれど、青年は、さくらのお兄ちゃんだと言う。


一体何者なんだ???とさくらと同様、最初は不審に思ったのだけど・・・
このお兄ちゃんのさくらに対する献身的過ぎる行動に、好感を抱いてしまう。
さくらも同様かな?

婚約者の山田さんも実に良い人(^^)

二人は見合いで知り合い、恋愛感情みたいなものは、あまり大きくない様子だけれど
二人とも、謎のお兄ちゃんを介して親密さを増した感じ!
お兄ちゃん、グッジョブ!と言う感じですね~。


最後に、お兄ちゃんの正体が明かされます。
本当のお兄ちゃんじゃなかったのは当たり前なんだけど、
さくらの以前のお仕事繋がりだったんですね。


辛いことを乗り越えて、今があるということですね。

さくらにはこれから幸せな日々が待っている♪


登場する人たち、みんな心優しい人たちばかりで、癒されました!


                            ★★★★
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