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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年3月


僕は地元のラジオ局で深夜の番組を担当している。ある日、17歳の時に絵のモデルをしたことを話したところ、リスナーから、僕によく似た肖像画を見た、と葉書が届く――。土曜日のハンバーガー、流星新聞、キッチンあおい、行方不明の少年、多々さん、鯨オーケストラ――すべてが響きあって、つながってゆく。小さな奇跡の物語がここに終わり、ここから、また始まる。『流星シネマ』『屋根裏のチェリー』そして――。静かに心が共振する、希望の物語。


                  (角川春樹事務所HPより)




三部作って知らずに読んだけれど楽しめた。

「流星シネマ」は読んでいたので、途中「あれ?」と。


主人公の曽我哲也(33歳)が偶然、出会っていく人たちと、また新たな
人との出会いを生む。
17歳のとき、「ソガ君の目は昔々と未来の両方を見ている目なのよ」と
多々さんの絵のモデルになったことがあり、その絵かもしれない絵が、
ある美術館に展示されていると知り・・・

後半、多々さんとの再会があり、哲生は鯨オーケストラの一員になりそう。

出てくる人たちが、いい。
親しくなっても、馴れ馴れしくなく、いいかんじの雰囲気。


とりあえず、二作目らしい「屋根裏のチェリー」。
オーボエ奏者のサユリさんが主人公の話を読まなきゃ!


このお話の雰囲気がすき。



                      ★★★★
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発行年月:2020年11月


言葉が少しずつ集まって語り始めようとしている。
まだ書かれていないこの本はきっと
小さなものと静かなものについて書かれた本になる──。
夢のつづきと物語の始まりの小文集。

               (平凡社HPより)



前書きに書かれている通り
短い小説でも詩集でも随筆集でもない新しい1冊。

物語として成立しているようなものもあれば、1場面を切り取ったようなものも。
でも、どの言葉も文章も素敵。
SFっぽく、少し怖いなというものもあれば、ほんわか夢の中のようなものも
本当にいろんな物語のタネのようなものが集められている。


楽しい。
短いお話なので、次はどんな文章かな?とワクワクしながら頁をめくれるのも
いい。
気づけば1冊読み終えるのにアッという間。

イラストもいい。

ほんと、センスいいな。吉田さん。


                        ★★★★★


発行年月:2020年7月


北海道新聞文化面での連載(16年8月~20年2月)に加筆修正し、単行本化。
笑ったり
考えたり
思い出したり
忘れたり
奇妙な星(地球)、おかしな街(東京)でのほのぼのとした癒されるエッセイ集。

                  (春陽堂書店HPより)



エッセイだけど、物語っぽいのもあって、読んでいて楽しい。
同い年だから、昔のことを思い出して書いている場面では、共感してしまったり・・。


一番好きなのは<虹の根元を通り過ぎて>。
新幹線に乗っているとき、急に徐行になったので「?」と思ったら
色のついた霧のようなものが見えて・・・。

あまりの見事さに徐行したのだろうって書かれていたけど、
霧で見通しが悪くなっての運転士さんの判断じゃなかったのかな~?

まあ乗客に、そんな素敵な配慮で徐行したと考える方が素敵ではあるけれど。


本の装丁も相変わらず素敵。

薄い緑色の罫線があるなかに文字があって、原稿用紙に書いたのを読んでいる気分。
イラストもいい。


                       ★★★★


発行年月:2020年5月

人生の季節は冬に向かっているけれど、何度でも再生し、何度でもやり直せる。見えないもの、聴こえないものを大切に紡いできた、優しい物語の名手による待望の長編小説。 都会のヘリの窪んだところにあるガケ下の町。僕はその町で、〈流星新聞〉を発行するアルフレッドの手伝いをしている。深夜営業の〈オキナワ・ステーキ〉を営むゴー君、メアリー・ポピンズをこよなく愛するミユキさん、「ねむりうた」の歌い手にしてピアノ弾きのバジ君、ロシアン・コーヒーとカレーが名物の喫茶店〈バイカル〉を営む椋本さん、ガケ上の洋館で、〈ひともしどき〉という名の詩集屋を営むカナさん――。個性的で魅力的な人々が織りなす、静かであたたかな物語。

                    (角川春樹事務所HPより)


鯨塚と呼ばれるガケ下の町での物語。

登場人物は、皆、個性的。
でも、素敵。

流星新聞を刊行しているアルフレッド、その手伝いをしている僕(羽深太郎)。
アルフレッドが故郷のアメリカに帰ることになり、その意思を継いで
太郎は一人、流星新聞をつくることに。

町には昔、鯨が迷い込んだことがあるという。
それを裏づけるように鯨の骨が発見される。200年前の鯨の骨が
大雨による土砂崩れで見つかった。

アルフレッドが昔、8ミリで撮影したフィルムをカナさんが編集しなおした。

解散してしまった鯨オーケストラのヴァイオリン奏者の丹後さんは今でも工場で夜、一人
練習している。

町のチョコレート工場が廃業し、今は使われていない。



最後は、みんなで協力して、工場内を有効活用。

楽しい物語。

吉田さんのこういう長編小説、いいな~。
温かい人と人とのつながりが感じられて、ほっこり癒された。



                          ★★★★★





発行年月:2019年2月


 これは、忘れられたものと、世の中の隅の方にいる人たちのお話。
喫茶店〈ゴーゴリ〉の甘くないケーキ。世界の果てのコインランドリーに通うトカゲ男。映写技師にサンドイッチを届ける夜の配達人。トランプから抜け出してきたジョーカー。赤い林檎に囲まれて青いインクをつくる青年。三人の年老いた泥棒。空から落ちてきた天使。終わりの風景が見える眼鏡──。
人気作家が腕によりをかけて紡いだ、とっておきの24篇。

                      (徳間書店HPより)



短篇集なので、ひとつの話がすぐ読み終えられる。
なかには「え?おしまい?続き気になるんですけど~」と言うものも。

そんななか<青いインク>は、<青いインクの話のつづき><ヒイラギの青空>と
色々な短編を挟みながら続き、最後は、ほっこりする感じで
登場する寡黙な男女が、知り合って結婚して、年老いてもそのまま変わらず
青いインクを大切にしている様子がステキだった。
この三部作をもっと詳しくひとつの長編として読みたいくらい。


あと、印象に残ったのは
<隣のごちそう>
アパートの隣に越してきた、大学の食堂で働いているという人が作る料理の
良い香りが部屋まで届き、その香りで料理を想像し、自分も翌日に作るという話。
カレーライスは、一人暮らしで作るとそうなるな・・・笑


<バナナ会議>
サルたちがバナナについて語る様子。
1匹が人間の家のテレビを外から眺め、聞いたバナナについてのウンチクを
仲間に語る様子がユニーク。
でも野生のサルってバナナ以外も食べるよね?


吉田さんは、寝る前に少しずつ読めるお話を書いたと、あとがきで
書いていたけど、楽しくて昼間、一気読みしちゃました^^;


                          ★★★★
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