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読んだ本の感想あれこれ。
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68dc4fa6.jpg発行年月:2009年1月


不思議な建築物にまつわる4つの物語。
廃墟は現代人の癒し空間。だが、人が住んでいることが発覚し「偽装廃墟」が問題になって・・・

表題作ほか、ありそうでありえない建築物を舞台に繰り広げられる、不思議で切ない三崎ワ-ルド

                    
(集英社HPより)

「となり町戦争」以来の三崎さんの作品。
最初に読んだ、この作品では不思議な世界のすぐには目で確かめられない恐怖みたいなものを
感じ、面白いものを題材にする作家さんだなぁ~と思った記憶。

そして、この本の4つのお話も、似たような雰囲気。
どれも不思議なことが常識としてある設定。

『七階戦争』では、全ての建物の7階を撤去することに決まり転居を強いられる人々。
『廃墟建築士』では、廃墟を建築することは国も認めることだという。
『図書館』では、深夜零時になると図書館の本は野生に目覚めるのだとか。
『蔵守』では、何も中に入ってないと言われている蔵を守り続けなければならない人がいる。


今の社会では、そんな馬鹿な!?ということが、それぞれの話の中では常識としてある。
そんな世界に自分が入ってしまったような感覚でその不思議さを楽しめました。

最初から3つの話は、結構、不思議さを楽しみながら読みましたが、
最後の『蔵守』は、ちょっと切なかったなぁ~。

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